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アンチエイジングにも!? 最近話題の「アスタキサンチン」とは

アンチエイジングにも!? 最近話題の「アスタキサンチン」とは

食べ物で体の内側からアンチエイジングをしたいという人が増えています。そんななか、最近話題になっている成分「アスタキサンチン」をご存知でしょうか。この記事では、アスタキサンチンの概要や、多く含む食材などについて紹介したいと思います。

「アスタキサンチン」とは

アスタキサンチンは天然色素「カロテノイド」の一種であり、強い抗酸化作用が期待できるといわれています。同じカロテノイドの仲間としては、トマトに含まれる赤い成分「リコペン」やニンジンが含有する橙色の成分「ベータカロテン」などがあります。

アスタキサンチンは目や脳の疲れの緩和や美肌効果、動脈硬化の予防などに効果が期待できる成分であり、さまざまな研究が進められています。

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アスタキサンチンを多く含む食材

アスタキサンチンは、エビやカニ、鮭、鯛、イクラなど赤い海産物に多く含まれています。エビやカニは、生きている状態では濁った色をしていますが、火を加えることで赤色に変わるのが大きな特徴です。これに対して、マグロは赤い色をしていますが加熱しても赤色には変化しません。このことから、マグロの赤色はアスタキサンチンによるものではないといえます。

では、アスタキサンチンを効率よく摂取するにはどのような食べ方をすればよいのでしょうか。アスタキサンチンは油に溶け出す性質があるため、油を使って調理するのがおすすめです。たとえば鮭の場合であれば、ソテーやムニエルにするという食べ方があります。

鮭はアスタキサンチンを多く含むだけでなく、ビタミンB12やビタミンD、ビタミンE、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)なども豊富に含まれています。皮の部分には美肌には欠かせないとされるコラーゲンも多く含まれているため、皮も一緒に食べるようにしましょう。

最近は、アスタキサンチンを手軽に摂取できるサプリメントなどもよく見かけるようになりました。海産物から成分を抽出するのはとても難しいため、サプリメントの原料には「トマトコッカス藻」という植物を使う場合が多いです。この植物は良好な環境では緑色ですが、環境が厳しくなるとアスタキサンチンを作って身を守ります。

最近注目されている成分、アスタキサンチン。その概要を把握し、必要に応じて摂取することで健やかに過ごしたいですね!

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執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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