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プロテイン原料のご紹介〜タンパク質の重要性と拡大する市場

プロテインは、日本語で「タンパク質」を表す言葉です。タンパク質は、肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに多く含まれており、私たちの身体をつくる上で欠かせない栄養素の一つです。 

この記事では、タンパク質の働きとプロテイン市場の広がりを解説するとともに、プロテイン製品の開発に役立つ原料商品をご紹介します。


タンパク質の働き

タンパク質は、炭水化物・脂質とともに3大栄養素と呼ばれるエネルギー源のひとつです。筋肉をはじめ、臓器、血液、皮膚、髪、爪など、身体のあらゆる組織をつくる材料となります。身体の機能を調整するホルモンや酵素、抗体、神経伝達物質にも関わり、免疫や代謝、血圧の調整、神経機能の維持など、健康な身体を維持するために重要な役割を果たしています。


若者から高齢者まで、プロテイン市場の広がり

タンパク質は食事から摂取することが大切ですが、近年は、さまざまな目的でプロテイン製品が活用されるようになってきました。理想的な身体づくり、美容やダイエット、子どもの発育のサポート、高齢者に不足しがちなタンパク質を補う栄養補給など、プロテイン製品の需要が幅広い世代に広がっています。

タンパク補給食品の国内市場は、10年で約4倍に成長し、2023年に2,580億円(2013年比+1,957億円)に達しました。2022年以降、市場の急拡大はひと段落しているものの、ブームにより獲得したユーザーがリピーターに成長しているケースもあり、市場は今後も小幅ながら成長が続くと予想されています(※)。

生活者の利用シーンやニーズを捉えた商品開発が、今後の新たな顧客開拓につながっていきそうです。

※参考:富士経済「プロテインブームが一段落、今後の動きが注目されるタンパク補給食品の国内市場を調査


プロテイン原料のご紹介

シェアシマでは、プロテイン製品の開発に役立つ原料情報を数多く取り揃えております。ここからは、「動物性」「植物性」「昆虫食」「コラーゲン」の素材別に、プロテイン原料をご紹介します。

シェアシマ会員様は、商品の規格書をダウンロードしたり、企業の担当者様に直接問い合わせをすることができます。ぜひご活用ください。


動物性プロテイン原料

ヤギホエイプロテイン(WPC50)|株式会社ナチュラリンク

牛ホエイプロテインよりも約4倍のスピードで消化される、ヤギホエイプロテインです。牛乳のプロテインが1時間で約17%消化されるのに対し、ヤギのホエイプロテインは、1時間で77%消化されます。スポーツニュートリション製品の開発に最適です。



植物性プロテイン原料①:「大豆」

十勝まるごと大豆粉末|株式会社コーケン

契約農家で栽培した十勝産大豆を加熱処理しまるごと微粉末化。菓子・パン、プロテイン飲料などの原料として使用できます。大豆特有の青臭さがなく、ほのかな甘みを感じられます。


大豆発酵テンペ粉末|株式会社ナチュラリンク

テンペは大豆を白カビの一種であるRhizopus(リゾープス菌)で発酵させた健康食品です。特許技術により、通常のテンペよりもタンパク質、食物繊維の含量をアップ。 ロコモティブシンドローム、美容、腸内環境を整える素材としてお勧めです。


ミラクルきなっこ®|ヤマトマテリアル株式会社

特殊加熱・特殊微粉砕する特許技術により、大豆特有の不快な風味をなくし、栄養阻害因子をほぼ不活化。そのままでも安心して食べられる、口あたりなめらかな大豆粉です。小麦粉の代替、乳フリーチーズ、菓子、大豆ミート、ヴィーガン、ハラール向け食材への応用が可能です。


分離大豆たんぱく GS5200D|谷神日本株式会社

厳選した大豆を脱脂し、大豆タンパクを濃縮して粉末化した製品です。飲料向けに開発された製品で、大豆臭は軽減されています。菓子の製造にも適しています。


分離大豆たんぱく GS5100|谷神日本株式会社 

厳選した大豆を脱脂し、大豆タンパクを濃縮して粉末化した製品です。すり身(蒲鉾、魚肉ソーセージ等)、畜肉製品(ハム、ハンバーグ等)、プロテイン飲料、プロテインバーなどの原料として使用できます。



植物性プロテイン原料②:「パンプキン」「ライス」「ヘンプ」など

エンドウタンパク|リンクフード株式会社

エンドウ豆を原料にした植物性タンパクです。タンパク質含有量80%以上、大豆ではないためアレルギー表示が不要です。タンパク質強化食品、植物肉、大豆たんぱくの代替、ペットフードなど幅広い用途に適しています。


有機パンプキンシードプロテインパウダー|株式会社プローバル

有機JAS認証を取得した、オーストラリア産ペポカボチャを原料としたパウダーです。タンパク質は60%台(中央値65%)で、油脂系成分、繊維をバランス良く含んでいます。たんぱく含量だけにとらわれない製品設計、自然志向の製品に向いています。 


②ホノクニタモギパウダー|クレインバレー                                                     

100gあたりタンパク質39.5gを含有するホノクニタモギパウダーです。高い抗酸化作用が期待できるエルゴチオネインが、一般的なタモギタケよりも遥かに多く含まれています。健康食品はもちろん、味噌汁やスープに直接入れるなどしても利用できます。


ライスプロテイン|三和商事株式会社

ベトナム産の白米からプロテインを抽出したライスプロテインです。玄米と違って臭みが少ないため、プロテインバーなどの健康食品開発に使いやすいです。大豆や乳にアレルギーのある方への代替としても使用可能です。


ヘンププロテインパウダー 50%|株式会社ニューエイジトレーディング

ヘンプシード(麻の実)は、優れた栄養素を含むスーパーフードとして知られています。植物性たんぱく質50%、食物繊維、鉄、銅、マグネシウムを豊富に含みます。プロテインドリンクや豆乳・スムージーに混ぜたり、クッキーや和菓子(きなこの代替)の原料としてもおすすめです。



昆虫を素材としたプロテイン原料

食用イエバエ幼虫(乾燥)|株式会社フライハイ

人間も食べるおからを原料にして育てたきれいなイエバエ幼虫です。ちりめんじゃこに似た見た目と味です。乾燥させたイエバエ幼虫はタンパク質が55%もあり、一匹一匹は小さいですが高性能です。


クリケットパウダー(脱脂) |サントレック株式会社

タイ王国チュチカンファーム製の脱脂クリケットパウダーです。 自社栽培の無農薬野菜など厳選された自社配合のエサで飼育されたコオロギを原料にしています。 GAP認証、HACCP認証を受けた飼育施設と加工工場で生産。タンパク含量70%以上のハイプロテインタイプです。


業務用 エコプロテイン コオロギパウダー|株式会社MNH

タイで初めてGMP認定を受けたコオロギファームが製造する、安心品質の食用コオロギ粉末です。 HACCPの基準とGAP(適正農業規範)を順守して作られており、香ばしい香りに旨味のある味わいが特徴です。


SILKFOOD 食用蚕(かいこ)パウダー A01|エリー株式会社 

【大手導入実績あり】食用に適するように養殖した蚕(かいこ)を、国内工場にて独自製法で製造したパウダーです。 高タンパク、低糖質で、エビとナッツのような風味とうま味が特徴です。 菓子やパン、調味料等にお使いいただくのがおすすめです。


生冷凍フタホシコオロギ(食用)|太陽グリーンエナジー株式会社 

日本国内で養殖しているフタホシコオロギです。栄養豊富な餌と十分な水を与え、ストレスがかからない状態で 伸び伸びと育ったコオロギは、サイズが大きく、形が綺麗なのが特徴です。


グリラスパウダー|株式会社グリラス

国産フタホシコオロギを原料に、独自の製法で粉末化した商品です。煮干しや干しエビのような風味とうま味が特徴。タンパク質含量が約76%と非常に高く、ビオチンや葉酸、亜鉛、鉄分、カルシウムなどを豊富に含んでいます。


【FSSC 22000取得/大手メーカー導入アリ/国内在庫アリ】エコロギーパウダーW(コーンスターチ配合品)|株式会社エコロギー

乾燥粉末原料を独自製法によって加水分解し、旨味も深く舌触りも滑らかになったコオロギ粉末です。従来品よりも、口残りやエグみを改善しています。菓子、ラーメン、スープ、ペットフードなどの栄養補助に活用できます。

 


タンパク質の一種、コラーゲン

イキゲンコラーゲンペプチドPCAG-1|株式会社ニゾナ 

「メイドインジャパンを世界へ」を体現する国内製造の豚皮由来コラーゲンペプチドです。肌にハリや弾力、潤いを与える効果が期待できます。ペットフードに加えると、毛並み改善効果も期待できます。


Wellnex HDL-30DR(コラーゲンペプチド) |新田ゼラチン株式会社

ゼリーやドリンク製品の物性安定性に優れた魚由来コラーゲンペプチドです。特に、酸性コラーゲンドリンクにおいて、濁りの発生を低減し透明感の維持が期待できます。肌の保湿性・弾力性においても臨床試験にて美容効果が確認されています。


この記事では、タンパク質の働きとプロテイン市場の広がりを解説するとともに、プロテイン製品の開発に役立つ原料商品をご紹介しました。

気になる商品がありましたら、商品ページの【規格書・商品情報をダウンロード】【サンプル依頼・問い合わせ】機能をぜひご利用ください。

執筆者プロフ
シェアシマ編集部

食品業界で働く人たちに向けて、展示会の取材や企業へのインタビュー記事を通して、食品開発・製造に関わる話題のトピックを発信しています。プラントベースフードに興味津々の国際薬膳師、累計記事執筆2,500以上の元新聞記者等々、30〜40代の編集メンバーを中心に運営中

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