
食品開発担当者は必見!業界で話題のトレンドワード10選
食品産業は常に進化していて、そこから新しいトレンドが生まれるケースは数多くあります。食品開発担当者にとって、最新のトレンドを知っておくことは非常に重要です。この記事では、食品開発担当者が今知っておきたいトレンドワード10選を紹介します。
1.持続可能性(サステナビリティ)
持続可能性とは「環境や社会、経済のバランスを考慮しながら、次の世代にも資源を維持し続ける」という考え方です。食品開発においては、地球環境への負荷を減らし、地域社会や労働者の権利を尊重する姿勢が求められています。実際に、フェアトレードや循環型農業、環境に配慮した包装材(エコパッケージ)の使用などが推進されています。
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2.プラントベース
プラントベースは、植物性の原料を使用した食品のことを指します。タンパク質危機などの食料問題が叫ばれる中、環境への影響を抑えるために、こうした食品が注目されています。例えば、植物性ミルクや植物性チーズ、植物性バターが開発されていて、ヴィーガンの人たちだけでなく多くの人たちに支持され始めています。
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3.代替肉
代替肉は、動物性肉に代わる植物性や細胞培養肉のことを指します。環境負荷の削減や動物福祉の観点から、肉類の代替品が注目されています。大豆ミートなどの植物性ミートや、細胞培養技術による培養肉などが開発され、ハンバーガーやソーセージなどの商品が市場に登場しています。
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4.昆虫食(インセクトフード)
昆虫食は、昆虫を食材として使用した食品のことです。昆虫の特徴は、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富であり、環境負荷が比較的低いことです。新たなタンパク質源であり、スーパーフードとしても注目されています。たとえばコオロギパウダーを使った昆虫バーやスナックなど、多様な商品が展開されています。
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5.ムードフード
ムードフードとは、人の気持ちを切り替えることができる食べ物や飲み物のことです。最近の事例では、ヤクルト1000を「睡眠の質向上のための乳酸菌飲料」として発表したところ、大きな話題になりました。ストレスの多い現代社会において、ムードフードの需要はますます高まっていくと予想されます。
6.フードテック
フードテックは、食品産業における技術革新のことです。バイオテクノロジーやAIなどの技術を活用して、新しい食品やサービスが生み出されています。例えば、細胞培養肉やホタテ貝殻を利用したアップサイクル商品などが挙げられます。こうした技術革新により、食料問題や環境問題に対処する商品が次々と登場しています。
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7.食品ロス削減(フードロス削減)
食品ロス削減とは「食べられるのに廃棄されてしまう食品を減らすこと」です。食品業界では、食品ロス削減に向けて、賞味期限の長い商品(フリーズドライ食品など)やアップサイクル商品の開発、規格外野菜の活用などを推進しています。また、消費者にも、食品ロスを減らす工夫やエコなライフスタイルが求められています。
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8.ミールキット
ミールキットは、料理に必要な食材と調味料がセットになった商品のことです。家庭で手作りの料理が簡単に楽しめることが大きな特徴です。コロナ禍での巣ごもり消費やおうちごはんブームを経て、近年人気が高まっています。また、食材のムダを減らすことができ、環境にも配慮された商品です。
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9.ロカボ食品(ローカーボ食品/低糖質食品)
低糖質食品は糖質を抑えた食品のことを指します。適正な糖質摂取により血糖値の急激な上昇を抑えることができ、ダイエットや生活習慣病予防に役立ちます。具体的な事例としては、こんにゃくや豆腐を使った麺類や、糖質オフのお菓子、低カロリーの調味料などが開発されていて、健康志向の消費者に支持されています。
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10.ローカルフード
ローカルフードは、地域の特産品や伝統的な食材を活用した食品のことです。地元の食材を利用することで、輸送などによる環境負荷が減るだけでなく、地域の経済活動を活性化し、文化を守る効果もあります。農林水産省の「地域食品産業連携プロジェクト(LFP)推進事業」をはじめ、行政による地産地消の取り組みも数多く展開されています。
まとめ
今回の記事では、食品開発担当者がいま知っておきたいトレンドワード10選を紹介しました。環境への意識や健康志向の高まり、コロナ禍による食生活の変化など、消費者のニーズが多様化していることがわかります。食品開発担当者は、これらのトレンドに目を向け、競争力のある商品開発に取り組むことが重要です。