ダイエットに役立つ食品素材のご紹介〜バランスのとれた食事と運動習慣をサポート〜
健康的にダイエットをするには、バランスの取れた食事と適度な運動が基本です。しかし、忙しい現代人が、これらをしっかり実践するのは容易ではありません。そうした中、食事で不足しがちな栄養素を補ったり、運動をサポートしたりするために消費者の関心を集めているのが「ダイエット食品」です。
今回は、健康的なダイエットの基礎知識のほか、ダイエットに関連する機能性表示(ヘルスクレーム)と主な成分・商品例、ダイエット食品開発に役立つ原料をご紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。
健康的なダイエットの基礎知識|肥満の定義と改善ポイント
健康的なダイエットのためには、バランスのとれた食事と適度な運動、十分な睡眠など、基本的な生活習慣の改善が不可欠です。
ここでは、肥満とは何かについて解説した後、食事・運動・睡眠の改善ポイントを紹介します。
「肥満」や「やせ」の状態・程度をチェックするとき、「BMI(Body Mass Index)」が参考になります。BMIは「 体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)」という計算式で算出できます。
一般的には、BMIの値が「18.5未満」は低体重、「18.5〜25.0」は普通、「25.0以上」を肥満としています。
注意点としては、BMIによる肥満ややせの判断は、14歳以下には適用できません。また、スポーツ選手など、筋肉や骨の割合が多い人は、BMIが大きくても肥満とはいえないケースが多いです。
食事・運動・睡眠の改善ポイント
食事は、主食や主菜、副菜を組み合わせた食事を基本とし、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。また、夜遅い時間の食事や、食べた後にすぐに寝る習慣があると、太りやすくなります。
運動は、週150分程度を目安に、ウォーキングやラジオ体操、筋力トレーニングを継続的に取り組むことが推奨されています。
また、睡眠とダイエットは一見関係がなさそうに見えますが、ダイエットを成功させる上では睡眠は大切な要素です。良質な睡眠をとることで、ホルモンの分泌量が安定・増加して、代謝の向上や食欲の抑制などの効果が期待できます。
極端な食事制限や過度な運動は、長続きしにくいだけでなく健康を害してしまう危険性があります。無理な減量のために、身体を壊してしまっては元も子もありません。健康的に美しくあるためには、「BMI」を参考にしながら、適正体重を維持することが大切です。
※参考:農林水産省「健康的な毎日を過ごすために」
ダイエットに関連する機能性表示(ヘルスクレーム)と栄養成分・商品例
忙しい現代人にとって、「バランスのとれた食事」や「適度な運動」を行うことのハードルの高さを感じている方も多いでしょう。こうした状況を受けて、脂肪や糖に働きかける機能性表示食品や必要な栄養成分を補うサプリメントの需要が高まっています。
ここでは、ダイエットに関連する機能性表示(ヘルスクレーム)と栄養成分・商品例をご紹介します。一口に「ダイエット」と言っても、さまざまな切り口が考えられます。自社に合うダイエットの切り口を見つける上での参考にしてください。
低カロリーで満腹感が得られる|こんにゃく麺や0カロリー飲料
ダイエットの基本は、摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えることです。低カロリーでも満腹感が得られる食材を選ぶことで、無理なく目標を達成できます。
たとえば、白米の代わりに、カリフラワーを細かく刻んだ「カリフラワーライス」や、小麦の麺をこんにゃく麺に置き換えると、摂取カロリーを大幅に抑えることができます。
雑穀を混ぜた白米は、栄養価が高く腹持ちも良くなります。このほか、低カロリーでありながら甘さを楽しめる0カロリー飲料も人気です。
脂肪燃焼を助ける・脂肪の吸収を抑える|オメガ-3脂肪酸やカテキン
体脂肪を減らすには、脂肪の代謝を促進する成分を摂取することが有効です。
たとえば、魚(特に青魚)には、EPAやDHAなどのオメガ-3脂肪酸が含まれ、脂肪燃焼を助けることで知られています。また、緑茶に含まれるカテキンには、血中コレステロールを減らす作用があることが報告されています。
糖の吸収を抑えて血糖値の急上昇を防ぐ|食物繊維や低GI食品
食事後に血糖値が急上昇すると、脂肪の合成を促進するインスリンが大量に分泌されます。そのため、糖の吸収を抑えて血糖値の上昇を緩やかにすることで、脂肪の蓄積を防ぐことができます。
食物繊維や低GI食品(全粒穀物、野菜、豆類など)は、血糖値を安定させて、満腹感を長続きさせる効果があります。これにより、間食や過食を防ぐことができます。
腸内環境や便通の改善|水溶性食物繊維、プロバイオティクス、乳酸菌
腸内環境を整える「腸活」には、腸内環境を弱酸性にして悪玉菌の増加を防ぐだけでなく、過剰な脂肪の蓄積を防いだり、脂肪燃焼効果を高める働きがあることが報告されています。また、腸の状態を整えることで睡眠の質が向上し、健康全般への好影響も期待できます。
腸内環境を改善する素材としては、水溶性食物繊維や発酵性食物繊維、プロバイオティクス、乳酸菌などがあります。こうした成分を含む食品やサプリメントが消費者の間で注目されています。
ダイエット系素材のご紹介
隆起サンゴ礁から成る鹿児島県喜界島で育った島桑(シマグワ)を粉末化した素材です。桑葉には、血糖値上昇抑制効果を有する「1-デオキシノジリマイシン(1-DNJ)」という成分が含まれていて、中でも「喜界島桑末」は本土産の桑葉と比較して1-DNJの含量が多いことがわかっています。
鹿児島県喜界島産のボタンボウフウを粉末化した素材です。セリ科の多年草植物で、与那国島や沖縄では、感冒、疲労回復、滋養強壮に効果があり、伝承医薬として古くから利用されてきました。血糖値の上昇を抑制する効果が期待でき、血糖値スパイクを対策する商品への採用が増えています。
本商品で使用する鎌倉珪竹は、ケイ素を豊富に含有する鎌倉領の限られたエリアに自生する竹を使用しています。竹は成長が早く大地からのミネラル吸収率が大きいため、重金属対策が重要です。食品用途は根元から1メートル以上の部位のみ炭化します。鎌倉珪竹炭®は、ケイ素を豊富に含有し、プリン体への優れた吸着力があります。
炭は悪臭や不要物の吸着など、さまざまな効能が知られています。下痢症、中毒症状の解毒・吸着などに効果が期待できます。炭プラスラボ創業者「横山功夫」は50年以上に渡り、長く炭関連の研究を続けてきました。 本商品は、同社が創業10年を前に「集大成」と位置づける素材です。
血中中性脂肪は一日の中で増減しています。中性脂肪が高いと生活習慣病のリスクが高まる危険性があります。中性脂肪は次の食事の前に元の数値に戻すことが大切です。本商品は、食後の中性脂肪の上昇を60%抑制し、6時間後には食前の値に戻す働きがあります。
インド産白インゲン豆から抽出した素材で、糖の吸収を抑える成分を含みます。消化酵素である「α-アミラーゼ」の働きを阻害することで消化管から血液への糖の吸収を抑えます。体重減少効果の有効性と安全性で臨床試験データを取得しています。
あした葉の葉や茎を切ると切り口からネバネバした黄色い汁が出てきます。これはあした葉特有の貴重なポリフェノール成分です。特に「キサントアンゲロール」と「4-ヒドロキシデリシン」の2種類が多く含まれ、脂肪蓄積の抑制及び脂肪燃焼の促進に働きかけ、脂肪の減少に役立つと考えられます。
麦ふすま原料の穀物発酵エキス(植物性発酵素材)です。腸内環境改善作用のある素材として開発され、美容や健康へのサポート役として酵素発酵食品が注目されるようになったことから、酵素サプリメントやプロテインなどの原材料として多く配合されています。
青臭さが少なく、青汁原料としても人気のある桑葉の殺菌微粉末です。「 1-デオキシノジリマイシン」の他、島根県と島根大学の共同開発によって発見された「Q3MG」を含有しています。
和歌山県産の南高梅を加工する際に廃棄される種子を炭化させた粉末で、 日本での食経験がある珍しい炭原料です。原料は生梅由来なので、梅干しのように塩分を気にする必要はありません。青汁などに配合してチャコールクレンジング製品として、商品の着色剤として使用できます。
サラシアは「サラシノール」「コタラノール」というα-グルコシダーゼ阻害活性を持つ成分が含まれています。これらの成分は糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇をゆるやかにするとしてトクホや機能性表示食品の関与成分に認可されています。
リンゴの自然な風味をそのまま残して、リンゴを皮ごと粉末化した製品です。バラ科植物特有のポリフェノールの一種で、糖の吸収を阻害する作用が期待されている「フロリジン」の含有量5%以上を規格化しています。
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酸化防止剤のご紹介〜食品の風味や色、保存性を長持ちさせる添加物〜
食品の品質劣化の主な原因の一つが、食品に含まれる成分の「酸化」です。酸化が進むと、食品は色や風味が損なわれるだけでなく、栄養価が減少したり、酸化によって発生した過酸化物が原因となり、吐き気や嘔吐などの中毒症状を引き起こすこともあります。今回は、食品の酸化を防ぐための「酸化防止剤」の活用法やそのメリット、さらに世界規模でのニーズや動向についても紹介します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。酸化防止剤とは酸化防止剤は、食品の酸化を防ぐために使われる添加物です。食品が空気に触れることで酸化が進むと、色や風味が変化し、栄養価も低下します。酸化防止剤は、こうした劣化を防ぎ、食品の品質を保つために使用されます。つまり、酸化防止剤は、食品の成分に代わって自ら酸化されることによって、食品の品質の低下を防ぎます。代表的な酸化防止剤酸化防止剤は、大きく分けて「脂溶性」と「水溶性」の2つに分類されます。食品に含まれる成分に適した酸化防止剤を適切に使用することが大切です。脂溶性酸化防止剤油に溶けやすく、主に油脂の過酸化物の発生を抑える目的で利用されることが多いです。