
海外市場の“いま”が示す次の一手 高付加価値の作り方【食品企業のためのサステナブル経営(第29回)】
前回の記事を読む:プラスチック問題には「優先順位」がある【食品企業のためのサステナブル経営(第28回)】
6月は国際会議への出席などで、1週間ほど海外出張に出かけました。行き先は台湾とタイ。どちらも日本との縁が深い国ですが、実際に現地に足を運ぶと、日本では見えてこない点に数多く気づかされます。今回は、食品業界に関わる皆さまに、そうした気づきを共有したいと思います。
日本製品が溶け込む台湾の日常

サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。