
ひよこ豆粉(ベサン粉)とは|ファラフェルなどおすすめレシピもご紹介
「ひよこ豆粉」とは、ひよこ豆を粉末状に加工した製品です。「ベサン粉」と呼ばれる場合もあります。ひよこ豆粉は日本ではあまり浸透していませんが、ベジタリアンが多いインドではタンパク質を摂取するためによく利用されています。
本記事では、ひよこ豆やひよこ豆粉がどのようなものなのかを詳しく解説した上で、ひよこ豆粉を使ったおすすめレシピもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ひよこ豆とは?
ひよこ豆粉の原料である「ひよこ豆」とは、直立またはほふく性の1年生マメ科植物で、冷涼で乾燥した気候を好みます。およそ7,000年前に西アジアで栽培化され、その後、インドやヨーロッパに広まりました。大きさは大豆と同程度です。
現在、ひよこ豆の生産量が最も多い国はインドで、世界の生産量の3分の2以上を占めています。
ひよこ豆の名称の由来
ひよこ豆は、漢字で「鶏児豆」と表記されます。種子に1個の突起があり、「ひよこの頭」のような形状をしていることが名称の由来です。
英語では、「chick(ひよこ)」と「pea(丸い豆)」を組み合わせて「チックピー」と呼ばれています。なお、スペイン語では「garbanzo」と呼ばれていて、日本においてもスペイン語由来の「ガルバンゾー」という名称で取引されるケースがあるのでご注意ください。
ひよこ豆の特徴・歴史
ひよこ豆の祖先野生種は、トルコのC.reticulatumであると考えられています。ひよこ豆(Cicer arietinum L.)はCicer属の中で唯一の栽培種です。
現在ではインドをはじめとして、メキシコ、アメリカ、カナダなど、さまざまな国・地域で生産されています。
ひよこ豆粉(ベサン粉)とは?
ひよこ豆粉(ベサン粉)は、ひよこ豆を砕いて粉末状に加工した製品です。以下、ひよこ豆粉に含まれる栄養や、ベジタリアンやヴィーガンの間で人気がある理由について説明します。
ひよこ豆粉(ベサン粉)に含まれる栄養
成分としては、炭水化物が約60%、タンパク質が約20%、脂質が約5%含まれています。100gあたりのカロリーは、乾燥した状態で336kcal、茹でたものは149kcaです。大豆に比べて低カロリーでありながら、良質なタンパク質と炭水化物が含まれています。
※参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
なお、ひよこ豆粉の植物性タンパク質は、肉や魚などに由来する動物性タンパク質と異なり、消化に良いとされています。また、ビタミンやミネラル、イソフラボンも含有しているほか、水溶性食物繊維も豊富です(含有量はゴボウの約2倍)。
ベジタリアンやヴィーガンの間で人気
ひよこ豆粉は、ベジタリアンやヴィーガンの人たちにとって貴重かつリーズナブルなタンパク源です。ひよこ豆関連市場の規模は、2020年には162億米ドルに達していて、2021年から2026年の間に、CAGR(年平均成長率)5.2%で成長する見込みです。
健康志向が高まる昨今、植物由来かつ高タンパク質の食品としてひよこ豆粉を購入する消費者が増加中です。将来的には、市場がさらに拡大していくことでしょう。
ひよこ豆粉(ベサン粉)のレシピをご紹介
ここからは、ひよこ豆粉(ベサン粉)を使ったレシピとして、「ファラフェル」「フムス」「ファリナータ」の3つをご紹介します。
ファラフェルの作り方
ファラフェルは、伝統的なアラブ料理です。コロッケに似た外観をしていて、中東地域では昔からよく食べられています。
<材料>(2人分)
- ひよこ豆粉 100g
- 玉ねぎ 1/2個
- にんにく 1/2片
- パセリ 10g
- 小麦粉 大さじ1
- 塩 適量
- クミンパウダー 小さじ1/2
- マヨネーズ 大さじ1
- ヨーグルト(無糖のもの) 大さじ1/2
- 油 適量
<作り方>
- ひよこ豆粉をボウルに入れて、水と塩を適量加え、なめらかになるまで混ぜる。
- フードプロセッサーで、玉ねぎやにんにく、パセリをみじん切りにする。
- みじん切りにした材料、および、小麦粉、塩、クミンパウダーをボウルに加える。
- よく混ぜてから、手で握ってボール状に形を整える。
- 180℃の油で、こんがりと色が付くまで3~4分程度揚げる。
- マヨネーズ、ヨーグルト、クミンパウダーを混ぜてソースを作る。
- ファラフェルを器に盛り、お好みでソースをかける。
マヨネーズをベースとしたソースをかける代わりに、コリアンパウダーやチリパウダー、クミンパウダー、塩、コショウをミックスして10分程度炒めたスパイスで味わうのもおすすめです。
フムスの作り方
フムスは、ペースト状の料理です。イスラエル、レバノン、トルコ、ギリシャなど、地中海沿岸の広い地域で、伝統的な家庭料理として親しまれています。
<材料>(2~3人分)
- ひよこ豆粉 100g
- レモン汁 大さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ1
- 白練りごま 30g
- 塩 小さじ31/2杯
- にんにく 1片
- パプリカパウダー 適量
- クミンパウダー 適量
- パクチー 適量
- 水 適量
<作り方>
- パプリカパウダー、クミンパウダー、パクチー以外の材料をフードプロセッサーに入れ、水を少しずつ加えながら攪拌する。
- 1.を鍋やフライパンに入れ、全体に火が通るまで加熱し、お好みの硬さになるように調整する。
- 器に盛りつけ、パプリカパウダーやクミンパウダー、パクチーをふりかける。
野菜を混ぜてマヨネーズなどで味付けしても美味しくいただけます。
ファリナータの作り方
ファリナータは、イタリアのリグーリア州の郷土料理です。ジェノヴァ海軍がピサと戦争をしている際に、偶然から生まれたと伝えられています。
<材料>(直径30cmのもの2枚分)
- ひよこ豆粉 200g
- 水 600ml
- 塩 小さじ1
- オリーブオイル 80~100㎖
<作り方>
- ひよこ豆粉をボウルに入れ、水を少しずつ加えながらなめらかになるまで混ぜる。
- ラップをかけ、数時間~半日程度寝かせる。
- 塩、オリーブオイルを加えて混ぜる。
- 耐熱容器にオリーブオイルを回しかけ、平らになるように生地を加える。
- 200℃のオーブンで、20~30分程度焼く(こんがりとキツネ色になるまで)。
焼く時間は、オーブンの性能によって異なります。様子を見ながら調整してください。
まとめ
近年、ひよこ豆粉(ベサン粉)の人気が高まってます。人気の理由は、低カロリーながら、良質な炭水化物とタンパク質、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていることにあります。
中東地域や地中海沿岸地域では、昔から「ファラフェル」「フムス」「ファリナータ」といった料理でひよこ豆粉が使われていて、家庭料理としても親しまれてきました。
本記事でご紹介したレシピを参考に、ひよこ豆を美味しく味わってみてはいかがでしょうか。