ピープロテイン(えんどう豆プロテイン)とは|効果とデメリットを解説
プロテインといえばソイプロテインとホエイプロテインがよく知られています。そんな中、最近人気が高まっている「ピープロテイン(えんどう豆プロテイン)」をご存知でしょうか。環境への負荷が少なく、美と健康への効果が期待できると巷で話題になっていて、プラントベースの市場において需要が拡大しています。そこで今回は、ピープロテインのメリット・デメリットと共に、ピープロテインを飲むタイミングやおすすめの飲み方について解説します。
ピープロテイン(えんどう豆プロテイン)とは
「ピー(Pea)」は英語で、えんどう豆を意味しています。つまり、ピープロテインとは、えんどう豆を主原料とする植物性のプロテインのことです。では、ピープロテインにはどんな特徴があるのでしょうか。ここでは、ピープロテインのメリット・デメリットと共に、植物性と動物性プロテインの違い、ソイプロテインなど植物性プロテインのデメリットについて説明します。
ピープロテインのメリット|筋肥大への効果は?
えんどう豆は良質なタンパク質を豊富に含み、ビタミンB群とビタミンEを多く含有する豆です。また、ピープロテインには、筋肉のエネルギー源となる必須アミノ酸「BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)」が多く含まれています。
必須アミノ酸は、人間の体内で合成することができないので、食事から摂取する必要があります。ピープロテインに含まれるBCAAの量はホエイプロテインにも匹敵する量といわれ、筋トレをしている人に適しています。
また、ピープロテインは、大豆などのほかの植物性プロテインに比べて、消化・吸収しやすいという性質があります。大豆や乳製品にアレルギーがある場合、ソイプロテインやホエイプロテインの摂取は難しいですが、ピープロテインはこうした人達も安心して利用できます。ただし、えんどう豆に対してアレルギー反応が出る人もいます。不安な場合は、医師に相談してから摂取するようにしてください。
さらに、ピープロテインのメリットとして「環境への負荷が少ない」ことが挙げられます。牛などを育てる場合に比べてえんどう豆は栽培しやすく、大量の水やエネルギーを必要としません。動物性プロテインに比べて環境にやさしく、「持続可能なタンパク質」として注目されています。
ピープロテインのデメリット
他のプロテインに比べて、ピープロテインは必須アミノ酸「メチオニン」の含有量が少なめです。メチオニンは、玄米や魚、肉などに多く含まれています。ピープロテインを利用する場合には、こうした食材も一緒に摂取するようにしましょう。
植物性と動物性のプロテインの違い
プロテインは、「何からタンパク質を抽出しているか」によって植物性と動物性の大きく2つに分かれます。代表的なものとして、植物性には大豆由来のソイプロテイン、動物性には牛乳由来のホエイプロテインやカゼインプロテインがあります。いずれのプロテインにも、タンパク質や必須アミノ酸が豊富に含まれています。
ソイプロテインなど植物性プロテインのデメリット
一般的に、植物性と動物性のプロテインでは、体に吸収されるスピードには大きな違いがあります。ホエイプロテインは吸収されるスピードが速いのに対して、ソイプロテインは消化吸収がゆるやかです。そのため、タンパク質を速やかに吸収したい場合には不向きといえます。
しかし、吸収が遅いというのは「腹持ちが良い」ということでもあり、ソイプロテインはダイエット中の人に支持されています。体質や目的に合わせて選ぶようにするのがおすすめです。
ピープロテイン(えんどう豆プロテイン)を飲むタイミング
ピープロテインを効果的に利用するためには、飲むタイミングを意識することが重要です。ここでは、ピープロテインを飲むタイミングについて解説します。
ピープロテインを飲むタイミングは筋トレや運動前?
ピープロテインを摂取するおすすめのタイミングは、目的によって異なります。筋肉をつけたいという場合は、筋トレや運動の前後のほか、朝食や寝る前に摂るのがおすすめです。タンパク質不足を改善したいという場合は、朝食や間食の時に一緒に摂取するようにしましょう。
ピープロテイン(えんどう豆プロテイン)の飲み方
ピープロテインは、環境への負荷が少なく栄養価が高いことから女性にも人気があります。しかし、中には「独特の匂いが気になる」「飲みづらい」という人もいます。ここでは、ピープロテインの味について解説すると共に、おすすめの飲み方を紹介します。
ピープロテインはまずい?
ピープロテインは、他のプロテインとは異なり、フレーバーや甘さを付けていないナチュラルな商品が多く出回っています。また、えんどう豆には特有のざらざらした食感があります。そのため、従来のプロテインの味に慣れている人の場合、「ピープロテインは飲みにくい」と感じることも多いようです。
しかし最近は、フレーバーが付いたピープロテインなど、独特の風味や口当たりを改善した商品も増えています。ピープロテイン特有の風味が苦手という場合は、こうしたものを利用するのもおすすめです。
女性にもおすすめ!ピープロテインのおすすめの飲み方
ピープロテインは、他のプロテインと同様に、水やミルクに溶かし、よく混ぜて飲みます。スムージーやヨーグルトなどに加えたり、クッキーやホットケーキの生地に混ぜ合わせたりして食べるのもおすすめです。
フレーバーや甘さの付いていないピープロテインの場合は、お好み焼きやチヂミなどの生地に混ぜ合わせて食べるという方法もあります。料理に利用して味付けをすることで独特の風味が押さえられ、とても食べやすくなります。
まとめ
環境負荷が少なく栄養価が高いことから、プラントベースフードの中でも注目を集めているピープロテイン。飲むタイミングや飲み方を工夫することで、より効果的でおいしく楽しめることがわかりました。
需要の高まりや消費者のニーズに合わせて、ピープロテインを使った新商品が発表され話題を集めています。プラントベースフードであり、新しいタイプの植物性プロテインでもあるピープロテインに注目してみてはいかがでしょうか。
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