
ポリデキストロースとは|ブドウ糖から合成された水溶性食物繊維
ポリデキストロースは人工的に合成された水溶性食物繊維で、多くの健康効果を有します。すでにさまざまな食品に添加されているほか、今後の市場の拡大も見込まれている食品です。
この記事では、ポリデキストロースの特徴や健康効果、摂取時の注意点、市場動向などを紹介します。
ポリデキストロースとは?
まずはポリデキストロースの特徴や、ポリデキストロースを含む食品を見ていきましょう。
ポリデキストロースの成分と特徴
ポリデキストロースとは、人工的に合成された水溶性食物繊維のことです。D-グルコース、ソルビトール、クエン酸、リン酸を組み合わせて製造されています。無味無臭で、それ自体に甘さは全くありません。
ポリデキストロースは低カロリーなため、健康食品に添加されるほか、カロリーを抑えたい食品の増量剤として使われています。そのほか、無味無臭のため風味への影響も少なく安定性も優れていることから、食品への歩留まりの向上や保形成付与などへの目的にも使用されます。
もともとは糖尿病予防や高脂血症などに対して医療用に開発されましたが、現在は飲料や食品などに幅広く用いられている食品です。
ポリデキストロースが含まれる食品
ポリデキストロースは、飲料やスナック菓子、ドリンク剤や健康食品など、糖質をカットしたい加工食品に多く含まれています。パウダー状のポリデキストロースも市販されており、さまざまな料理に混ぜて摂取できます。
ポリデキストロースの健康効果
もともとポリデキストロースは、食品のかさを増して油や砂糖と置き換えることで、過剰なエネルギーの摂取を抑える目的で作られました。ポリデキストロースには血糖値の調整、消化の促進、コレステロール値を下げる効果など、さまざまな健康上の利点があります。
【ポリデキストロースの主な健康効果】
- 便秘予防などの整腸効果
- 便通を良くして腸管でのミネラル吸収を促進する効果
- 血糖値の上昇を抑制する効果
- コレステロール値を下げる効果
ポリデキストロースは、長年にわたり幅広く研究されており、多くの健康上の利点があることが示されています。ある研究では、ポリデキストロースが肥満患者の血中脂質を減少させる効果があることが明らかになりました。また、別の研究では、糖尿病患者の血糖値を下げる効果があることが示されています。
ポリデキストロースの副作用と注意点
ポリデキストロースの摂取には多くの利点がありますが、副作用もあります。胃腸の不快感や膨満感のほか、一度に大量に摂取するとお腹が緩くなるなどのケースがあるため、配合する量には注意が必要です。
ポリデキストロースの市場動向
ポリデキストロースの2022年における市場規模は2億8760万米ドルとなっています。またIMARCグループによると、ポリデキストロースの市場規模は2023年から2028年の間に5.1%の成長率(CAGR)が見込まれ、2028年までに3億9490万米ドルに達すると予測されています。
近年は糖尿病や肥満などの生活習慣病が増加しており、個人の健康意識の高まりが低カロリーな機能性食品の需要を押し上げている状況です。栄養補助食品がより求められており、このことがポリデキストロース市場を後押ししているといえます。
まとめ
人工的に合成された水溶性食物繊維であるポリデキストロースは、無味無臭で低カロリーです。そのため、糖質をカットしたい健康食品に多く添加されているほか、食品の歩留まり向上や保形成付与など多くの目的で活用されています。
ポリデキストロースは便秘予防などの整腸効果、血糖値の調整、コレステロール値を下げる効果などさまざまな健康効果を有します。個人の健康効果の高まりを受けて、今後も市場の拡大が見込まれている状況です。