子どもたちの食の未来を設計する【食品企業のためのサステナブル経営(第39回)】
前回の記事を読む:健康・おいしい・もうかるは両立できる ── PHD時代の商品設計【食品企業のためのサステナブル経営(第38回)】
もうすぐ「子どもの日」です。子どもと食というと、学校給食、食育、味覚教育、子どもの貧困と食格差など、さまざまなテーマが思い浮かびます。今回はその中でも、食品メーカーの商品企画という視点から考えてみたいと思います。前回に書いたように、食品会社に問われているのは「何を売るか」だけではなく「どんな食の未来を設計するか」だとすれば、その責任がとりわけ大きいのは、子ども向け食品だと思うからです。
子ども向け食品が問われる理由
足立直樹
サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。