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アメリカで大流行!「カリフラワーフード」は日本でも根付くことはできる!?

アメリカで大流行!「カリフラワーフード」は日本でも根付くことはできる!?

数年前からアメリカでは、糖質を多く含む高カロリーの小麦や米などの炭水化物の代替品として、ニンジンやズッキーニなどの野菜を使った食品の人気が高まっています。その中でも最近、特に人気なのがカリフラワーを使った「カリフラワーフード」です。

カリフラワーが主食やおやつの代替原料に

アメリカのスーパーには、米粒と同じ大きさにカットしたカリフラワーライス、カリフラワーを粉末状にしてトウモロコシの粉と混ぜたカリフラワーピザなどのカリフラワーを用いた様々な食品が並んでいます。こうした普段食卓に並ぶような主食としてだけではなく、カリフラワーパンケーキやカリフラワーアイスクリームなどのスイーツとしても取り揃えられていて、低カロリーでさまざまなモノに代替えが可能となります。

栄養価にも注目、市場は拡大

食品・園芸業界の一大イベントである「Hort Connections」ではカリフラワーラテが登場して話題にもなりました。ちなみにこのラテ1杯で1食分の野菜が摂取することができます。このように料理からスイーツまでさまざまなモノに代用できる「カリフラワーフード」の市場規模はどんどん拡大していて、現在その規模はアメリカだけでも約1700万ドルだと言われています。

アメリカでは健康意識の高まりにより、グルテンフリー、低炭水化物、天然由来の植物ベースの食生活を送る方が増えています。これまではニンジンやズッキーニなどの野菜が炭水化物の代替品として使用されていましたが、カリフラワーに含まれる豊富な栄養素により人気に火がつきました。ビタミンC、ビタミンK、食物繊維などが多く含まれいて、なおかつ低カロリーになります。普通の白米だと茶碗1杯(150グラム)で約240キロカロリー、51グラムの炭水化物が含まれます。それが同じ量のカリフラワーライスだと約35キロカロリー、7グラムの炭水化物になります。

日本でのカリフラワーの取り扱いはこれまでサラダやスープなどのあくまで副菜としてでした。粉末状にしたものや、お米の大きさにカットされたカリフラワーは今後浸透していくのか注目していきたいです。

執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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