抗酸化素材のご紹介〜アンチエイジングを意識した食品開発のヒント〜
人生100年時代と言われる今、年齢や性別を超えたテーマとなっているのが「アンチエイジング」です。アンチエイジングとは、加齢による身体の老化を可能な限り小さくすること。そのために効果が期待されているのが「抗酸化素材」です。
そこで今回は、身体の酸化を抑制して老化を防ぐ「抗酸化素材」をご紹介するとともに、代表的な抗酸化物質とそれを含む食品、抗酸化力を高める食品開発のヒントをご紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください
“サビない身体”をつくる「抗酸化」とは
私たちの身体は年齢とともに老化していきますが、それは細胞の「酸化」、つまり“身体がサビていく”ことに起因しています。この、身体の酸化を抑制する働きのことを「抗酸化」といいます。
身体の酸化は、体内に生成される「活性酸素」によって起こります。私たちは、生きるために呼吸をして酸素を体内に取り込んでいますが、そのうち数パーセントが活性酸素に変化するとされています。活性酸素は、細胞内での情報伝達や免疫、代謝の調節など重要な役割を果たす一方で、過剰に産生されると細胞を傷つけて、疲労や老化、動脈硬化、ガンなどの原因になります。
活性酸素から身体を守る「抗酸化酵素」と「抗酸化物質」
身体には本来、活性酸素から身体を守る「抗酸化防御機構」が備わっています。抗酸化防御機構というのは、体内で合成される内因性の「抗酸化酵素」と、食事から取り入れられる外因性の「抗酸化物質」の働きにより、活性酸素のバランスが保たれる仕組みのこと。
抗酸化酵素にはスーパーオキシドジスムターゼやカタラーゼ、抗酸化物質はビタミン類、ポリフェノール類などがあります。抗酸化酵素と抗酸化物質の作用によって、無害化するのを助けたり、活性酸素によって受けたダメージの修復をサポートしたりしています。
体内で合成される抗酸化酵素は、加齢によって次第に減少してしまいます。そのため、食事によって抗酸化物質を補うことがアンチエイジングに役立つといわれています。
※参考 健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」
代表的な抗酸化物質と食品例
“サビない身体”をつくるための抗酸化物質には次のような役目があります。
- 活性酸素の発生を抑えるもの
- 活性酸素の酸化力を抑えるもの
- 活性酸素で受けた被害を修復するもの
体内で合成される抗酸化酵素の働きを補助するためにも、日々の食事から複数の抗酸化物質を取り入れる必要があります。ここでは、代表的な抗酸化物質の特徴と、その物質が含まれる食品例をご紹介します。
種類 | 特徴と食品例 |
---|---|
β-カロテン |
野菜などに含まれる色素「カロテノイド」の一種。抗酸化物質として動脈硬化や老化の予防、免疫機能を維持する働きが期待されている。β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わる。
例)にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃ |
ビタミンC |
皮膚や粘膜の健康を保つとともに、抗酸化作用を持つ栄養素。 ビタミンCは水溶性で、光や空気の影響を受けやすく、調理による加熱に弱い特徴がある。
例)赤パプリカ、キウイフルーツ、ブロッコリー |
ビタミンE |
強力な抗酸化作用を持ち、老化の原因となる活性酸素によるダメージを防ぐことから「若返りのビタミン」と呼ばれている。
例)アーモンド、ナッツ類、かぼちゃ、モロヘイヤ |
コエンザイムQ10 |
脂溶性の物質で、ミトコンドリアの電子伝達系において「補酵素」として機能する。体内のエネルギー生産に関与しており、生命活動の維持に重要な物質である。
例)イワシやサバなどの青魚、牛肉、豚肉、ナッツ類 |
アスタキサンチン |
高い抗酸化力があり、眼精疲労の改善や動脈硬化の予防、疲労回復に役立つとされている。目や脳など、通常では栄養が届きにくい部分にまで届くのが特徴である。
例)エビやカニの殻、鮭、鯛、いくら |
リコピン |
トマトに含まれる特徴的な成分で、βカロテンやアスタキサンチンよりも強い抗酸化があるとされている。ガンや心疾患・血管疾患の予防効果が期待されている。
例)トマト、スイカ、柿、ピンクグレープフルーツ |
イソフラボン |
大豆の胚芽部分に多く含まれているポリフェノールの一種。女性ホルモンとよく似た働きを持つ成分である。更年期障害の症状を改善する効果や、骨粗しょう症を予防する効果があるとされる。
例)豆腐、納豆、おから、きな粉、味噌 |
アントシアニン |
ポリフェノールの一種で、血管拡張や毛細血管保護、血液中の血小板凝固抑制作用などがある。動脈硬化や血栓症を防ぎ、虚血性心疾患や脳血管障害などを予防する効果が期待されている。
例)ブルーベリー、ナス、紫芋、ワイン |
カカオポリフェノール |
カカオポリフェノールには「LDL(悪玉)コレステロールの酸化」を防ぐ、抗酸化作用があり、動脈硬化の予防が期待できる。
例)チョコレート、カカオニブ、ココアパウダー、ココアバター |
カテキン |
緑茶に多く含まれるポリフェノールで、強い抗酸化作用や殺菌・抗菌作用がある。生活習慣病や肥満を予防し、細菌やウイルスから体を守る効果が期待されている。
例)緑茶、リンゴ、梨、ブドウ、きいちご |
クロロゲン酸 |
抗酸化作用のほかに、脂肪の蓄積を抑制する効果、疲労感の軽減、更年期症状の緩和などの効果が期待されている。
例)コーヒー豆、さつまいも、じゃがいも、ごぼう |
フェルラ酸 |
高い抗酸化作用があり、脳機能改善効果や高血圧改善などの効果が期待されている。最近はアルツハイマー症の改善についても研究が重ねられている。
例)米ぬか、小麦、コーヒー、ピーナッツ |
プロアントシアニジン |
ポリフェノールの中でも高い抗酸化作用を持ち、毛細血管の傷を修復してくれる効果もある。肌の代謝が高くなり、アンチエイジングにも効果が期待できる。
例)ブドウ、リンゴ、小豆などの豆類、麦類 |
ロスマリン酸 |
抗酸化作用や抗炎症作用、糖の吸収を抑える効果、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑える効果などが期待されている。
例)ローズマリー、スペアミント、レモンバーム、シソ |
セサミン |
肝臓の負担を和らげる効果や腸内の善玉菌を増やす効果、しわ・しみ・たるみといった肌の老化防止や、疲労感の改善効果も期待できる。
例)ゴマ、ゴマ油 |
※参考 健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」
総説「抗酸化物の健康維持,疾患予防に対する効果: ランダム化比較試験の解釈」
抗酸化力を高める食品開発のヒント
抗酸化作用のある食品は、さまざまなメニュー開発に応用でき、製品の差別化や付加価値を高めるためにも有効です。ここでは、各カテゴリーにおける抗酸化力を高める食品開発のヒントを紹介します。
製菓・製パン
抗酸化成分を取り入れることで、焼き菓子やパンに新たな付加価値を加えることができます。たとえば、生地に大豆粉を使用することで、抗酸化成分を豊富に含むだけでなく、食物繊維や植物性タンパク質も摂取できます。季節の野菜やフルーツ、ナッツ、チョコレートなどの素材を活用することで、抗酸化作用を高めると同時に、風味や食感の向上にも寄与します。
惣菜
抗酸化物質を豊富に含む野菜や魚を意識的に使用することで、惣菜の栄養価を高めることができます。たとえば、ほうれん草、ブロッコリー、トマトなどの緑黄色野菜や、抗酸化物質を多く含む青魚(サバやイワシなど)の活用が効果的です。また、エキスパウダーや抗酸化物質を補う調味料原料を使うことで、味わいと健康面を両立させることが可能です。
飲料
抗酸化成分を含む飲料は、健康志向の消費者に非常に人気があり、日常的に摂取できる手軽さも魅力です。たとえば、野菜粉末やフルーツの粉末を活用したスムージーやジュース、プロテインシェイクなどがあります。また、コーヒーやお茶、ハーブティーにも抗酸化物質が豊富に含まれていて、これらを原料にした製品開発も可能です。
酒
抗酸化成分を強調した酒類の開発も進んでいます。例えば、ワインに含まれるポリフェノールや、日本酒のフェルラ酸などは、抗酸化作用を謳った製品でよく取り上げられています。アスタキサンチンを配合したお酒なども登場しています。
調味料・スパイス
調味料やスパイスも、抗酸化成分を強化する有力な手段です。スパイスの中には抗酸化作用を持つものが多く、これを活かしたドレッシングやソース、調味料などが開発されています。色鮮やかな素材やスパイスの風味は、料理に深みを与えると同時に、健康面でも価値を提供できます。
サプリメント
忙しい現代人が抗酸化物質を摂取する方法として、サプリメントは手軽で効率的な選択肢です。食事だけでは摂取しきれない抗酸化成分を補うために、アンチエイジング効果を訴求したサプリメントや、高齢者向けの栄養補助食品などが人気です。
ペットフード
人間の健康と同様、ペットの健康にも抗酸化成分が重要です。ペットフードに抗酸化物質を豊富に含む素材を使用することで、ペットの免疫力や健康をサポートできます。年齢別に適した栄養を提供するために、抗酸化物質を積極的に取り入れたペットフードが増えてきています。
抗酸化素材のご紹介
ブロッコリースプラウトパウダーは、ブロッコリーの新芽を用いた機能性表示食品対応(血中ALT値を下げる)素材です。。 スルフォラファンの前駆体であるグルコラファニンを規格化。 栄養価の高いスーパーフードとして注目されています。
長崎県の壱岐の島産100%のオリーブの葉を、厳選して手摘みにて1枚1枚採取し、特殊製法によりパウダー化しております。オリーブの葉には、オレウロペインというポリフェノールが含まれており、非常に抗菌抗酸化力が強く、体の免疫機能を高めてくれる効果が期待できます。
“カロブ”は地中海沿岸に植生するマメ科植物「イナゴマメ」の莢・果肉のことで、 古くからこの地域の人々に親しまれてきた食品です。カルシウムや鉄分、食物繊維等が豊富。ポリフェノール含有量が多く、強い抗酸化性を示唆するデータが得られています。糖質を含んで甘く、カカオ代替材料としてチョコレート風菓子の製造が可能。
ヒドリドイオン「H-」を発生させる画期的な水素パウダーです。水素は人体の約60%を占める、重要で最も安全に身体の隅々までいき渡る抗酸化物質で、老化や様々な病気の原因といわれている悪玉活性酸素を還元して無毒化する作用があります。
マリンミネラル水素パウダーは水素ガス「H2」が大量に発生する画期的な水素パウダーです。水素は人体の約60%を占める、重要で最も安全に身体の隅々までいき渡る抗酸化物質です。老化や様々な病気の原因といわれている悪玉活性酸素を還元して無毒化する作用があります。
動物性の抗酸化成分アンセリン(イミダゾールジペプチド)を含有している鮭エキスです。【高度精製】特許技術により、鮭エキス特有の味や臭いがほとんど感じられません。添加後に食品本来の風味を損なうことはありません。パウダー状の製品もございます。
動物性の抗酸化成分イミダゾールジペプチド(カルノシン・アンセリン)を含有しているチキンエキスパウダーです。カルノシンとアンセリンを1:3の割合で含有しています。チキンエキス特有の風味があり、スープや惣菜などの加工食品に使用できます。
インド産ヒマラヤマツの樹皮から抽出した素材です。 ヒマラヤの過酷な環境から抽出したPinorox®は プロアントシアニジンなどのポリフェノールを豊富に含み、筋肉に栄養素と酸素を供給することで身体活動を強化します。
サフランは数多くの機能性を多く含んだスパイスです。アンチエイジング効果、抗酸化能力に優れているほか、 サフランが呈する要素が満腹中枢を刺激する状態に似た状態を作り出すことから、近年では米国を中心にデトックス、ダイエットサプリメントとしても注目されています。飲料などに活用しやすいシロップもあります。
ケールの搾汁液を粉末化。 元が液体のため、水溶けが良くザラつきが少なく、沈殿しにくい・舌触りが良いといった特長があります。 緑色の色付けとして様々な食品(スープ、パン、パスタなどの麺類)に利用可能です。
サベリー®の原料であるアムラ果実はアーユルヴェーダ3大果実の1つ。インドの伝承医学で精神、肉体面での疲労回復や、抵抗力を高める効果があるとされています。サベリー®で規格化されたβ-グルカンの抗酸化能はアスコルビン酸のそれより優れていることが分かっています。
100%天然の「太古の森ミネラル」には互いに作用しあうミネラルが70種類以上入っています。米国では40年以上も前から、多くの健康食品にミネラル原料として活用されています。日本でも20年以上の歴史がありますが、これからの普及が期待されるミネラル原料です。
多孔質構造を持つシルクパウダーと真珠貝由来ハイドロキシアパタイト、海洋深層水を組み合わせることで水素ガスと水素イオンを同時に発生させる原料です。 乳酸菌との免疫力相乗効果エビデンスもあり、抗酸化作用で体調を整えてくれます。
抗酸化力の高い、ウコン由来のクルクミノイドを還元型にした粉末素材です。安全性データ、自社エビデンス保有原料。
日本初上陸!ヨーロッパモミ枝エキス末 。豊かな生命力を宿しているヨーロッパモミの木は、高山の極寒地域でも一年を通して葉が枯れないことから「永遠に枯れない命」と象徴されます。70%ポリフェノール類で構成され、強力な抗酸化活性を持ちアンチエイジング、運動機能、動脈硬化、糖尿病予防、関節炎症、免疫力、脳血管拡張の効果が確認されています。
【ホノクニタモギ】は、一般的なタモギタケよりも、含有成分が圧倒的に多い当社オリジナルブランドです。 特に、高い抗酸化作用が期待できるエルゴチオネインが、一般的なタモギタケよりも遥かに多く含まれています。
18種以上のアミノ酸や女性に優しい鉄分、葉酸、カルシウム等60を超える栄養素・成分を含有。微粉砕加工した細かい粒子のため従来のクロレラ原末に比べ混ざりやすく、より鮮やかな緑の発色に利用できます。免疫活性、アレルギー症状、糖尿病、抗酸化などのエビデンスあり
小豆島で栽培されたオリーブ葉を、抹茶製法で粉末化しました。キリッとした苦味が特徴で、青汁製品の味のアクセントにご使用いただけます。
さつまいも基腐れ病でお困りの企業様!沖縄県久米島産の紅芋100%使用。自社農場を通して調達しているため年間を通して安定供給を行えます。赤紫の色素であるアントシアニンは抗酸化活性の高いポリフェノール系の成分であり、血圧低下や美容効果があると言われています。活用の幅が広がるパウダー状もあります。
バラ科植物特有のポリフェノールの一種である”フロリジン”には、糖の吸収を阻害する作用や、抗酸化効果が期待されています。リンゴを皮ごと粉末化しており、リンゴ風味が生きています。
南米アマゾンのスーパーフルーツ「カムカム」のストレート果汁、天然ビタミンCのポリフェノールたっぷり。ドレッシングやソース、ポン酢の材料として使用すると、抗酸化作用で野菜が長持ちします。
菊は元来漢方で不老長寿霊草とされ、日本でも古くより「国の象徴を示す花」として敬われ、秋には菊の花を浸した酒を酌み交わして長寿を願う儀式を行う習慣があります。 数ある食用菊の中でも、赤紫色の「延命楽」という品種は、優れた抗糖化・抗酸化作用が明らかとなっています。
「若返りのフルーツ」と呼ばれ親しまれてきた果実 熱に壊れにくいビタミンCやポリフェノール、さらに食物繊維であるベクチンなどが豊富に含まれています。
日本の発酵技術から生まれた業界初の発酵黒マカエキスです。有機JASマカと比較して3つ特徴があります。①アミノ酸類が約60%増えます。②抗酸化力が約3倍に高められます。③亜鉛の含有量が約20倍にもなります。
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健康づくりにおいて、睡眠の質を高めることの重要性が再認識されてきています。睡眠不足は、心身の不調や作業効率の低下などの影響があるほか、慢性化することで肥満や高血圧、心疾患などにつながるリスクも明らかになっています。健やかな成長と健康寿命を延伸して心身ともに豊かな生活を送るために、厚生労働省は、2032年までに「睡眠で休養がとれている人の割合」を80%まで増やすことを目指し、推進していく方針を示しています。この記事では、健康づくりにおける睡眠の重要性について解説するとともに、良質な睡眠のために役立つ栄養素や食習慣、関連商品をまとめてご紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料探しの参考にしてください。健康づくりにおける「眠り」の重要性私たちの健康を保つ上で、十分な睡眠をとることは極めて重要です。睡眠不足が身体に及ぼす影響と、年代別の適切な睡眠時間、睡眠時間の現状について解説します。睡眠不足が身体に及ぼす影響睡眠が不足すると、日中の眠気や疲労感だけでなく、頭痛などの心身愁訴の増加、情動不安定、注意力や判断力の低下にもつながります。また、作業効率や学業成績の低下、うつ病など多岐にわたる悪影響が懸念されていて、場合によっては、事故などを引き起こすリスクもあります。また、睡眠不足には、睡眠時間の不足だけでなく、睡眠の質の低下による睡眠障害も含まれます。こうした睡眠の問題が慢性化すると、肥満や高血圧、2型糖尿病、心疾患や脳血管障害の発症リスクの上昇や症状の悪化に関連し、死亡率の上昇にも関与することが明らかになっています。ライフステージに合わせた「適正な睡眠」とは適正な睡眠時間は、ライフステージ(こども・成人・高齢者)によって異なり、生活習慣などによる個人差もあります。たとえば、高齢者の場合、長い睡眠時間は健康リスクにつながる場合があるので、8時間以内におさえる必要があります。一方で、こどもの場合、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を目安に睡眠時間を確保するのが理想です。また、適切な睡眠時間の確保だけでなく、日頃の生活習慣や睡眠環境を整えることも大切です。<睡眠の推奨事項一覧>全体の方向性:個人差を踏まえつつ、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保し、心身の健康を保持する
特集|食品ロス削減に貢献する原料〜フードサプライチェーンでできること〜
10月は「食品ロス削減月間」、そして、10月30日は「食品ロス削減の日」です。本来食べられるはずの食品がさまざまな理由で捨てられてしまうことを「食品ロス」といいます。日本では、2022年度の推計で472万トンもの食品ロスが発生しており、そのうち半分は事業系食品ロスが占めています。飲食店での食べ残しやスーパー・コンビニでの売れ残り、製造・流通段階での廃棄、家庭での賞味期限切れなど、食品ロス削減には、一人ひとりの理解と心がけが必要不可欠です。この記事では、食品ロス削減に貢献する原料と関連記事をご紹介するとともに、日本の食品ロスの発生状況と、フードサプライチェーンの各段階で実践できる具体策をご紹介します。食品ロス削減に貢献する原料のご紹介アップサイクル原料本来廃棄されていた食材や食料を加工して、新たな価値ある商品へと生まれ変わらせた「アップサイクル原料」は、こちらの記事でご紹介しています。