規格書の転記を0へ|業務効率化とAI×人でミスが起こりにくい仕組みを作るtaberugi
卸・小売・外食など取引先ごとに違うフォーマットへ、同じ情報を何度も書き写す。アレルゲンを1つ書き間違えれば、消費者の健康被害や製品回収につながる。食品メーカーの品質保証部門にとって、規格書業務は手間もプレッシャーも大きい仕事です。
株式会社taberugi(東京都豊島区)は、原料・商品規格書の読み取り・転記をAIで支援するサービス「taberugi」を提供しています。単純な入力作業を減らし、担当者が原本との照合や最終確認に集中できる環境を目指しています。
この記事では、規格書業務の課題を整理したうえで、taberugiでできることと、無料で試せる導入の流れを紹介します。
※こちらの記事は株式会社taberugiの提供で、シェアシマ編集部が制作しています。
規格書業務の課題は「転記」に集中している
.png?fm=webp&q=50&w=1440&fit=max)
同社がヒアリングした食品メーカーからも、次のような声が上がっています。
- 原料が1つ変わると、関連する規格書を全部直すのに多大な時間がかかる(A社 品質保証部)
- 新規取引先が増えるほど、更新・提出の手間がかかり、ミスも増えてしまう(B社 品質管理部)
- 新人を採用・育成する余裕がなく、属人化が進んでいる(C社 品質保証部)
中でも重いのが、アレルゲンの扱いです。消費者庁によると、食品表示法に基づく自主回収の届出のうち、アレルゲンを理由とするものは3,297件で、全体の57.7%を占めています(2021年6月〜2025年3月に回収を終えたもの)。一方で人手は足りておらず、富士電機の2023年の調査では、食品工場の勤務者の55.6%が人手不足と答えています。
少ない人数で、ミスの許されない転記を大量にこなさなければならない。
この状況を変えようとしているのがtaberugiです。
taberugiでできること
taberugiは、AIを活用することで規格書の「回収」と「提出」業務における品質向上と業務効率化を実現します。.png?fm=webp&q=50&w=1440&fit=max)
【回収】形式がバラバラな原料規格書を取り込む
仕入れ先から届いた規格書をアップロードすると、AIが形式を見分けて、原材料・アレルゲン・栄養成分などを読み取ります。読み取った内容は、自社の商品データと比べて違いを確かめてから反映できます。1項目ずつ手入力していた作業が、「アップロードして確認する」作業に変わります。
【提出】取引先ごとのフォーマットに自動で書き換える
取引先から受け取ったフォーマット(Excel・PDFなど)を登録すると、AIが自社の商品規格書情報から取引先フォーマットに必要情報を転記します。一度登録したフォーマットは社内で共有でき、次回以降も利用できます。取引先が増えた場合も、繰り返しの手入力を抑えられます。
同社の試算では、回収・作成・提出の3工程にかかる時間は、1商品あたり約7時間から約2時間に減ります(約70%削減)。このうち取引先フォーマットへの転記・確認は、約3.5時間から約0.5時間になる見込みです。
※複数の食品メーカー・給食受託会社へのヒアリングで聞き取った作業時間をもとにした同社試算です。実際の効果は取引先フォーマットの種類や件数によって異なります。
転記ミスを防ぐ「AIと人のダブルチェック」
taberugiは、AIに任せきりにしない設計です。AIが転記し、人が確かめて承認する。この考え方は「Human in the Loop」と呼ばれます。同社は、AIの精度を上げることと同じくらい、人が間違えにくくなる工夫に力を入れています。.png?fm=webp&q=50&w=1440&fit=max)
自信のない箇所を知らせてくれる
同社によると、AIは確信を持てない項目を、元の規格書の該当箇所や候補とあわせて表示します。担当者は不確実な箇所を優先して確認できますが、アレルゲンなど重要情報を含め、提出前の最終確認は人が行うことが前提です。
修正履歴を次回の転記に生かす
担当者が直した内容を記録し、次回以降の転記処理に反映する仕組みを備えています。反映するのは自社のデータの範囲内に限られ、他社の転記や外部AIモデルの学習には使われません。
2人目の確認まで記録に残る
同社は、作業した人とは別の人がもう一度確認する体制を勧めています。誰が変換し、誰が承認したかは履歴に残り、どの規格書が2人の確認を終えたかが一覧で分かります。
チームで回せるから、属人化しない
taberugiは、部署のメンバー全員で使うサービスです。確認の体制づくりや、担当者の引き継ぎにも役立ちます。
- 履歴の共有:誰が変換・承認したかをメンバー全員が見られ、過去の出力ファイルも取り出せる
- フォーマットの共有:一度登録した取引先のフォーマットを、誰でも同じように使える
- 新人もすぐ参加できる:作業の流れがシステムで決まっているため、新しく入った人もその日から作業に加われる体制を目指している
.png?fm=webp&q=50&w=1440&fit=max)
ChatGPTなどの汎用AIとの違い
ChatGPTなどの汎用AIでも、規格書の読み取りや形式変換を支援できる場合があります。一方単発のチャット利用では、難易度の高い規格書の転記ではミスが多かったり、モデルが変更された時に精度が急激に低下することがあります。また、取引先書式の共通管理や、誰が確認・承認したかの業務記録を別途設計する必要があります。taberugiは、規格書転記に特化したAI機能と業務フローに合わせた設計になっている点が特徴です。
同社への確認によると、預かった規格書データは国内で企業ごとに分けて管理し、通信も暗号化しています。AIの読み取りには預かったデータを外部AIモデルの学習に利用しない方式のAPIを使用しています。セキュリティに関する質問票にも対応しています。
無料の「お試し導入」で効果を確かめられる
taberugiは、本格導入の前に無料のお試し導入を行っています。自社の規格書でどれだけ精度が出るかを確かめてから、導入を判断できます。回収と提出のどちらか一方から始めることも可能です。
- ステップ1:回収または提出の対象工程を決め、実際の規格書・テンプレートで必要な精度と確認工数を検証
- ステップ2:抽出・転記の精度、差し戻しや修正の頻度、削減できる時間などを確認(同社資料では各フェーズ4〜6週間が目安)
- ステップ3:検証結果を見て本格導入を判断。期間・検証範囲やデータの取扱いは個別に相談
よくある質問
Q. どんな企業に向いていますか
食品メーカーの品質保証・品質管理部門、営業・商品開発部門のほか、給食受託会社、自治体の給食センターなどでの活用が想定されています。
Q. どんな形式の規格書に対応していますか
受け取った原料規格書・自社の商品規格書・取引先への提出フォーマットにおいて、Excel(.xlsx/.xlsm/.xls)、PDF、Word、CSVでご利用が可能です。
Q. 規格書のシステムを選ぶときは、何を確認すればよいですか
確認したいのは3点です。1つ目は、AIの結果を人が確かめる仕組みがあり、その記録が残るか。2つ目は、自社の課題が回収と提出のどちらにあり、そこに対応しているか。3つ目は、自社の実際の規格書で精度を試せるかです。
Q. 料金はいくらですか
導入規模や業務内容によって異なるため、同社へお問い合わせください。
株式会社taberugiについて
株式会社taberugiは、2026年7月に設立されたスタートアップ企業です。「食物アレルギーがあっても誰もが安心して食事を楽しめる社会へ」をミッションに掲げ、事業を展開しています。
代表取締役社長の土川稔生氏は、株式会社タイミーに1人目のデータエンジニアとして入社し、同社の上場を支えた経歴を持ちます。自身も生まれつき食物アレルギーがあり、近年も救急搬送を経験。「アレルギーがあるから」と諦めてきた食事を、より安全に楽しめるようにしたい。そんな思いから、食品情報を正確につなぐ事業を立ち上げました。
設立に先立つ2025年11月には、「TOKYO STARTUP GATEWAY 2025」でファイナリストに選出され、Tokyo Innovation賞を受賞。2026年7月には、青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)のプレシードプログラムに採択されました。また、静岡市の「UNITE2026」では、学校給食課と連携した実証実験を進めています。
FOOD展2026に出展
2026年11月11日(水)〜13日(金)に東京ビッグサイトで開かれる「FOOD展2026」に出展します(東ホール 小間番号Q-20)。ブースでは、実際の規格書を使ったデモを見られます。11月11日(水)11時からは、特設オープンステージのセミナーにも登壇予定です。
まとめ
規格書業務は、書式のばらつきが転記の手間を生み、アレルゲンの書き間違いという重いリスクも抱えています。taberugiは転記をAIが担い、気になる箇所を示すことで、担当者が確認に集中できるようにします。確認の記録をチームで共有できるため、ダブルチェックの体制づくりにも役立ちます。
無料のPoCで自社の規格書を使って試せるので、まずは資料で詳しい内容を確認してみてください。
>> taberugiのサービス資料をダウンロードする
>> taberugiに規格書業務について相談する
___________________________________________________________________________________________
※参考:消費者庁「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法」(2022年6月)
※参考:富士電機「食品工場の人手不足に関する意識調査」(2023年)
※参考:消費者庁「食品表示法に基づく自主回収の届出状況(運用開始(令和3年6月1日)~令和7年3月末時点)」(2025年)
※参考:株式会社taberugi 公式サイト
株式会社taberugi
<会社説明>
株式会社taberugiは、2026年7月設立のスタートアップ企業です。食物アレルギーがある人も安心して食事を楽しめる社会の実現を目指し、食品業界向けのAIシステムを開発しています。原料規格書の回収や商品規格書の作成・提出などを効率化し、食品情報の正確な管理と業務負担の軽減を支援しています。
会社情報を詳しく見る ›
シェアシマ編集部
「大切な食資源を活かす」をパーパスに、食品業界に携わる方々に向けて日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。