記事アイキャッチ

特集|プラントベースフード〜世界が注目する健康と環境にやさしい選択肢〜

今、世界で大注目の「プラントベースフード」。エシカル消費や健康志向を背景に、世界規模で市場拡大が続いています。この記事では、プラントベースの基本的な概念を解説するとともに、プラントベースフード普及の背景と日本のインバウンド対策、おいしいプラントベース食品開発に役立つ原料をご紹介します。

関連セミナー:【受付終了】プラントベース素材はおいしさ重視で〜差別化のための最新ソリューション提案(7/31)



プラントベースフードの開発に役立つ原料のご紹介


シェアシマでは、おいしいプラントベースの食品開発に役立つ原料を数多く取り揃えています。シェアシマ会員様は、商品の規格書をダウンロードしたり、企業の担当者様に直接問い合わせをすることができます。ぜひご活用ください。

代替肉


植物性タンパク質原料


調味料・風味付け・豆臭のマスキングなど



プラントベースフードとは

プラントベースフードとは、植物由来の原材料を使用した加工食品のことです。代表的なものに、大豆から作られる「大豆ミート」や「代替バター」、ナッツや穀物を原料とした「アーモンドミルク」や「オーツミルク」、こんにゃく粉から作られる「代替卵」などがあります。

近年では、見た目や味・食感まで本物そっくりな「代替肉」や「代替シーフード」、肉の風味を再現した調味料など、多くの食品メーカーからさまざまなプラントベース食品が誕生しています。

プラントベースフードの認知の広がりとともに、スーパーやコンビニではプラントベース商品のみを集めたコーナーが展開されたり、ホテルや飲食チェーンでは定番メニュー化が進められるなど、プラントベースフードは、私たちの暮らしにますます身近なものとなりつつあります。


プラントベースの概念


「植物由来の食品」と聞くと、「ベジタリアン」や「ヴィーガン」を思い浮かべる方も多いかもしれません。植物性の食品を選ぶという点でよく似ていますが、「プラントベース」とこれらの概念には、次のような違いがあります。

  • ベジタリアン:日本語で「菜食主義者」を表す。肉・魚介類は制限するが、卵・乳製品・はちみつは摂るなど、個々のポリシーによって食べられないものが異なる場合がある
  • ヴィーガン:日本語で「完全菜食主義者」を表す。宗教や動物愛護、環境配慮の考え方に基づき、動物由来の食品だけでなく、衣服や日用品を一切消費しない
  • プラントベース:健康増進・環境負荷の軽減を目的とし、動物性の食品を減らすというよりも「植物性の食品を積極的に摂取しよう」という考え方


ベジタリアンやヴィーガンが、個々のポリシーによって動物由来の食べ物を「制限」するのに対し、プラントベースは、健康増進や地球環境に配慮して植物由来の食べ物を「積極的に選ぶ」という考えに基づいています。

「プラントベース」は、食品に限らず、植物由来の製品を積極的に選ぶライフスタイルそのものを指す言葉でもあります。多様化する現代人の暮らしに新たな選択肢を与え、価値観や国境を越えて幅広く受け入れられているのがプラントベースフードなのです。



国内・海外で急成長する市場


プラントベースフードの国内市場規模は、2025年度には730億円に達するとされています。これは、2020年度の265億円と比較して、約2.7倍。日本では、特にエシカル消費の意識の高まりが市場の成長を後押ししています(※1)。

一方、世界の市場は、2023年の503億ドルから2028年までに959億ドルに成長する見込みです。年平均成長率(CAGR)では13%以上ものスピードで増加するとされています。市場規模をエリア別に見ると、2023年は北米が最大で、今後の予測期間中にはアジア太平洋地域が最も急速に成長するとの予測もあります(※2)。

※1 参照: Statista Japan「2015年度~2025年度 プラントベースフードの国内市場規模
※2 参照:The Business Research Company(TBRC)「Plant Based Food Global Market Report 2024


エシカル消費、健康志向…プラントベース普及の背景

プラントベースフード市場が世界規模で拡大している背景には、今世界が抱えている社会課題や環境問題が深く関係しています。

環境への配慮

プラントベースフードが注目される理由の一つに、地球温暖化や森林破壊などの環境問題があります。一般に、肉食は野菜中心の食生活よりも環境負荷が高いことがわかっています。畜肉の生産には多くの水資源・飼料・土地を必要とし、膨大なコストがかかります。

さらに、温室効果ガスの排出量は、畜産業だけで全体の約14%に上ると言われており、このまま肉を消費し続ければ、環境悪化の影響は避けられません。

持続可能な食料システム構築と環境保護のために、プラントベースな食事を心がける人が増えています。


世界人口増加による食料不足、代替タンパクとしての可能性

世界の人口は、2024年の82億人から今後約60年間増え続け、2080年代半ばに103億人に達したあと、徐々に減少して2100年には約102億人になると推計されています(※)。また、2050年には、世界の肉の消費量が現在の2倍になるともいわれており、タンパク質の供給不足は喫緊の課題です。

プラントベースフードは、肉や魚に替わる良質なタンパク源として期待が寄せられています。

※参考:国連世界人口推計2024年版(World Population Prospects 2024)
資料:https://www.jreast.co.jp/tokyomovinground/contents/food/081.html


健康や美容効果への期待


コロナ禍をきっかけに、健康のためにプラントベースフードを選択するようになったという人も少なくありません。

植物性食品は、タンパク質を補いながら、ビタミン・ミネラルなどさまざまな栄養素を同時に摂取することができます。さらに、エネルギー量や脂質を抑えられるというメリットもあります。

また、植物性食品を中心とした食生活は、糖尿病、高血圧、冠状動脈性心疾患のリスクを低下させるというデータもあります。世界中でさまざまな心血管疾患の罹患率が高まっていることも、プラントベースフード消費拡大の要因となっています。(※)

※参考:「Plant-Based Food Market Outlook (2023 to 2033)

動物福祉の観点から

プラントベースフードは、動物性の原料を使わずに作られるため、動物福祉に配慮した食生活の実現に貢献します。

動物福祉においては、ヴィーガンのように「動物性の食品は一切口にしない」という人もいれば、アニマルウェルフェアを重視して生産の過程に目を向け「動物性の食品は控える、極力減らす」という人もいます。

さまざまな価値観に対して、プラントベースフードが課題解決の一助となり得ます。



日本のインバウンド対策|ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム旅行者おもてなしガイド

世界的なプラントベースフードの需要の高まりは、日本のインバウンド対策にも重要な要素となっています。

観光庁では、「ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム旅行者おもてなしガイド」を発行し、多様な宗教的、文化的習慣を有する訪日外国人旅行者がストレスなく安心して観光を満喫できるような環境整備を推進しています。

観光庁「ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム旅行者おもてなしガイド_資料編」より引用

観光庁「ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム旅行者おもてなしガイド_資料編」より引用


ベジタリアン等の世界人口は、毎年増加傾向にあり、2023年には約5.3億人に達しています。そうした中、東南アジアからの訪日旅行者が増加しており、中でもマレーシアとインドネシアに関してはムスリム比率が非常に高く、受入環境の整備が急がれています。

日本の食品市場で、プラントベースフードの存在感が今後ますます高まっていくことでしょう。


※参照:観光庁「多様な宗教的、文化的習慣を有する旅行者の受入環境の充実

ハラル対応原料はこちらの特集記事で詳しくご紹介しています。


シェアシマ掲載のプラントベース関連商品をチェックする


選ばれるプラントベース商品の開発のためには、嗜好品としてのおいしさの追及が必要不可欠です。技術の進歩と食品メーカーの研究により、おいしいプラントベースフードと、その開発を可能にする食品素材が続々と誕生しています。この記事を参考に、食品開発の課題に適した商品をぜひ見つけてください。



シェアシマ商品開発セミナーでもご紹介

第47回セミナー「プラントベース素材はおいしさ重視で〜差別化のための最新ソリューション提案」(2024年7月31日開催)では、登壇企業4社よりプラントベース食品開発に役立つ原料をご紹介いただきました。

本セミナーのアーカイブは、開催から約1ヶ月後にこちらのページからご覧いただけます。見逃してしまった方、もう一度見たい方はぜひご覧ください。



執筆者プロフ
シェアシマ編集部

食品業界で働く人たちに向けて、展示会の取材や企業へのインタビュー記事を通して、食品開発・製造に関わる話題のトピックを発信しています。プラントベースフードに興味津々の国際薬膳師、累計記事執筆2,500以上の元新聞記者等々、30〜40代の編集メンバーを中心に運営中

x
facebook

おすすめ記事

記事サムネイル
食品原料

品質改良剤のご紹介〜風味や栄養、保存性を高めて食品に付加価値を〜

食品の品質は、安全性や味、風味、見た目、食感、栄養価、保存性など、さまざまな要素によって評価されます。消費者が求めるのは、おいしく安全で栄養価の高い食品です。食品業界では、これらを向上させるためにさまざまな取り組みが行われています。品質の高い食品は、消費者の満足度を高めるだけでなく、企業のブランド価値を向上させることにもつながります。今回は、品質改良剤の特徴や活用のメリットを解説すると共に、関連商品をご紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。

記事サムネイル
食品原料

特集|機能性表示食品対応原料〜人気成分&ヘルスクレーム別おすすめ商品のご紹介

食品業界で注目を集める「機能性表示食品」。その市場は、消費者の健康志向の高まりを受けて急速に拡大しています。事業者の責任で、科学的根拠に基づく機能性を表示できるこの制度は、企業にとって競争力を高めるための手段となっています。本記事では、機能性表示食品対応原料を人気成分とヘルスクレーム別にご紹介します。ぜひ参考にしてください。機能性表示食品とは何か、特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品との違いのほか、機能性表示食品を開発するメリットについては、次の関連記事で解説しています。

記事サムネイル
食品原料

【11月度】注目の原料商品のご紹介|シェアシマ編集部まとめ

シェアシマの原料ページに登録されている972点(11月末日時点)のうち、2024年11月に閲覧数の多かった商品をまとめてご紹介します。

記事サムネイル
食品原料

着色料のご紹介〜「色」で食欲増進や品質保持に貢献〜

食品において着色料は、見た目を美しくするだけでなく、食欲を刺激し、製品の品質を向上させる重要な役割を果たします。この記事では、着色料の役割とメリット、代表的な着色料の特徴、海外展開を考える際に注意すべきことのほか、関連商品をご紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。食品に使われる着色料(食用色素)とは「着色料」は、食品が加工や劣化によって変色・退色してしまうのを防ぎ、食品に色付けするために使用される食品添加物のことです。「食用色素」とも呼ばれることもあります。赤飯や紅白餅、繭玉(まゆだま)など、日本では古くから伝統食や行事食にさまざまな「色」が用いられてきました。着色料は身近な料理にも多く使われて来た歴史があり、食べ物のおいしさを引き立てる役割を担ってきました。着色料の役割とメリット現代の食品開発において、着色料は食品の魅力を高めて品質を保つ上で、重要な役割を果たしています。適切な着色料を使用することで、製品の視覚的なアピールだけでなく、品質やブランド差別化にも寄与することができます。ここでは、着色料の主な役割とそのメリットについて説明します。視覚的な魅力の向上食品の色合いは、消費者の購買意欲に大きく影響します。たとえば、鮮やかな色には、食品を新鮮で美味しそうに見せる効果があり、消費者の食欲を増進させます。食品の特徴やターゲットに合わせた色を使用することで、消費者の関心を引き、食品をより魅力的に見せることができます。品質の保持食品は保存中に酸化や退色が進むことがあり、見た目が悪くなると品質の低下を感じさせてしまいます。着色料を使用することで、色合いを一定に保ち、製品の品質が保持されます。また、着色料は製品の安定性を向上させるため、長期保存が求められる商品においても重要な役割を果たします。色が一定であれば、消費者に対して製品の鮮度が保たれている印象を与え、信頼感を高めることができます。製品の差別化着色料を活用することで、他の製品との差別化が可能となります。色別のシリーズ展開や季節限定の色を使用することで、消費者に新しい印象を与え、注目を集めることができます。たとえば、特定のイベントやシーズンに合わせた限定カラーを導入することで、消費者の関心を引きつけ、購買を促進することができます。さらに、特定の色をブランドの象徴として使用することで、消費者に強い印象を与え、ブランド認知を高めることもできます。着色料の使用が禁止されている食品食品における「色」は、鮮度や安全性を判断する際に重要な指標となります。そのため、鮮魚や食肉、野菜などの生鮮食品には着色料の使用が禁じられています。これらの食品に着色料を使用すると、消費者が品質や鮮度について誤った判断をする可能性があり、添加物の本来の目的に反するためです。※参考:東京都保健医療局「用途別 主な食品添加物」

記事サムネイル
食品原料

酸化防止剤のご紹介〜食品の風味や色、保存性を長持ちさせる添加物〜

食品の品質劣化の主な原因の一つが、食品に含まれる成分の「酸化」です。酸化が進むと、食品は色や風味が損なわれるだけでなく、栄養価が減少したり、酸化によって発生した過酸化物が原因となり、吐き気や嘔吐などの中毒症状を引き起こすこともあります。今回は、食品の酸化を防ぐための「酸化防止剤」の活用法やそのメリット、さらに世界規模でのニーズや動向についても紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。酸化防止剤とは酸化防止剤は、食品の酸化を防ぐために使われる添加物です。食品が空気に触れることで酸化が進むと、色や風味が変化し、栄養価も低下します。酸化防止剤は、こうした劣化を防ぎ、食品の品質を保つために使用されます。つまり、酸化防止剤は、食品の成分に代わって自ら酸化されることによって、食品の品質の低下を防ぎます。代表的な酸化防止剤酸化防止剤は、大きく分けて「脂溶性」と「水溶性」の2つに分類されます。食品に含まれる成分に適した酸化防止剤を適切に使用することが大切です。脂溶性酸化防止剤油に溶けやすく、主に油脂の過酸化物の発生を抑える目的で利用されることが多いです。

記事サムネイル
食品原料

特集|フェムケア素材〜女性特有の健康課題を身体の内側からサポート

女性特有の健康に関する悩みを解決する商品やサービスのことを「フェムケア」、「フェムテック」といいます。近年では、新ブランドが続々と誕生したり、女性誌で特集が組まれたりと、商品開発においても注目のテーマのひとつとなっています。この記事では、フェムケア・フェムテックの概念や市場規模、女性特有の不調に伴う経済損失を解説するとともに、食品開発に役立つ関連商品をご紹介します。女性の社会進出とともに顕在化した「女性の悩み」に、社会全体で向き合う動きが広がりつつある今、食品開発によって貢献できるアプローチを考えます。フェムケア素材のご紹介サンアクティブFe-P80LKP|太陽化学株式会社還元NMN|炭プラスラボ株式会社ヒマラヤ松樹皮抽出物|株式会社ニゾナサフラン|株式会社Bollardエクオール乳酸菌プレミアム™|炭プラスラボ株式会社エクオール乳酸菌™️|炭プラスラボ株式会社【抗糖化素材】ヒシエキス【機能性表示届出中】|林兼産業株式会社納豆菌培養エキスNSK-SD|株式会社日本生物.科学研究所PHENIXUN SHIELD|株式会社マツモト交商シャタバリ|株式会社サビンサジャパンコーポレーションETAPEO|株式会社マツモト交商有機JASマカ乾燥粉末|株式会社マツモト交商クリスパタス菌KT-11(KT-11HP)|株式会社キティーミヨシ亜麻仁油パウダー|ミヨシ油脂株式会社オメガヴィーパウダー100|ミヨシ油脂株式会社ヘンププロテインパウダー 50%|株式会社ニューエイジトレーディング麻の実ナッツ|株式会社ニューエイジトレーディング発酵黒マカエキス末|株式会社光健フェムケア・フェムテックとは女性のライフステージには、さまざまな健康課題が存在します。それらの解決に役立つフェムケア・フェムテックには、それぞれ次のような違いがあります。フェムテックフェムテック(Femtech)は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を合わせた造語です。月経、妊娠・不妊・産後ケア・更年期といった女性のライフステージにおける悩みや、婦人科系疾患・セクシャルウェルネスに対して、AI(人工知能)やアプリなど先進的なテクノロジーの力を使って解決することを指します。フェムケアフェムケア(Femcare)は、Feminine(女性の)とCare(ケア)を合わせた造語です。フェムテックとの違いは、テクノロジーに頼らないことです。フェムケアは、生理用品やサプリメント、食品、衣類など多岐にわたり、女性のウェルビーイング(※)を向上させるための幅広いケアを含みます。※身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあること女性特有の健康課題による経済損失は3.4兆円経済産業省は、2024年2月「女性特有の健康課題による社会全体の経済損失」を公表し、経済損失は3.4兆円に上ると試算しました。働く女性の多くが、月経やPMSによる心身の不調(情緒不安定、抑うつ、集中力の低下、めまい、腹痛、頭痛など)で、仕事のパフォーマンス低下を経験していますが、有効な対処を行う女性の割合は少なく、特に効き目があるとされる低容量ピルの服用率は0.9%にとどまっています。また、不妊治療と仕事の両立ができずに「仕事を辞めた又は雇用形態を変えた」ことがある女性の割合は32.9%、さらに、更年期症状の影響で「昇進を辞退したことがある」が50%、「仕事を辞めたことがある」が17%と、女性特有の健康課題がキャリアにも影響していることがわかります。※参考:経済産業省「女性特有の健康課題による経済損失の試算と 健康経営の必要性について」、「フェムテックに関する経済産業省の取組 ~フェムテックで企業が変わる、社会が変わる~」、「経済産業省のフェムテック推進について」フェムケア・フェムテックによる経済効果は2兆円フェムテックによる経済効果は、2025年時点で年間約2兆円とも予測されており、ライフステージの変化に対する女性の健康サポートや望まない離職を防ぐ仕組みづくりの重要性が見直されています。経済産業省では、「女性が働きやすい環境整備を進め、より多様な人材の活躍を推進することが、持続的な企業価値の創造の観点から重要」としてフェムテックを推進。「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」などの補助事業を通して、ウェルビーイング実現に向けた積極的な導入・開発を呼びかけています。参考:株式会社 日立コンサルティング「令和2年度産業経済研究委託事業 働き方、暮らし方の変化のあり方が将来の日本経済に 与える効果と課題に関する調査 報告書 (概要版)」フェムテックの市場2016年ごろからの新興市場であるフェムテック。2019年時点の世界の市場規模は820億円、2025年には5.5兆円に達すると予測されています。国内市場は、2019年の579億円から2022年は695億円と、政府の後押しもあって順調な成長を見せています。全人口の半分をターゲットとする産業として、今後さまざまな製品・サービスの開発・投入を通じて市場の拡大が期待されています。※参考:株式会社矢野経済研究所「フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査を実施(2023年)」