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食品におけるマスバランス方式とは?事例や認証をわかりやすく解説

食品におけるマスバランス方式とは?事例や認証をわかりやすく解説

食品業界で「サステナブルな調達」が課題となる中、環境負荷の低い原料を普及させるための解決策のひとつとして、多くの企業で採用されているのが「マスバランス方式(物質収支方式)」です。

本記事では、マスバランス方式の基礎知識から、食品業界での取り組み事例、関連する認証制度までをわかりやすく解説します。

※本記事は、アミタ株式会社の許諾を受け、同社運営メディア「おしえて!アミタさん」掲載記事「マスバランス方式とは?わかりやすくメリットや事例を解説」の内容をシェアシマ読者向けにまとめ直した上で掲載しています。

マスバランス方式とは?

マスバランス方式とは、ある特性を持つ原料と、そうでない原料が混合して流通する場合に、投入した認証原料の量に応じて、製品の一部を「認証品」として割り当てる管理手法のことです。



たとえば、認証パーム油と非認証パーム油を「3:7」の割合で混合して製品を作った場合、物理的には混ざり合っていますが、出来上がった商品全体の3割を「認証パーム油100%使用の商品」として販売・表示することが認められます。

食品業界のマスバランス方式の取り組み事例

マスバランス方式の最大の利点は、既存の生産ラインやレシピを大幅に変更することなく、持続可能性の高い原料へと切り替えられる点です。

多くの食品メーカーが、段階的な原料の切り替えにこの方式を採用しています。

カルビー株式会社

カルビーグループでは、2021年より国内工場でRSPO認証パーム油(マスバランス方式等)の導入を開始。「2030年までに認証パーム油100%使用」を目標に取り組んでいましたが、2022年度中に、国内全工場で使用するパーム油の認証油への切り替えを前倒しで達成しました。

不二製油株式会社

パーム油やカカオ豆の調達にマスバランス方式を採用しています。児童労働の防止や森林保護を支援する独自のプログラムを推進。既存の流通網を活かしながら、環境・社会に配慮したチョコレート用原料などを安定供給しています。

パッケージの事例

バイオマスプラスチックをマスバランス方式で配合したパッケージを採用することで、石油由来プラスチックの使用量削減を図る動きが加速しています。

食品に関連する認証制度



食品に関連する主な認証制度には、以下のようなものがあります。

  • RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議): パーム油の認証
  • 国際フェアトレード認証::カカオ豆やココアなどの調達で使用
  • ISCC PLUS(国際持続可能性カーボン認証):食品パッケージや原料となるプラスチックに使用
  • エコマーク: 2023年より、マスバランス方式を用いたバイオマスプラスチックパッケージへの認定を開始


一気に100%認証品に切り替えるのはハードルが高いですが、「今年は10%から」といった具合に、中長期的な目標を立てて段階的に認証品の構成比を高められることが、マスバランス方式のメリットといえるでしょう。

まとめ

マスバランス方式の導入で、透明性の高い仕入れ先を徐々に増やしていくことは、企業の社会的責任(CSR)を果たすと同時に、環境意識の高い消費者層への訴求にもつながります。

シェアシマは、食品メーカーのサステナブルな原料調達をサポートしています。トレーサビリティ対応やアップサイクル原料などをお探しの方は、お気軽にご相談ください。


マスバランス方式のメリットや課題、他業界の事例について、もっと詳しく知りたい方は、アミタ株式会社様の「マスバランス方式とは?わかりやすくメリットや事例を解説」(外部リンク)の記事が参考になります。こちらもぜひご覧ください。

 

執筆者プロフ シェアシマ編集部

「大切な食資源を活かす」をパーパスに、食品業界に携わる方々に向けて日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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