
こんにゃく食べ過ぎの注意点と対処法|毎日食べても大丈夫?
ヘルシー食材として人気があるこんにゃくは、食べ過ぎるとどんなリスクがあるのでしょうか。ここでは、こんにゃくの効果と食べ過ぎたときの対処法を解説します。
こんにゃくの効果|毎日食べるとどうなる?
こんにゃく粉にはどのような効果があるのでしょうか。また、毎日食べるとどうなるのでしょうか。
毎日食べると、腸のお掃除効果は?
こんにゃく粉は水溶性食物繊維「グルコマンナン」を豊富に含んでいて、老廃物を体の外に出す作用があるといわれています。こんにゃくは、こんにゃく粉を水に溶かして水酸化カルシウムで固めて作られます。こんにゃく粉をこんにゃくに加工することで、水溶性から不溶性の食物繊維に変化します。
こんにゃく粉を使ったこんにゃくは、カロリーが低くて食べ応えがあるため、食事の摂取カロリーを減らしたい人などにもよく利用されています。こんにゃくは淡泊な味わいなので、いろいろな料理に合わせやすいのも魅力のひとつです。
こんにゃくの食べ過ぎに注意!グルコマンナンの危険性と対処法
こんにゃくには健康食材というイメージがありますが、食べ過ぎには注意が必要です。ここでは、食べ過ぎの量とグルコマンナンの危険性、対処法について解説します。
食べ過ぎはどのくらいの量から?
明確な定義はありませんが、板こんにゃくであれば一日あたり1枚程度(200~250g)が目安です。それ以上の量は食べ過ぎになる場合があります。こんにゃくは食物繊維を多く含む食材なので、過剰摂取によりお腹が張ったり便秘が悪化したりする場合があります。また、こんにゃくに偏った食事は、エネルギー不足や栄養不良などにつながる恐れもあります。
グルコマンナンの危険性とは
2010年1月29日、カナダ保健省がグルコマンナンを含む製品の摂取方法に注意喚起を出しました。カナダ保健省は使用して体調に不安を感じている場合は、医療機関を受診するように勧告しています。
※参考:「カナダ保健省がグルコマンナンを含む製品の摂取方法に注意喚起」(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所サイト)
グルコマンナンについて詳しくはこちら:【解説】グルコマンナンとは【食品業界用語】
食べ過ぎは胃に悪い!?「お腹が痛い」ときの対処法
こんにゃくの食べ過ぎにより、胃が痛くなったりお腹が張ったりする場合があります。最悪の場合には、「腸閉塞」などの胃腸の病気を引き起こす恐れもあります。
食べ過ぎで胃腸が疲れている場合には、まずは胃腸を休ませる必要があります。コーヒーやスパイスなどの刺激物、油の多い料理、味の濃い料理は避けるようにして、消化のよい温かい料理を食べるようにしましょう。ゆっくりよくかんで食べることも大切なポイントです。また、お腹の張りが気になるときは、水分をしっかり摂取するようにしてください。
まとめ
こんにゃくは低糖質・低カロリーであるため、ダイエット中のかさ増し食材としてもよく利用されています。しかし、こんにゃくを積極的に取り入れているにもかかわらず「太ってしまった」という人も少なくありません。
原因はいくつかありますが、こんにゃくの食べ過ぎによる便秘の悪化や、濃い味付けになってしまうこととも関係しています。こんにゃくは使い方次第では魅力的な食材ですが、食べ過ぎは体調不良やダイエットの失敗にもつながります。食べる量に気をつけて、こんにゃくを上手に活用したいですね。