記事アイキャッチ

原料紹介|バイオペリンとは

黒胡椒の果実の抽出成分から生成されるバイオペリン(※)は、生体利用効率を向上させる天然素材です。一緒に摂取する成分の吸収を促進し、効果を増幅させてくれる働きがあります。この記事では、バイオペリンに関心のある人、バイオペリンを活用した商品開発・リニューアルを検討中の方に向けて、バイオペリンの特徴や成分、その効果と活用方法をわかりやすく解説します。

※バイオペリンは、株式会社サビンサジャパンコーポレーションが製造・販売する原料名です。

※本記事は、同社の提供で、シェアシマ編集部が構成しています。


バイオペリンの特徴と成分

バイオペリンは、黒胡椒から抽出したピペリンの含有量95%以上で規格化された食品原料のことです。ピペリンは、黒胡椒特有の香りと辛味の主成分であり、近年、健康への潜在的な影響が注目されています。ピペリンは、抗酸化作用や血流改善など、さまざまな効果をもたらしてくれます。「スパイスの王様」として、世界中で愛されている黒胡椒には、このピペリンが豊富に含まれています。ピペリンを濃縮したバイオペリンには、栄養成分の吸収と利用を向上させる効果があり、サプリメントや健康製品の素材として活用されています。


バイオペリンの効果

バイオペリンには、一緒に摂取する食品や栄養素の吸収を促進し、効果を増大させる性質があります。同時摂取で効果が報告されている栄養成分には、以下のようなものがあります。ウコン、ボスウェリアセラタ、ビタミン類、CoQ10、クルクミン、β-カロテン、アミノ酸(イソロイシン、ロイシン、スレオニン、バリン、トリプトファン等)、ミネラル(カルシウム、鉄、亜鉛等)、ポリフェノール(レスベラトロール)等、ごく少量(1回量としてわずか5mg)配合するだけで、他の成分の生体利用効率を高めることができるため、同じ量の成分でも効率よく栄養分を摂取できる可能性を秘めています。


バイオペリンの注意点

バイオペリンは、他の成分の効果を高める性質があるため、食べ合わせに注意が必要です。高用量や過剰摂取は、胃腸の不快感やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。また、一部の薬物との相互作用があるため、医師の指示に従いましょう。


バイオペリンの活用例

バイオペリンは、サプリメントや健康食品の素材として活用が広がっています。

  • 身体が温まることによる新陳代謝の向上、痩身効果
  • ビタミンや必須アミノ酸等の効率的な摂取による健康な身体づくり
  • ポリフェノールやCoQ10など、美容成分の効果増大


さまざまな成分とかけ合わせて効果を発揮することから、健康食品、ダイエット食品、美容素材としても注目の成分です。少量添加で効果を発揮するため、既存の商品のリニューアルにも適しています。


提供
  

株式会社サビンサ ジャパン コーポレーション


<会社説明>
株式会社サビンサ ジャパン コーポレーションを含むサミ・サビンサグループは、1988年に米国で創設して以来、インドの伝統ハーブ素材を中心に、植物の規格化抽出物をはじめとする製品群およびサービスを世界中の市場へ提供しております。 取り扱うハーブ素材の多くは、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ(サンスクリット語で“生命の科学”の意)」において数千年もの長い時間をかけて見いだされ、愛用されてきた植物群です。

>> 【シェアシマ】で企業情報と商品を見る

執筆者プロフ
シェアシマ編集部

食品業界で働く人たちに向けて、展示会の取材や企業へのインタビュー記事を通して、食品開発・製造に関わる話題のトピックを発信しています。プラントベースフードに興味津々の国際薬膳師、累計記事執筆2,500以上の元新聞記者等々、30〜40代の編集メンバーを中心に運営中

x
facebook

おすすめ記事

記事サムネイル
食品原料

アップサイクルで新たな販促! 食品残渣物を活かした新発想のノベルティグッズ製作【YSC】

企業の販促活動などで使われる各種のノベルティグッズ。その原料に、食品メーカーで生じた食品残渣物を活用する取り組みがあることをご存じですか? 今回は、食品のアップサイクルから生まれる新しい企業ブランディングのかたちをご紹介します。※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。食品残渣物を、価値あるノベルティグッズに変える食品メーカーで日々廃棄される食品残渣物を、ノベルティグッズの原料に活かす。日本初ともいえる画期的な取り組みを始めたのは、東京都文京区湯島に拠点を置く株式会社YSCです。原点は廃棄米を再利用したグッズ製作株式会社YSCが手がけた、廃棄米を原料とするバイオマスプラスチック「ライスレジン(R)」製品。もともと一般的なノベルティ・キャラクターグッズ製作を幅広く手がけてきた株式会社YSCが、食品アップサイクルによるノベルティ事業を始めたのは2020年のこと。廃棄米を原料としたバイオマスプラスチック「ライスレジン(R)」を、文房具などのノベルティグッズの原料として活用したことに始まります。この時に、SDGsに取り組む企業のノベルティとして大きな反響を得たことから、同社ではサステナブルな視点を取り入れたノベルティグッズ事業を拡大させていきました。満を持して始めた「循環型ノベルティ」「ライスレジン(R)」によるグッズ製作のノウハウを活かして2024年11月より同社が本格化させたのが、食品残渣物を活かした「循環型ノベルティ」の製作。食品メーカーの製造工程や調理過程でやむを得ず生じる残渣物や調理くずを回収し、ノベルティグッズの原料にアップサイクルさせる試みです。企業から回収した食品残渣物を加工同社では、まずメーカーから回収した食品残渣物(回収量は別途相談)とノベルティ原料の相性を精査した上で、残渣物の加工を進めます。たとえばプラスチック製品の場合、食品残渣物を10~70%配合したプラスチックペレットを作成します。石油由来のプラスチックと強度はほぼ同等。CO2排出抑制、石油資源の節約、フードロス削減などを期待できる製品です。カカオハスク残渣を用いたアップサイクル例他にも、粉砕・抽出・灰釉など、各製品に合わせた加工を経て、さまざまな食品残渣物をノベルティグッズの原料としてアップサイクルさせています。食品残渣物の加工例アップサイクル可能な食品残渣物の一例

記事サムネイル
食品原料

食物繊維「イヌリン」とは|効果と多い食べ物をわかりやすく解説!

食物繊維は別名「第6の栄養素」とも呼ばれ、健康志向が高まる中で注目を浴びています。その中でも水溶性食物繊維の一種「イヌリン」は、腸内環境や血糖値の急上昇を抑える効果が話題となり、食品業界や消費者の間で広がりを見せています。この記事では、「イヌリン」の基本情報から、その効果や摂取方法、多く含まれる食品などをわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。シェアシマ掲載の「イヌリン」をチェックする >

記事サムネイル
食品原料

【1月度】注目の原料商品 月間閲覧ランキング|シェアシマ編集部まとめ

シェアシマの原料ページに登録されている970点(2025年1月末日時点)のうち、2025年1月に閲覧数の多かった商品をまとめてご紹介します。

記事サムネイル
食品原料

ミネラルを活用した食品開発~不足しがちな栄養を強化して商品の価値向上を~

現代人の食生活は便利になる一方で、栄養の偏りや不足が深刻化しています。最近では、特定のミネラルの不足が指摘されていて、体のさまざまな不調として現れるケースも多いです。こうした背景から、健康志向が高まる今、ミネラルを活用することは商品の付加価値を高める鍵となります。この記事では、ミネラルの基本知識から不足がもたらす影響、さらにミネラルを活用した食品開発のメリットまで、詳しく解説します。本記事を参考に、開発テーマや条件にあった原料をぜひ見つけてください。シェアシマ掲載の「ミネラル類」をチェックする >>

記事サムネイル
食品原料

特集|カカオ代替原料〜価格高騰の背景と、栄養価・健康効果も紹介〜

チョコレートやココアの原料として知られる「カカオ」は、いまや化粧品や食器など幅広い製品に使用されています。ところが、近年ではさまざまな理由から価格が高騰しているのをご存じでしょうか?この記事では、カカオの栄養素を含めた利用価値や、カカオ原料高騰の背景、商品開発時におけるコスト削減のヒントについてご紹介します。すでにカカオ原料を使用している企業様だけではなく、これから導入を検討してる企業様にも役立つ情報となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。【管理栄養士監修】カカオとは?|さまざまな呼称や栄養価も解説カカオとは、高温多湿の地域で栽培されるアオイ科(アオギリ科)の熱帯植物で、西アフリカ・東南アジア・中南米などの平均気温27度以上で、年間を通じて気温の上下幅が狭い限られた地域で栽培されています。枝や幹に白い花(品種によっては、桃色、赤色、黄色)を咲かせ、受粉後6カ月ほどかけて実が成熟し、だいたい直径10cm、長さ20cm前後のものが収穫され、その種子が、チョコレートやココアなどの主原料として利用されます。昔は王や貴族といった位の高い人しか口にできなかったことから、「テオブロマ(=ギリシャ語で神様の食べ物)・カカオ」という学名がついています。そんなカカオは、さまざまな加工を経て食品として利用されています。※参考:日本チョコレート・ココア協会「栽培地域と品種」「結実から出荷まで」いくつもあるカカオの呼称カカオポッドまず、カカオの実そのものは、カカオポッドと呼ばれます。一般的に知られているラグビーボール型に限らず、品種によっては歪んだ形や三角形に近いものもあります。また、外皮の色も赤色、黄色、緑色などカラフルという特徴があります。カカオポッドを割ると、中から白っぽい果肉に包まれた種が20個以上も姿を現します。これがカカオ豆(カカオビーンズ)であり、果肉部分はパルプと呼ばれます。これらは1週間ほどの発酵・乾燥を経て、各地へ出荷されて食品に加工されていきます。カカオニブカカオ豆を焙煎して砕くと、硬い殻の部分とその中身に分かれます。殻はカカオハスク(外皮)、それ以外をカカオニブと呼びます。カカオニブに甘味はなく、苦味や酸味が強く感じられます。チョコレートを作る際は、このカカオニブをすり潰して液状にしたものに砂糖を加えて練り上げ、冷やし固めて作られています。なお、チョコレートのパッケージに表記される「カカオ〇%」は、製品中に含まれるカカオニブの割合を指します。そのため、カカオニブの含有量が高いほど、甘味が少なく、苦味や酸味のある味わいに仕上がるのです。※参考:森永製菓株式会社「カカオは日本で育つのか? 栽培編」※参考:Dandelion Chocolate 公式サイト「スーパーフード「カカオニブ」とは?」カカオマスカカオニブは粗く砕かれた形状をしていますが、これを滑らかにすり潰したものはカカオマスと呼ばれます。カカオマスに含まれる脂肪分は50%以上もあり、それらはカカオバター(ココアバター)として分離され、脂肪が除かれたものを乾燥・粉砕したものがココアパウダーとなります。カカオバターは、チョコレートに加えることで滑らかな口どけを生み出すのに役立ちます。また、体温より低い温度で溶ける性質などを生かし、食品以外にも化粧品や薬剤などに使われています。

記事サムネイル
食品原料

次世代のタンパク源にも! 食品市場のニーズを先取りする「豆乳パウダー」【マルサンアイ】

豊富なタンパク源として、また最近では、世界規模の食糧問題を解決に導く食品原料としても注目される大豆。これからの食品市場に求められる「大豆の活用」に向けた可能性を一気に広げる、マルサンアイ株式会社の「豆乳パウダー」をご紹介します。※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。いま改めて「大豆」が注目される理由日本では、味噌やしょうゆなどの原料として古くから親しまれてきた「大豆」。いま、世界の食糧問題を解決する可能性を秘めた存在として、改めて注目されています。2050年の世界に迫る「タンパク質危機」日本でもたびたび報道されてきた、世界の「タンパク質危機(プロテインクライシス)」。地球の人口増加や環境問題によって、食肉などのタンパク源が不足する問題を指します。世界の人口は2050年に100億人を突破するといわれる中、それだけの需要を満たす牛・豚・鶏などのタンパク源の供給は、現在の畜産業では環境負荷や生産効率の面から困難になっています。現在のペースでは早ければ2030年、遅くても2050年までには世界のタンパク源の需要と供給のバランスが崩れると予測されています。出典:OECD(経済協力開発機構)とFAO(国連食糧農業機関)が発行する「OECD-FAO Agricultural Outlook」より。次世代のタンパク源としての大豆従来の畜産の問題点は、環境負荷の大きさにあります。家畜を育てるには大量な穀物・水・土地が必要となり、それに伴う森林破壊や、家畜から発生する温室効果ガスは地球温暖化の要因となっています。そこで注目されているのが植物性タンパク源で、大豆はその代表格です。大豆は畜産に比べて面積単位当たりのタンパク質・エネルギー生産量が高く、一方で生産時の水消費量を抑えられます。持続可能なタンパク源の生産と供給を実現する作物といえるのです。出典:マルサンアイ株式会社「マルサングループのSDGs取り組み」「大豆のプロ」マルサンアイの挑戦今回ご紹介するマルサンアイ株式会社(本社:愛知県岡崎市)は、1952年の創業以来、味噌や豆乳といった大豆製品の開発・製造を一貫して続けてきた企業です。創業時よりタンパク源としての大豆に着目豆乳や味噌、飲料で数々の定番商品をもつ同社は、創業当時より大豆がもつタンパク源としての潜在能力に着目。大豆の有効利用法や品種開発、加工法などを各種研究機関と共同で長く研究してきた歴史があります。そして、世界のタンパク質危機が現実味を帯びてきた現在、タンパク源としての栄養価に優れた食品原料として、マルサンアイは新たに豆乳パウダーの開発に着手しました。「おいしさ・加工しやすさ」を追求した豆乳パウダー以前より乳アレルギー対応の需要などを背景に、伸び続けていた豆乳市場。一方で食品開発の現場からは、豆乳原料の味や使い勝手に関する要望も寄せられていました。マルサンアイでは、豆乳の抽出・濃縮・乾燥などのあらゆる工程において独自の工夫と技術を活かし、豆乳を最適な状態でパウダー化することに成功しました。「豆乳パウダー」のメリットとは(1)溶けやすさマルサンアイの「豆乳パウダー」は、独自の技術によって溶けやすくダマになりにくいのが大きな特長。液体状の豆乳原料に比べて、自由度が高い配合が可能になります。(2)優れた保存性パウダー状だから賞味期間を長く設定でき、常温での流通・保管も可能。輸送と保存コストの低減につながります。(3)豆乳本来のおいしさマルサンアイが長年培った豆乳加工技術により、豆乳本来の深みのある味わいや、ほんのりとした自然な甘みと旨味をパウダーで再現。幅広い用途に活用できる、青臭さや雑味を抑えた「豆乳感」が実現しました。「乳フリー商品」原料としての豆乳パウダーマルサンアイの豆乳パウダーは、乳原料(脱脂/全脂粉乳など)の代替原料としての可能性を秘めています。持続可能なサステナブルな原料として、またタンパク質の補強を目的として、さまざまな観点から今後の食品市場に求められる「乳フリー」食品の原料になり得る存在といえるでしょう。「2025 モバックショウ(第29回国際製パン製菓関連産業展)」に出展します!マルサンアイ株式会社は、2月に開催される「2025 モバックショウ(第29回国際製パン製菓関連産業展)」に出展します。出展ブースでは、豆乳パウダーの製パンへの活用を提案します。※会場では濃厚な豆乳ホットラテなども提供する予定です。展示会名:2025 モバックショウ(第29回国際製パン製菓関連産業展)日時:2025年2月18日(火)~ 2月21日(金)場所:インテックス大阪公式サイト:https://www.mobacshow.com/マルサンアイ株式会社の出品者情報はこちら >>「2025モバックショウ」への来場事前登録はこちら >>