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2026年 食トレンド予測7選 —— 発酵からAIまで、開発現場に求められる価値設計

2026年 食トレンド予測7選 —— 発酵からAIまで、開発現場に求められる価値設計

健康志向や食のサステナビリティ、そしてAIなどのテクノロジーの進化――。食品業界を取り巻く環境はここ数年で大きく変化し、「おいしい」だけでは選ばれない時代になりつつあります。

こうした中で、2026年に求められるのは、消費者の価値観の変化に合わせた商品設計と、それに伴う開発思想のアップデートです。

そこで、本記事では、シェアシマ編集部が選んだ2026年の食トレンド7選について、商品開発のヒントとともに解説します。

目次

  1. 発酵食品×食物繊維の再進化
  2. アップサイクル食品の本格普及
  3. 動物性油脂の再評価
  4. ジビエのポジション変化
  5. テクスチャー&香り重視の設計
  6. 食品コンテスト・コラボ商品の増加
  7. AIフードの現実化
  8. まとめ


1.発酵食品×食物繊維の再進化



腸内環境への関心は一過性のブームではなく、「日常的なケア」として定着しつつあります。こうした流れを受けて、2026年は、発酵食品と食物繊維を組み合わせた商品設計が、さらに進化していくと予測されます。

たとえば、従来の「ビフィズス菌配合」「食物繊維入り」といった単発での訴求から、発酵プロセスの価値や、食物繊維の種類、腸内細菌との相互作用といった複合的な魅力をアピールする商品へと移行していくことが考えられます。

開発の視点では、原料の選定だけでなく「なぜこの組み合わせなのか」を検証することが重要になります。

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2.アップサイクル食品の本格普及

これまで話題になっていたアップサイクル食品は、2026年から「実用化」がさらに進んでいきます。

たとえば、規格外の農産物や、製造時に排出される副産物、搾りかすなどを活用した素材は、環境配慮や原価対策、ストーリー性の視点から大きな期待を集めています。

今後は「サステナブルだから使う」だけでなく、消費者のニーズに合わせて、味・機能・テクスチャーを満たすようなアップサイクル食品が求められます。

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3.動物性油脂の再評価



ここ数年続いた植物性油脂を支持する流れに対して、2026年からは動物性油脂の再評価が進むと予測されます。

この背景には、植物性油脂の「過度な精製プロセス」への懸念や、自然な油脂を求める意識の高まりがあります。

特に、バターやラード、牛脂などは、少量でも風味・満足感を高められる素材として再注目され、特に冷凍食品や外食向け商品での活用が増えていくでしょう。

4.ジビエのポジション変化



ジビエは「特別な料理」ではなく、地域資源の活用という意味で、食品素材としての「ポジション」が変わりつつあります。

ジビエ肉は高タンパク・低脂肪・鉄分豊富な食材であり、栄養面で非常に優れています。こうした特徴を活かして、高齢者向け食品や健康志向商品、防災・保存食への活用もさらに広がっていくでしょう。

開発においては、ジビエ特有の臭みの対策や、加工技術、安定供給をどうクリアするかが重要なテーマとなります。

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5.テクスチャー&香り重視の設計



食品開発の市場において、味の差別化は限界に近づいています。そこで注目されるのが、食感(テクスチャー)と香りです。

たとえば、噛みごたえやとろみ、香り、余韻などの要素をどのように設計するのかも大きなポイントです。

2026年のヒット商品を生み出すためには、テクスチャーや香りなどの記憶に残りやすい特徴を意識した商品開発がヒントになっていくでしょう。

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6.食品コンテスト・コラボ商品の増加



近年、企業単独で完結する商品開発から、さまざまな主体と「共につくる」動きが主流になりつつあります。

たとえば、消費者参加型コンテストや、シェフ・研究者・異業種とのコラボ、地域連携商品などが増えていて、たくさんのヒット商品を生み出しています。これらは単なる話題づくりではなく、開発段階からファンを育て、販売につなげる導線としても機能しています。2026年はさらに、食品コンテストやコラボ商品が増加する年になると予測されます。

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7.AIフードの現実化



AI技術の進化により、食の分野においてもAIの活用が進んでいきます。特に、原料配合の最適化や、味・栄養バランスのシミュレーション、需要予測・在庫最適化といった領域で、AIは強力なツールとなります。

一方で、最終的な判断やコンセプト設計など、感性や感覚が重要になる部分は人の役割として残っていくでしょう。

2026年は「何をAIに任せて、何を人が担うのか」を明確にしながら、AIをどう使いこなすかという開発者側の姿勢そのものが、より重要になっていくといえそうです。

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まとめ

2026年の食トレンドは、健康・環境(サステナビリティ)・技術(AIやデータ活用)という3つの軸が、より複雑に交差するフェーズに入ります。重要なのは、トレンドを「そのまま取り入れる」ことではなく、自社の商品や技術、思想と「どう連携させていくか」です。

食品開発者に求められるのは、素材を見る目、設計する力、そして生活者の未来を想像する視点であり、その本質はこれまでと大きく変わりません。変化の激しい時代において、これらの要素をどのように統合し、商品としてどう形にしていくかが、2026年以降の商品開発のひとつの分かれ目になっていきそうです。

 

執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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