
食品業界注目のトレンド!プラントベースフードとは?どのような食品があるか具体例を解説
食品業界では「プラントベースフード」が話題を集めていて、さまざまな商品の開発が進んでいます。プラントベースフードとは、動物性の原料を使わずに、大豆など植物性の原材料で作った食品のこと。では、なぜプラントべ―スが注目を集めているのでしょうか。この記事では、プラントベースの意味や話題を集める理由・背景を解説すると共に、プラントベースフードの食品例について紹介します。
プラントベースフードとは
プラントベースフードとは植物由来の原材料を使用して、畜産物や水産物に似せて作られた食品のことです。消費者の嗜好の多様化により、昨今ニーズが高まっています。プラントベースフードの食品例としては、肉や卵、ミルク、バター、チーズなどの代替品が製造・販売されています。大手フードチェーン店では、メニューとしての提供も始まっています。
米国ではプラントベースホールフードも
プラントベースフードの一歩先を行く考え方として、プラントベースのホールフードがあります。「味と健康を両立する」として、アメリカを中心に注目を浴びています。
プラントベースホールフードを一言で説明すると、精製・加工がされていない植物性の食品のことです。プラントベースフードの中でもより自然に近い食品を指し、素材を丸ごと食べることを意味しています。食品の例としては、野菜や果物、玄米やキヌアなどの全粒穀物、豆類、ナッツなどが挙げられます。
プラントベースホールフードを取り入れるメリットは、大きく2つあります。1つ目は、環境負荷が少なくて済むということ。食材を丸ごと食べるので食材の無駄が少なく、食品ロスの削減につながります。また、自然栽培などの食材を選ぶことにより、化学肥料や農薬の使用を減らすことができます。
プラントベースホールフードについてはこちら:米国で話題!一歩先を行く「プラントベースホールフード」とは
プラントベースフードが注目される理由
プラントベースフードが注目される大きな理由として「タンパク質危機」の影響があります。タンパク質危機とは、世界規模での人口増加に伴って、近い将来、牛や豚、鶏などの畜産によるタンパク質が不足するというもので、欧米諸国を中心に話題になっています。
現状のままだと、早ければ2025年から2030年ごろまでに需要と供給のバランスが崩れ始めると言われています。そこで、タンパク質を回避するために世界中でさまざまな研究・開発が行われていて、そのひとつがプラントベースフードです。
また、プラントベースフードが注目される理由として、地球温暖化などの環境問題に対する意識の高まりが挙げられます。たとえば大豆ミートの場合、製造時に排出される二酸化炭素や必要とされる水の量は、従来型の畜産に比べて格段に少ないといわれています。このほか、健康志向の高まりからプラントベースフードを選ぶ人が増えています。
タンパク質危機についてはこちら:知らないとまずい?!タンパク質危機。20XX年までに肉や魚が足りなくなる?
プラントベースフードの代表的な食品例
プラントベースフードにはいろいろな食品があります。ここでは代表的な食品例として、プラントベースミートとプラントベースミルク、プラントベースエッグの3つを紹介します。
プラントベースミートとは:大豆やきのこなどの植物性の食材が原材料
プラントベースミートは、別名「代替肉」と呼ばれることもあります。プラントベースミートのなかで最も有名なものは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。このほか、ひよこ豆、レンズ豆といった豆類も、プラントベースミートの素材として注目されています。最近では、エノキタケを使った新しいプラントベースミート「エノキート」も登場し、注目を集めています。
大豆ミートの需要の高まりを受けて、大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」や大手コーヒーチェーン「スターバックス」などでは、大豆ミートを使った商品のラインアップが登場しています。
プラントベースミルクとは:チーズやバターへの加工も
別名「植物性ミルク」と呼ばれることもあるプラントベースミルクは、豆やナッツ、穀物などの植物が主原料のミルクのことで、食材を粉砕した後、水で成分を抽出して作られます。日本で古くから親しまれてきた大豆由来の豆乳をはじめ、近年ではアーモンドミルクやオーツミルク、ココナッツミルクなどさまざまな種類のプラントベースミルクが出回るようになりました。
動物性のミルクに比べて低カロリーで高栄養のものも多く、牛乳アレルギーや乳糖不対症の人でも安心して飲むことができます。最近では、プラントベースミルクを使ったチーズやバターが登場しています。代表的な商品として、ビオライフの「植物生まれのチーズ&バター」があり、世界50カ国以上で愛されています。
プラントベースエッグとは:動物性の食材・卵を使わないマヨネーズも
プラントベースエッグは、別名「植物性卵」「代替卵」と呼ばれることもあります。植物由来の素材を使って、卵にそっくりの見た目と味、食感を再現したものです。欧米では2010年代前半頃から市場が広がってきたプラントベースエッグ。最近日本においても開発が進んでいて、こんにゃく粉を使ったプラントベースエッグ「UMAMI EGG」が2022年に登場し、話題を集めています。
また、卵を使わないマヨネーズ「ヴィーガンマヨネーズ」の人気が高まっています。ヴィーガンマヨネーズには大きく2種類あり、豆乳ベースのマヨネーズと、植物性の油や酢などヴィーガン対応の食材から作ったマヨネーズです。卵アレルギーのある人やヴィーガン・ベジタリアンの人、ヘルシー志向の人を中心に支持されています。
まとめ
食品業界が注目する、プラントベースフード。タンパク質危機や環境問題への配慮、健康志向の高まりにより、プラントベースフードのニーズが急上昇しています。今回の記事ではプラントベースミートやプラントベースミルク、プラントベースエッグについて紹介しましたが、これはプラントベースフードの食品例のごく一部に過ぎません。社会の変化や消費者のニーズの高まりに合わせて、プラントベースフードの市場は今後さらに盛り上がっていきそうです。