食感分析のパイオニア|「おいしい食感の数値化」を独自技術で追究【タケトモ電機】
歯ごたえ、舌触り、弾力などのさまざまな「食感」は、味や香りと同様においしさを支える大きな要素。一方で、食品の開発現場では「職人の勘」などの主観に頼りがちな部分でもあります。今回は、人が食べる時に感じる「食感」の違いを物理的に測定し、正確な再現化を実現する「食感分析」のパイオニア、タケトモ電機をご紹介します。
※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。
なぜ「おいしさ」に食感が必要なのか?
サクサク、もっちり、ツルツル……日本語にみられる食感を表す表現の多彩さからも、私達が食事する時には、無意識に食感を重要視していることがわかります。食品のおいしさと食感には、じつは密接なつながりがあるのです。
「食感」がおいしさを決める食品ジャンルとは
人が何かを食べて「おいしい」と感じる時、舌では「味」を、鼻では「香り」を感じています。こうした化学的要素に加え、食べ物を口の中で咀嚼した時に感じる「食感(テクスチャー)」という物理的要素も、おいしさを支える大きな要素になります。以下の研究結果からも、液体よりも固形の食品ほど、おいしさを感じる要因に食感(物理的要素)が大きく関与していることがわかります。
※参考:食肉科学技術研究所「食品の物理的性質を反映する「テクスチャー」について」
食生活の多様化にも「食感」がカギを握る
近年ではチルド食品の普及などにより、「冷めてもおいしい」「時間が経ってもおいしい」食品への消費者ニーズが高まっています。ボソボソと硬いご飯を誰もが「まずい」と感じるように、冷めたり一定の時間が経過したりという条件下での「おいしさ」こそ、食感に大きく左右されます。現代の「飽きられないおいしさ」を追求するため、食感の重要度はますます上がっているといえます。
食感分析機器のパイオニア「タケトモ電機」
約60年前に世界初の食感分析器を製品化
株式会社タケトモ電機(本社:埼玉県川越市)は、1963年に創業した分析機器の開発・製造会社。1966年に世界初の食感分析器を製品化した、この分野の先駆的メーカーです。現在では主に食品関連のメーカーや研究所、教育機関などに向けて、独自の食感分析器を開発・製品化しています。
食感分析器のロングセラー「テンシプレッサー」
タケトモ電機の主力製品「テンシプレッサー(TENSIPRESSER)」は、1976年に発売されたPC制御タイプの食品分析器です。その最大の特長は、人が口の中で「咀嚼する」感覚をよりリアルに再現して物理的に計測し、数値化できる点にあります。
「テンシプレッサー」の特徴や機器の動きを、動画でぜひご覧ください。
「咀嚼感」を計測できる2つの独自プログラム
既存の食品分析器による計測は「硬さ・やわらかさ」など、ある程度固定化された食感の数値化に限られていました。しかし実際の食事では、人は時間をかけて食べ物を咀嚼しながら、もっと複雑な食感を感じ取っています。
「テンシプレッサー」は、従来から知られていた基本的な食感分析機能である1回の咀嚼動作(破断強度などを測定)、2回の咀嚼動作(肩さや付着性などを測定)に加え、独自に開発した解析プログラムにより、「奥歯で何度も咀嚼して得られる食感」の数値化ができます。ご飯・麺類・肉類など、異なる食材に沿った専用の測定・解析も可能です。
【機能その1】噛み応えや柔らかさなどを測定
「テンシプレッサー」独自の「多重積算バイト測定」は、人が奥歯で咀嚼する際の動きを模して、その咀嚼感を「硬さ・粘り・もろさ・しなやかさ」などの項目で測定。唐揚げなどの肉加工食品やグミ菓子など、噛み応えのある食品の食感分析に優れています。
【機能その2】炊飯米に特化した食感分析
同じく「テンシプレッサー」独自の「米飯集団粒測定」は、白米・もち米・ピラフ等のまとまった米飯粒(10g)の食感分析に特化した機能です。米飯を機器で6回繰り返し「咀嚼」することで、「硬さ・こし・付着・粘り」など炊飯米に特有の物性値をグラフ化し、時間経過による食感の変化も可視化できます。
「テンシプレッサー」の食感分析ニーズの約半分は、この「米飯集団粒測定」で占められてるとか。お弁当やおにぎりの製造元、また炊飯器メーカーや炊飯米の保存料メーカーなど、「炊いたご飯のおいしさ」の数値化・再現化が求められる現場で性能を発揮しています。
またタケトモ電機は、近年ではアジア各国をはじめとした海外展示会にも積極的に参加し、実機によるデモンストレーションを通じて食感分析の必要性を広めているとのことです。
食品を口にして「おいしい」と最終的に判断するのは人間。とはいえ、そのおいしさを構成する「食感」を数値化し、安定して再現できる食感分析の技術は、食品開発の現場で大きな助けになります。人間が感じる食感により近い解析が可能なタケトモ電機の分析技術を、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
<展示会情報>
2025年1月「たま未来・産業フェア」に展示します!
株式会社タケトモ電機は、2025年1月17、18の両日に都内で開催される「第2回 たま未来・産業フェア」に出展します。食感分析器「テンシプレッサー」の展示・実演に触れる機会をお見逃しなく!
- 展示会名:第2回 たま未来・産業フェア
- 日時:2025年1月17日(金)、1月18日(土)
- 場所:東京たま未来メッセ(東京都八王子市)
- 公式サイト:https://tama-innovation-event.jp/
※株式会社タケトモ電機は「ブース28」に出展します。
株式会社タケトモ電機の公式サイトはこちら>>
株式会社タケトモ電機
<会社説明>
私どもタケトモ電機の食感分析器は、食品の咀嚼で感じる食感を物理的に計測し、物性値と官能値との相関を取っています。多機能な機械動作の開発と、その測定で得られるデータ解析を多種類の食品物性に適応するよう、ハードウエアー・ソフトウエアー共に独自開発を長年にわたり進めて参りました。
おすすめ記事
食ビジネスの課題解決に! 200種類以上の食の資格者が集う「食オタワークス」
SNSやイベントを通じて商品をPRしたい、新商品に向けて有益なヒアリングを行いたいけれど、どこに頼めばいいかわからない……。そんな食品業界のマーケティングや商品開発の悩みに応えるサービスが「食オタワークス」です。多彩なジャンルの「食の資格者」が集うコミュニティを通じて、食品や食材の魅力を効果的に伝えてみませんか?※こちらの記事は株式会社ヴァカボの提供で、シェアシマ編集部が制作しています。「食オタワークス」とは?「食オタワークス」は、多様な食育サービスを展開する株式会社ヴァカボ(本社:東京都中央区)が運営する、食の資格者と企業や自治体をつなげるマッチングサービスです。「食の資格者がスキルを活かせる場を増やす」という取り組みの一環として、2024年より本格的に始動しました。「食の資格者」に特化した食ビジネス向けコミュニティ「食オタワークス」は、同社が運営する食の資格者コミュニティ「食オタ」と連携したサービスです。ここで「食オタ」と呼ばれる登録メンバーは、全員が何らかの食の資格保有者。食に関するプロ級の知識をもち、フードロスなどの社会問題や一次産業にも関心があり、新しい食の話題も大好き。つまり、食ビジネスとの親和性がこの上なく高い、食のプロ兼食への興味関心が高い消費者の集まりなのです。
“知ってもらうが第一歩” 新製品展開の鍵は認知から【扶桑化学工業】
扶桑化学工業株式会社は、食品や医薬品、電子材料など幅広い分野で活躍する化学メーカーです。クエン酸やリンゴ酸といった有機酸製品を通じて、食品加工の課題解決や品質向上に貢献してきました。同社はこれまでの実績にとどまらず、新たな製品展開や顧客層の開拓に積極的に取り組んでいます。その中で、シェアシマを活用した販路開拓や認知向上の取り組みについて、詳しくお話をうかがいました。話を聞いた相手(左)ライフサイエンス事業部 営業開発本部 営業開発部 営業開発課 係長代理兼 企画開発室 事業開発部 川﨑 悠里子さん(右)ライフサイエンス事業部営業開発本部 商品開発部 係長代理 松本悠暉さん
食感分析のパイオニア|「おいしい食感の数値化」を独自技術で追究【タケトモ電機】
歯ごたえ、舌触り、弾力などのさまざまな「食感」は、味や香りと同様においしさを支える大きな要素。一方で、食品の開発現場では「職人の勘」などの主観に頼りがちな部分でもあります。今回は、人が食べる時に感じる「食感」の違いを物理的に測定し、正確な再現化を実現する「食感分析」のパイオニア、タケトモ電機をご紹介します。※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。なぜ「おいしさ」に食感が必要なのか?サクサク、もっちり、ツルツル……日本語にみられる食感を表す表現の多彩さからも、私達が食事する時には、無意識に食感を重要視していることがわかります。食品のおいしさと食感には、じつは密接なつながりがあるのです。「食感」がおいしさを決める食品ジャンルとは人が何かを食べて「おいしい」と感じる時、舌では「味」を、鼻では「香り」を感じています。こうした化学的要素に加え、食べ物を口の中で咀嚼した時に感じる「食感(テクスチャー)」という物理的要素も、おいしさを支える大きな要素になります。以下の研究結果からも、液体よりも固形の食品ほど、おいしさを感じる要因に食感(物理的要素)が大きく関与していることがわかります。※参考:食肉科学技術研究所「食品の物理的性質を反映する「テクスチャー」について」食生活の多様化にも「食感」がカギを握る近年ではチルド食品の普及などにより、「冷めてもおいしい」「時間が経ってもおいしい」食品への消費者ニーズが高まっています。ボソボソと硬いご飯を誰もが「まずい」と感じるように、冷めたり一定の時間が経過したりという条件下での「おいしさ」こそ、食感に大きく左右されます。現代の「飽きられないおいしさ」を追求するため、食感の重要度はますます上がっているといえます。食感分析機器のパイオニア「タケトモ電機」約60年前に世界初の食感分析器を製品化株式会社タケトモ電機(本社:埼玉県川越市)は、1963年に創業した分析機器の開発・製造会社。1966年に世界初の食感分析器を製品化した、この分野の先駆的メーカーです。現在では主に食品関連のメーカーや研究所、教育機関などに向けて、独自の食感分析器を開発・製品化しています。食感分析器のロングセラー「テンシプレッサー」タケトモ電機の主力製品「テンシプレッサー(TENSIPRESSER)」は、1976年に発売されたPC制御タイプの食品分析器です。その最大の特長は、人が口の中で「咀嚼する」感覚をよりリアルに再現して物理的に計測し、数値化できる点にあります。「テンシプレッサー」の特徴や機器の動きを、動画でぜひご覧ください。
求めていた商品がここに!シェアシマ掲載から3か月で販売成立【永和物産】
食品原料の輸入販売を主軸に60年以上の歴史を持つ永和物産株式会社。香料や食品添加物を扱う同社は、国内の食品業界に長年貢献しながら、従来の販売方法に加えて新たな顧客層やマーケットの開拓にも挑戦しています。そんな同社が、シェアシマを利用することで得られた具体的な効果や、今後の展望についてうかがいました。話を聞いた相手左から)営業部 部長 南則充さん、営業部 池田大輔さん、品質保証部 執行役員 今井規夫さん
シェアシマ無料会員になるメリット3つ
無料会員になる 〉
シェアシマの活用事例シェアします!
シェアシマでは、食品業界に携わる方々のお悩みを解決し、商品の魅力をより輝かせるソリューションをご提案しています。ここでは、実際にシェアシマサービスを活用したことで新たな効果を実感されたという『お客様の声』をご紹介します。