パッケージに書ききれないものを、どこに載せるか【食品企業のためのサステナブル経営(第41回)】
前回の記事を読む:お菓子の原料を作っているのは誰?【食品企業のためのサステナブル経営(第40回)】
商品開発の現場にいると、こんな戸惑いを覚えることはないでしょうか。
一つめは、デジタル化やDXという言葉です。あちこちで耳にしますが、「うちの現場で、本当に役に立つのだろうか」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。
二つめは、サステナビリティをめぐる要請です。原材料の産地、生産の方法、認証の取得、環境への配慮…。本連載でも触れてきたように、消費者や取引先から「伝えてほしい」と求められる情報は、年々増えています。
そして三つめ。では、それをどこに書けばいいのか。パッケージの面積はとうに一杯で、これ以上載せる余地などありません…。
英国最大の小売チェーンであるテスコが先ごろ発表したニュースは、この三つの戸惑いに、思いがけず一つの答えを示しているように思えます。
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足立直樹
サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。