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原料紹介|柑橘由来機能性ペーストMaCSIEとは

柑橘由来機能性ペースト「MaCSIE(マクシー)」とは、柑橘由来のセルロースナノファイバーで、柑橘の搾汁残渣を原料としたアップサイクル原料です。高粘性・チクソ性・乳化能力に優れ、柑橘由来の有効成分も含む機能性ペーストとして、食品や化粧品の原料として活用の幅が広がっています。環境に優しい素材として、今後のさらなる需要拡大が期待されています。


柑橘セルロースナノファイバー

MaCSIEは、愛媛県の製紙メーカーである愛媛製紙株式会社(本社:愛媛県四国中央市)と、愛媛県、愛媛大学、化粧品メーカーとの共同研究によって生まれた柑橘由来のアップサイクル原料です。


柑橘類の栽培が盛んな愛媛県では、ジュースの製造過程で発生する搾汁残渣が、年間5000トン以上も廃棄されているという現状があり、その有効利用が課題となっていました。そこで、製紙における叩解技術の応用により、搾汁残渣の果皮の主成分であるセルロース繊維をナノサイズまで細かくした、柑橘由来セルロースナノファイバーのMaCSIEが誕生しました。


セルロースナノファイバーとは、特殊な技術によりナノ化されたセルロース繊維のことです。一般的には、木材を原料としたバイオマス資源として工業製品を中心に様々な分野において活用されています。


MaCSIEの効果、利点

MaCSIEは、無添加無変性の天然材料で、製造過程で薬品は一切使わず水と機械処理のみで作られています。柑橘の特徴を色濃く残しており、柑橘特有の爽やかな香りと色彩を生かした商品づくりに適しています。


栄養素としては、柑橘類に多く含まれるポリフェノールの一種であるヘスペリジンや、抗アレルギー成分であるナリルチンなどを含みます。美肌効果や抗酸化作用のほか、シトラス系の爽やかな香りで、気分のリフレッシュ効果も期待できます。


また、柑橘由来のセルロースナノファイバーは、乳化能力に優れ、食品添加物や界面活性剤の代替品としても活躍してくれます。昨今の環境配慮への意識の高まりから、持続可能性の高い商品開発に貢献してくれるでしょう。


利用上の注意点

MaCSIEは、柑橘を原料としているため、柑橘アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。

また、木材由来の場合は、主に工業用途に使用され、樹脂と混合することで軽量・高強度樹脂としての用途が見込まれています。一方、柑橘由来のセルロースナノファイバーは、樹脂と混錬する際に高温になると果汁由来の糖分が焦げを発生させるなど、工業用途から見ると不純物が多い原料といえます。そのため、これらの物質を不純物ではなく有効成分として生かすことができる化粧品や食品原料としての利用が最適であると考えられています。

MaCSIEの活用例



柑橘由来効能性ペーストMaCSIEは、食品や化粧品の新素材として活用が始まっています。食品では、柑橘の色と香りを活かした飲み物や、保形性を活かしたパンなどの食感改良に利用されるほか、添加することでアイスリームやチョコレートが溶けづらくなる例も報告されています。化粧品では、高粘性・チクソ性を活かして、伸びの良いクリームやスプレーできるゲルなどとして商品開発が進められています。




【愛媛製紙(株)が登壇】セミナーアーカイブ配信のご案内

「柑橘由来機能性ペーストMaCSIE」は、愛媛製紙(株)が登壇したシェアシマ商品開発セミナーでも詳しくご紹介しています。

  • 第45回「ifia/HFE 開催直前特別号|今年の見どころを主催者&出展企業が紹介」(2024年5月15日)
  • 第38回「素材を生かした商品の開発に特化した食品原料〜独自の価値を打ち出すヒント〜(2023年12月13日)
  • 第30回「トレンドの兆し!?今、注目されている食品原料情報2023夏」(2023年7月12日)


シェアシマ会員の皆さまは、セミナーの録画(アーカイブ)をいつでもご視聴いただけます。ぜひご利用ください。

アーカイブ配信はこちら >
※視聴にはシェアシマ会員のログインが必要です。初めてご利用の方は、この機会にぜひご登録(無料)ください




柑橘由来機能性ペースト「MaCSIE(マクシー)」の取り扱い企業はこちら


<会社説明>
愛媛製紙株式会社は、ダンボール原紙である板紙や、エルモアブランドで展開しているティッシュやトイレットペーパーなどの家庭紙原紙を製造している、製紙メーカーです。新規事業として、愛媛県の特産品である柑橘の果皮を利用したセルロースナノファイバーの開発を、産学官連携で実施し、2021年4月より、柑橘由来高機能ペーストMaCSIE(読み:マクシー)として、食品及び化粧品原料として販売を開始しています。

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次世代のタンパク源にも! 食品市場のニーズを先取りする「豆乳パウダー」【マルサンアイ】

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食品原料

タンパク質摂取の新スタンダード! 大豆ペプチドの優れた機能で差別化を【不二製油】

疲労回復や脳機能の維持増進など、多くの健康効果が注目されている大豆ペプチド。大豆に含まれる良質なタンパク質を効率よく吸収できることから、さまざまな健康食品への活用が期待されています。今回は、さまざまな栄養生理機能をもつ大豆素材に早くから着目して研究・開発を続けてきた、不二製油株式会社の大豆ペプチドをご紹介します。※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。なぜ大豆ペプチドが注目される?じわじわと関連商品が増えつつある大豆ペプチド。大豆の優れた栄養機能を維持しながら、消化吸収性が高いという利点をもつ食品素材です。まずは大豆ペプチドの基本的な特長をご紹介しましょう。特長は「すばやく・効率的に吸収」大豆ペプチドは、大豆に含まれる大豆タンパクやアミノ酸に比べて吸収性に優れていることが特長です。大豆に豊富に含まれるタンパク質が、私たちの体にとって重要な栄養素であることは周知の事実。しかしタンパク質は、複数のアミノ酸がつながって形成された複雑で大きな物質のため、体内に吸収するにはまず胃や腸で消化し、タンパク質を小さくバラバラに分解する必要があります。ペプチドは、このようにタンパク質を分解する過程で生じる、アミノ酸が複数つながった状態を指します。タンパク質よりも小ぶりで吸収性に優れ、単体のアミノ酸よりも一度で多くの栄養を腸から吸収できる、いわば「栄養吸収の理想形」といえます。大豆から生まれた大豆ペプチドは、大豆タンパクを製造工程内で事前に分解して「小さなタンパク質」にした状態です。そのため、体内でより効率的に吸収できるのです。左からタンパク質⇒ペプチド⇒アミノ酸の形態を比較すると、ペプチドはタンパク質よりも分解が進んだ状態で、かつ単体のアミノ酸よりも多くの栄養が腸から吸収できることが分かる。現代人の多様な健康ニーズに応える食品素材吸収性に優れた大豆ペプチドは、「体と脳」で素早く機能を発揮するのが最大の利点です。その結果、さまざまな健康効果が期待されています。【効果1】肉体疲労の回復運動前後に大豆ペプチドを摂取することで、運動後の疲労をすばやく回復。豊富に含まれるアミノ酸が、運動時に消費されるアミノ酸量を瞬時に補います。疲労回復に有効とされるアミノ酸であるアルギニンも、大豆ペプチドには多く含まれています。また、日常的な「疲れにくい体づくり」や免疫力の向上にも貢献します。※参考:不二製油株式会社「大豆ペプチドの肉体への効果」運動などによる肉体疲労の回復に重要な役割を果たす成長ホルモンには、筋肉細胞へのアミノ酸輸送を増加させ、タンパク質合成を促す働きがある。グラフでは、大豆ペプチド摂取によって成長ホルモンの分泌促進が確認できる。※参考文献より抜粋(一部改編)。運動負荷:フルスクワット(25回×4), 試験飲料:運動直後に摂取, 採血:運動負荷前、30分後、18時間後, 被験者:健常男子16名, 年齢:20歳, BMI: 20.9±0.3, 運動履歴:定期的運動習慣なし大豆タンパク質、大豆ペプチド、およびプラセボ摂取後の成長ホルモン濃度変化。各値は初期値に対する変化量として表す。異なる文字間で有意差あり。【効果2】筋肉損傷の抑制大豆ペプチドの優れた吸収性は、運動後の筋肉損傷に対する抑制効果も期待できます。運動後の筋修復を促し、筋肉痛の予防にも効果的です。慣れない運動の数日後に多くの人が体験する遅発性筋肉痛。筋肉が損傷すると、骨格筋などに含まれるクレアチンキナーゼ(CK)が血液中に漏れ出すが、大豆ペプチド摂取後に運動した際には血中CK活性の上昇が抑えられている。※参考文献より抜粋(一部改編)。試験条件は「大豆ペプチド摂取による成長ホルモン分泌促進」グラフと同じ。大豆タンパク質、大豆ペプチド、およびプラセボ摂取後の成長ホルモン濃度変化。各値は初期値に対する変化量として表す。異なる文字間で有意差あり。【効果3】脳機能の維持増進ヒト試験を通じ、大豆ペプチドの摂取が記憶力の維持増進、集中力の維持やストレスの緩和につながることが明らかになりました。また、その機能性成分がセリルチロシン(Ser-Tyr、SY)であることも確認されています。※参考:不二製油株式会社「ブレインフードとしての大豆ペプチド」【効果4】肌質の改善コラーゲン単独よりも大豆ペプチドと併用することで、コラーゲンの効果が最大限に引き出され、肌の弾力性アップや肌の水分量保持につながる結果が確認されています。※参考:不二製油株式会社「大豆ペプチド」の美容効果大豆を原料とした素材開発をリードする不二製油今回ご紹介する大豆ペプチドを開発・製造する不二製油株式会社(本社:大阪府泉佐野市)は、幅広い食品素材を手がける会社です。なかでも栄養に優れた大豆に早くから着目して、物性や生理機能などの研究・開発を続けてきた企業でもあります。水への分散性に優れた不二製油の大豆ペプチド不二製油が製造する大豆ペプチド「ハイニュート」シリーズは、大豆タンパクを酵素分解して乾燥させた粉末タイプの製品です。水に溶かすと透き通ったようになる「透明タイプ」と、白く不透明になる「白濁タイプ」があります。透明タイプは飲料やゼリーなど、仕上がりの透明性が求められる商品に適しています。不二製油の独自技術でペプチド特有の苦みを低減し、水にも溶けやすいため、優れたハンドリング特性を発揮します。大豆ペプチド「ハイニュートAM」のシェアシマ掲載ページはこちら >>信頼の品質で海外輸出商品にも対応大豆タンパク質を原料とする不二製油の大豆ペプチドは、動物由来原料が不使用なのはもちろんのこと、ハラル/コーシャの基準にも対応し、食品安全システムの認証(FSSC 22000)を取得した工場で製造しています。長年の大豆研究に基づいた信頼性・安全性も、不二製油の大豆ペプチドならではの魅力。さまざまな食品に安心して活用できます。 大豆ペプチドで健康食品に付加価値を栄養面だけではなく、さまざまな生理機能面にも優れた大豆ペプチドは、多様な健康食品やスポーツニュートリション製品に活用できます。胃腸への消化負担が少なく効率的にアミノ酸を吸収できる特長は、とりわけスポーツ時に最適な機能といえるでしょう。大豆ペプチドのおもな用途例スポーツ飲料、ゼリー飲料、ゼリー、グミ、タブレット、サプリメント など実際に、不二製油が自社商品として販売する大豆ペプチド配合の健康ドリンク「カラダメンテ(R)プラス」は、日常的に体を動かす機会が多いユーザーのリピート率が高い定番商品だとか。魚や乳などのタンパク質から生成されるペプチドに比べて、環境負荷の少なさやサステナブル性からも注目される大豆ペプチド。大豆の研究・開発・製品化と長年向き合ってきた不二製油の技術を、新たな健康食品開発に活かしてみませんか?※参考文献:グラフ「大豆ペプチド摂取による成長ホルモン分泌促進」、グラフ「筋肉の損傷に対する大豆ペプチドの効果」Masuda K., Maebuchi M., Samoto M., Ushijima Y., Uchida Y., Kohno M., Ito R., Hirotsuka M.: Effect of soy-peptide intake on exercise-induced muscle damage. Jpn. J. Clin. Sports Med., 15, 228-235 (2007).

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食品原料

特集|ペットフード対応原料〜市場動向と犬・猫の健康を守る栄養基準やパッケージ表示も解説

愛らしいペットの存在は、私たちの暮らしに多くの喜びと癒しを与えてくれます。日本では、犬・猫の飼育数が子どもの人口を上回り、さらに、飼い主の健康意識の向上やペットの平均寿命も延びていることから、近年、ペット関連商品の売れ行きが好調です。なかでもペットフードは、「ヒューマングレード」と呼ばれる高品質な商品や冷凍食品も登場し、食品業界においても注目の市場となっています。そこで今回は、ペットフード開発に役立つ原料をご紹介します。あわせて、ペット関連市場の最新動向やペットフードの種類とトレンド、必要な栄養素のほか、ペットフードを開発するうえで押さえておきたいポイントについても解説します。ぜひ、商品開発の参考にしてください。ペットフード開発に役立つ原料のご紹介【ビタミン強化パン酵母】イーストパウダー・ビオチン|オリエンタル酵母工業株式会社ミネラル酵母シリーズ(亜鉛・銅・鉄・マンガン・ヨウ素・モリブデン・クロム・セレン)|オリエンタル酵母工業株式会社【アンセリン】SA-10(IK)LF|東海物産株式会社【アンセリン】SA-30(IK)SD|東海物産株式会社【イミダゾールジペプチド】AC-10(ST)SD|東海物産株式会社【イミダゾールジペプチド】AC-20(ST)SD|東海物産株式会社【イミダゾールジペプチド】AC-10(IK)LF|東海物産株式会社【イミダゾールジペプチド】AC-50(IK)SD|東海物産株式会社鶏ムネ肉プラズマローゲン(粉末タイプ)|丸大食品株式会社イキゲンコラーゲンペプチドPCAG-1|株式会社ニゾナイキゲンコラーゲンペプチドSCJ-1|株式会社ニゾナイキゲンコラーゲンペプチドSCC-1|株式会社ニゾナイキゲンコラーゲンペプチドSCAG-1|株式会社ニゾナヤギホエイプロテイン(WPC50)|株式会社ナチュラリンクヤギ脱脂粉乳(アレルギー注意喚起不要)|株式会社ナチュラリンクヤギ全脂粉乳(アレルギー注意喚起不要)|株式会社ナチュラリンク【免疫賦活】アスコフィランHS【海藻由来】|林兼産業株式会社植物発酵エキスビオチームMCパウダー|株式会社日本生物.科学研究所胡麻ミネラル乳酸体パウダー|株式会社日本生物.科学研究所有機あした葉パウダー|株式会社日本生物.科学研究所あした葉ポリフェノールCHALSAP-P8|株式会社日本生物.科学研究所納豆菌培養エキスNSK-SD|株式会社日本生物.科学研究所エンドウタンパク|リンクフード株式会社北海道産 菊芋粉末|赤坂T・M株式会社乾燥納豆|有限会社川口納豆ABM植物由来乳酸菌(殺菌)|株式会社JBBMファクトリーABM植物由来乳酸菌(生菌)|株式会社JBBMファクトリービフィスリム菌KMH001|株式会社キティークリスパタス菌KT-11(KT-11HP)|株式会社キティークリケットパウダー(脱脂)|サントレック株式会社オメガヴィーパウダー100|ミヨシ油脂株式会社【FSSC 22000取得/大手メーカー導入アリ/国内在庫アリ】エコロギーパウダーSH(大豆配合品)|株式会社エコロギー【FSSC 22000取得/大手メーカー導入アリ/国内在庫アリ】エコロギーパウダーW(コーンスターチ配合品)|株式会社エコロギーグリルイーストB/H|株式会社樋口商会