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アサイーの効果効能とは?原材料やアサイーボウルについても解説

アサイーの効果効能とは?原材料やアサイーボウルについても解説

スーパーフードとして、近年注目を集めているアサイー。ポリフェノールなど高い栄養価を誇り、抗酸化作用やメタボ予防などさまざまな効能が期待されています。この記事では、アサイーの特徴、栄養価、効果と利点のほか、流通しているアサイー原料の種類と美味しい食べ方についてご紹介します。アサイーについて知りたい方、アサイーの豊富な栄養素を、日頃の食生活に取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてください。


アサイーの味と特徴

アサイーとは、アマゾン地方の、主にブラジルを原産とするヤシ科の植物です。熱帯雨林に自生するアサイーは、成長すると高さ25mにもなる細長い木にたくさんの実をつけます。アサイーは1年中収穫することができますが、主な収穫時期は乾季の8月〜12月です。

アサイーは、直径1.5cmほどの黒紫色の果実で、外見はブルーベリーによく似ています。しかし、可食部分(果皮と果肉)は全体のわずか5%ほどしかなく、実のほとんどは種です。ブルーベリーのような見た目から甘酸っぱい味を想像する人もいますが、意外にも、甘みや酸味はほとんどなく、ポリフェノール特有の渋みとオリーブのような風味が特徴です。


アサイーの栄養価と期待される効果

アサイーがスーパーフードと呼ばれる理由は、その栄養価の高さにあります。特にポリフェノール(アントシアニン)の含有量が多く、アサイーの果肉100g中に含まれるポリフェノール量は、ブルーベリーの約18倍と言われています。他にも、鉄分はほうれんそうの約2倍、食物繊維はごぼうの約2倍、カルシウムは牛乳の約3倍、アミノ酸は18種類も含まれていることがわかっています。ビタミン類や良質な脂質もバランス良く含まれており、まさにスーパーフードです。

アサイーに特に多く含まれるポリフェノールには、体に悪影響を及ぼす活性酸素を抑える働きがあります。この高い抗酸化作用により、アンチエイジングや美肌効果、アレルギーの抑制や花粉症予防、メタボ予防など多くの効果が期待されています。また、アサイーの持つ高い栄養素には、疲労回復作用、造血作用、抗炎症作用があるとの研究も進められています。

アサイーの食味は、クセが強くなく他の食材とも合わせやすいため、さまざまな料理や飲み物と一緒に摂取することができます。いつもの食事にプラスして、手軽に栄養を補えるのもアサイーの利点と言えるでしょう。

★原料商品の掲載を希望される企業様は、会員登録(無料)で10品まで掲載可能です。


アサイーの活用例と食べ方

アマゾン地方原産のアサイーですが、生の果肉は傷みやすいため、日本には冷凍品やピューレなどに加工された状態で輸入されています。また、ピューレ状のアサイーを二次加工して、フリーズドライパウダーや、濃縮エキス、アサイーオイル、クラリファイなどにしたものも流通しています。

海外では、アサイーの豊富な栄養成分に着目し、食用だけでなく化粧品の原料としても活用の幅が広がっており、さらなる需要拡大が期待されています。

海外で親しまれているアサイーの食べ方には、以下のようなものがあります。


アサイーボウル

アサイーボウルは、ブラジル発祥の食べ物ですが、ハワイで火がつき、その後日本にも上陸しました。シャーベット状のアサイーにバナナやイチゴ、シリアル、ハチミツなどをトッピングしたアサイーボウルは、おしゃれなカフェなどで提供され人気を集めています。


スムージー

スムージーは、アサイーの栄養素を丸ごといただくのに適しています。パウダーを他の食材と合わせて、手軽にアレンジできるのも利点です。大手コンビニやコーヒーチェーン店等からも新商品が続々と販売されており、身近な場所で手に取れるのも魅力です。

他にも、アサイージュースやヨーグルトのトッピング、ドレッシング、ソース、パンやお菓子の素材として重宝されています。

ちなみに現地では、肉の付け合わせなど定食スタイルで食すことが多いそうです。


アサイーの2次原料のラインナップ

栄養成分が豊富でかつ飲みやすいアサイーはこの数年間で認知度は上がり、免疫力が必要な時代となり、あらためて重要性が高まり、現在各流通チェーンにおいてもアサイーコーナーや企画が設けられるなど、流通市場においてもアサイーは広がりを見せています。


株式会社フルッタフルッタでは、冷凍パルプアサイーの形態で輸入し、そのまま自社商品(ジュース、アイスクリームなど)で利用し、日本国内でフリーズドライパウダー、エキスパウダー、5倍濃縮エキスを製造しています。また、アサイーオイルは化粧品の原料や食用油として広く使用されています。 ブラジル産濃縮クラリファイアサイーは、アントシアニンを豊富に含んでいて、飲料市場でのニーズを満たしています。

活用法としては、各種ドリンク形態から、ヨーグルト、アイス、デザート、さらにパンやクッキー、グミなどと、バリエーションが豊富です。また、さまざまなレストランやカフェのメニューにも利用されています。


まとめ

アサイーは、アマゾン地方を原産とするヤシ科の植物。栄養価が高く、ポリフェノールをはじめ、ビタミン、鉄分、食物繊維、カルシウム、アミノ酸、脂質などがバランス良く含まれる、まさにスーパーフードです。特に抗酸化作用が高く、アンチエイジングや花粉症予防、メタボ予防に効果が期待できます。日本では、冷凍品やピューレ、パウダーなどに加工されて流通しています。他の食材と合わせやすく、豊富な栄養素をバランスよく摂取できるアサイーを、日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。




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提供
  

株式会社フルッタフルッタ


<会社説明>
フルッタフルッタが目指すのは、経済と環境が共存共栄する持続可能な社会の実現です。アグロフォレストリーはそのソリューションの一つであり、私たちはその恵みであるアマゾンフルーツを革新的な商品にかえてお届けし、アグロフォレストリーの発展に貢献するとともに、お客様に本物の美と健康をご提供してまいります。

 

執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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