
リサイクル性に優れた高機能紙製函トレイ【廣川】
紙の卸問屋から始まった廣川株式会社(本社・大阪市)。今では食品軽量容器、紙パッケージ、販売促進品を主軸としてさまざまな商品開発を行っています。また、グループ内の株式会社エースパックでは、食品軽量プラスチックメーカーとして商品の製造・開発・資源活用も行っています。今回ご紹介するのは、リサイクル性に優れた新しい高機能紙製函トレイです。
※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。
持続可能な社会のためパッケージにできること
「サステナブル疲れ」が見え隠れする現代、廣川株式会社では持続可能な社会を継続していくために、環境に配慮しながらもエンターテインメント性を保持する製品の開発を行っています。
そこには「モノやサービスと消費者をつむぐ製品を届けたい」という思いがあります。今回ご紹介する高機能紙製函トレイは、そんな思いが詰まった製品です。
包装への環境配慮、国内外の動き
EUでは厳格なリサイクル比率を制定
欧州で2024年3月、EU理事会及び欧州理事会により「包装・包装廃棄物法令(以下「PPWR」)」が可決されました。これにより、EU市場に出回るすべての包装は2030年以降、リサイクル可能素材(≒紙)を重量比で70%使用していない場合は販売不可となる見通しです。
これに伴い、パッケージには原材料のリサイクル可能性のグレード表記が義務付けられます。これは食品容器に限らずすべての包装及び包装廃棄物が対象となり、EU諸国への輸入品に関しても2030年から適用される見通しです。
画像参照:https://solution.ojiholdings.co.jp/ojipaperpackage/regulation/
日本ではプラスチック容器削減が進む
そんな中、日本国内でも環境配慮に関連した動きが発生しています。2019年には「プラスチック資源循環戦略」が策定され、2020年からはレジ袋有料化やテイクアウト用プラスチック製品を環境に配慮した素材に変えるなどの動きが企業を中心に行われています。
食品業界や小売業界で進む対応のなかから、消費者の生活に身近なコンビニエンスストアの取り組みを紹介します。
大手コンビニ各社が「トップシール」を採用
ファミリーマートではプラスチック使用量の削減と、消費期限の延長による食品ロス削減に向けて、大容量タイプの総菜の容器のフタにトップシール(ガス置換包装)を採用。また、容器・包材にバイオマスプラスチックや再生PETを配合するなどして、2030年までに環境配慮型素材の使用割合を60%にする目標を掲げています。
参照:ファミリーマート「ガス置換包装を採用した大容量の惣菜の取り扱い地域を拡大」
セブンイレブン、ローソンなどの大手コンビニエンスストア各社でも同様に、サラダ製品などの容器にトップシールが採用している他、弁当や丼の容器を紙容器に変更するなどの取り組みが進んでいます。
トップシールとは?
各コンビニが取り入れている「トップシール」とは、ゼリーやヨーグルトなどのフタとして使用されるフィルム製のフタのことです。開封が簡単で、2層以上のフィルムで構成されていることが特徴です。ガスや脱酸素剤を封入して食品を包装すること(ガス置換包装)で賞味期限を延長でき、食品のロングライフ化(=食品ロスの削減)が可能になります。また、袋状のピロー包装よりもプラスチック使用量を削減できます。容器とフタフィルムのみの梱包形態のため美粧性が向上し、店頭での見栄えを保てるという利点もあります。
商品入れ替えや消費者の流動が大きなコンビニエンスストアでは、見た目の美しさを確保しながら環境配慮にも対応できるトップシール包装を取り入れる企業が増えています。
トップシールにも対応、廣川の高機能紙製函トレイ
廣川株式会社では、こうしたトップシールにも対応した高機能紙製函トレイを開発しました。環境に配慮しながら、紙の特性を生かした視認性やデザイン性の向上など、さまざまな効果が期待できる新タイプの容器の特徴をご紹介します。
利便性
- トップシールによる封が可能。
- 内側にフィルムを貼付してあるため、一次容器としての利用も可能。
- 冷凍庫保管・電子レンジ・オーブンにも対応。生鮮食品や冷凍食品、調理済み食品など多様なジャンルの食品容器として利用できます。
環境配慮
- 使用後は内側フィルムを剥がせて、分別と廃棄も簡単。
- 環境配慮のアピールに向いた紙製トレイ。
見栄え
- 内外側の両面に印刷が可能。店頭での視認性アップやデザイン性、ブランド力の向上に貢献します。
加えて従来の製函トレイでは不可能であった嵌まり防止機能を実現。それにより自動供給機へも対応が可能になります。一度に大量生産できるため人員のコントロールや安定生産が可能になり、食品ロスの削減、原材料や人件費カットに繋がります。また、卓上の自動機供給機でもトップシールの封ができ、セントラルキッチンなどの大型施設ではない各店舗でも取り入れることができます。
売り場や食卓を彩る容器の開発を
廣川株式会社及び株式会社エースパックでは、食材・食品を美しく見せる、店頭で崩れることなく商品を並べるための容器の開発はもちろん、そのまま食卓で使うことができる「まるで食器」のようなデザイン性やエンタメ性にあふれた容器も開発しています。食品保護や環境配慮はもちろん、消費者の食生活を豊かにする製品開発に今後も要注目です。
【廣川様より】展示会出展情報
東京ビックサイトにて10月23日(水)~25日(金)開催の「TOKYO PACK 2024」に出展します!
東京ビックサイト東ホールで開催される「TOKYO PACK 2024」は、アジア最大級の包装(パッケージ)総合展。包装資材から包装・食品・物流の関連機器に至る精算・包装・流通の技術振興をはかるとともに、商談や交流、包装の最新情報発信の場として国際的な視点に立った社会の発展を支援することを目的とした展示会です。
当社は「儲けの包程式」をテーマに出展します。(ブース:第3ホール 3E08)
ブースでは高機能紙製函トレイはもちろん、当社提供製品のプロダクツ(製品)×プロモーション(販促)×パッケージ(包装)、そしてサービスとしてのパッケージング(セットアップ)がお客様にとってどのようなメリットがあるのかを事例や実際の製品を交えて展示する予定です。

廣川株式会社
<会社説明>
廣川株式会社は、顧客のニーズにぴったり合う製品の開発・製造・販売を行っています。パッケージでできること、パッケージにしかできないことを企画するとともに、顧客の製品が売れる仕掛けをご提案致します。

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。