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暑い季節にネバネバがおいしい!オクラ大解剖

夏のネバネバとして今やすっかりおなじみのオクラですが、国内での歴史は比較的新しい野菜です。
輪切りにするときれいな星型になり、白いぷつぷつとした種が特徴的なオクラ。今回はそんなオクラを大解剖してみましょう。

<寒さに弱い高温性野菜>


オクラは実は外来語です。和名は「アメリカネリ」と言い、幕末頃に導入されました。しかし当時は独特の青臭さや粘りが敬遠され、普及には至らなかったのだそう。
第二次世界大戦後になって、東南アジアから復員した人々の一部が現地で食べ慣れたオクラを栽培し始め、温暖地での夏のハウス活用のための野菜として採用されたことなどもあって、一躍脚光を浴び始めました。戦後の生活としてサラダが流行した時期とも重なり、人気が爆発。全国的に普及したのは1970年代頃で、比較的新しい野菜といえます。
普及以前から食べられていた沖縄や鹿児島では「ネリ」と呼ばれていましたが、「オクラ」として普及したため現在では広く全国では通じないようです。
主要な国内生産地は鹿児島、高知、沖縄など。旬の6月~10月には国産のものが全国のスーパーで販売されます。
オクラは高温性野菜で本来は多年草です。しかし非常に寒さに弱く、霜にあたると枯死してしまうほどなのだとか。そのため日本では一年草として扱われており、冬季にはタイやフィリピンからの輸入が頼りとなっています。

<おいしくて栄養豊富なネバネバ>


オクラを刻むとネバネバが出てきます。この粘りはペクチンとムチレージ※が主成分です。
ペクチンは水溶性食物繊維で、コレステロールの吸収抑制作用、血糖値の上昇抑制作用などがあります。
ムチレージは糖とたんぱく質の混合物である多糖類の一種です。粘膜を保護する働きがあり、山芋や納豆にも含まれます。
ペクチン、ムチレージのどちらも整腸作用があり便秘改善の効果が期待できます。暑くて食欲が落ちる時期の夏バテ予防にぴったりで、粘りのあるとろみでのど越し良く食欲が促されますね。
市販品ではあまり心配ありませんが、家庭菜園などで大きくなりすぎると硬く筋張ることがあるので、注意しましょう。全体が濃い緑色で産毛が密に生えているものが良品です。
低温に弱いため保存する際は常温で涼しい場所がおすすめです。冷蔵庫に入れる場合は冷気が直接当たらないようにポリ袋などに入れるようにしましょう。鮮度が落ちると固くなって風味も落ちるので、早めに食べるのが一番。すぐに食べない場合は、下ゆでしてから冷蔵保存するのも便利ですね。
オクラは難しく調理しなくても、刻んで好みの味付けで和えるだけで、色鮮やかで目にも嬉しい副菜になります。油との相性も抜群なので炒めたり揚げたりしても美味しくいただけます。冷凍野菜としてもメジャーなので、常備しておくとあと一品という時に役立ちそうですね。
気になる産毛を塩で板ずりすれば、生食もできます。生のほうが粘りが強いので、ネバネバを楽しみたいときは生のまま細かく刻むのもおすすめです。
※これまで植物粘液はムチンと呼ばれてきましたが、動物粘液だけをムチンと呼び、植物粘液はムチレージと呼ぶのが正式な呼称です。2019年に研究者より指摘されたということで、ネット上には「ムチン」表記もまだまだあふれていますが、正式には植物粘液は「ムチレージ」となります。
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特集|続々商品化!脳機能を高めるヌートロピックとは?具体的な成分や食品例をご紹介

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インサイト「脳の健康サプリメント市場規模、シェアおよび業界分析、製品タイプ別(向知性サプリメント{栄養補助食品、ハーブエキスなど)、ビタミンおよびミネラル)、剤形別(錠剤、カプセルなど)、用途別(認知)機能、ストレスと不安、その他)、流通チャネル別 (病院の薬局、ドラッグ ストアと小売薬局、オンライン)チャネル、その他)、および地域予測、2025~2032年海外|アメリカ、西ヨーロッパで消費拡大アメリカの市場規模は、2014年以降から前年比10%を超える急激な成長を遂げています(※1)。その背景として、アメリカの成人人口うち5,930万人(2022年時点)に相当する人が精神疾患を抱えていると報告されている(※2)ことや、人口の高齢化、認知健康に対する意識の高まり、技術の進歩などの要因が挙げられています(※3)。また、ヨーロッパでは、多くの人が脳の健康に高い関心を抱いていることが明らかになっています。消費者市場調査を専門とするグローバル企業MMR Research社によれば、フランス、ドイツ、オランダの消費者1,657人を対象とした「健康問題で重要と思う箇所」の調査で、いずれの国においても、心臓、脳、免疫の健康がトップ3に入るという結果になりました。中でも、オランダの消費者はブレインヘルスをトップに挙げていることがわかりました。同時に、オランダで48%、ドイツで59%、フランスでは67%の人が、QOL(生活の質)を高める商品を進んで選んでいることから、経済的圧力があったとしても認知機能を含む脳の健康に対してメリットのある商品に金額を費やすことをいとわない、という考え方の人が多くいることがわかっています(※4)。※1参考:ウェルネス総研レポートonline「【マーケティングレポート①前編】健康な人の認知機能やパフォーマンスを向上する「ヌートロピック」の可能性」※2参考:フォーチュン ビジネス インサイト「米国行動ヘルス市場規模、シェアおよび業界分析、タイプ別(行動およびメンタルヘルス、薬物乱用、摂食障害、トラウマ/PTSDなど)、支払者別(公的健康保険および民間健康保険/自己負担)、および国別予測、2024~2032 年」※3参考:Global 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Nutrition Info「パラチノース」シェアシマ掲載の「パラチノース」をチェックする >2.DHA、EPADHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)は、魚の脂に多く含まれる成分です。特に、脂のりのよい魚種や青魚の含有量が高くなっています。もともと私たちの脳や神経などに存在する成分でもありますが、体内で作られる量が少ないため、食品などから取り入れる必要があるのです。不飽和脂肪酸に分類され、健康効果の高いことで知られるω-3脂肪酸(n-3系脂肪酸)でもあります。体内の免疫反応の調整、生活習慣病や炎症の予防・改善、記憶力や言語能力などの認知機能と行動能力の向上などにも役立つと言われています。食品例:ジュース、ヨーグルト、魚肉練り製品、サプリメント※参考:不二製油株式会社「不二製油の革新」※参考:大塚製薬「栄養の基本を知ろう!栄養教養学部」シェアシマ掲載の「DHA」をチェックする >3.シチコリンCDP-コリンとも呼ばれる成分で、体内にも存在している成分です。もともとは脳梗塞、脳卒中、外傷性の脳機能障害や、緑内障などを治療するための医薬品として使われていましたが、脳や神経細胞にある細胞膜を維持する働きも期待できることがわかっています。日本では医薬品としての使用しか認められていませんが、欧米では記憶力・注意力の向上などを目的として健康食品などの原料に使われています。食品例:エナジードリンク、スポーツドリンク、プロテインバー、サプリメント※参考:キリンの研究開発「脳機能素材『シチコリン』を海外主力商材に押し上げた女性研究者の挑戦」※参考:協和発酵バイオ株式会社「シチコリン」4.L-テアニンL-テアニンとは、アミノ酸の一種であり、緑茶に含まれるうま味や甘味の元となる成分です。茶葉に日光が当たることで、渋みのあるカテキンへと変化する性質があります。そのため、玉露や抹茶など、収穫の前に日光を遮って栽培される高級な茶葉ほど多く含まれる傾向があります。リラックス感の向上や抗ストレス作用をはじめ、睡眠の質を高めて目覚めた時の疲労感や満足感の改善などにも役立つとされています。食品例:ゼリー、ジュース、アイスクリーム、サプリメント※参考:森下仁丹「テアニン・ゼリー」※参考:太陽化学株式会社「テアニンのおはなし」シェアシマ掲載の「テアニン」をチェックする >5.イミダゾールジペプチドイミダゾールジペプチドとは、アミノ酸が2つ結合した物質の中で、主にアンセリンとカルノシンのことを指します。イミダペプチドやイミダゾールペプチド、と呼ばれることもあります。筋肉や脳内に多く存在しており、食品としては鶏むね肉に高濃度に含まれています。以前から知られている抗酸化作用や抗疲労作用に加え、最近の研究では認知機能や記憶の改善作用があることも報告されています。食品例:スープ、ゼリー、サプリメント※参考:日本予防医薬株式会社「イミダペプチドスープ(コーン・コンソメ)」※参考:独立行政法人 農畜産業振興機構「鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドとその機能性について」※参考:日本ハム株式会社「期待集まる動物性食品由来の『イミダゾールジペプチド』炎症を抑えて脳の老化改善に可能性が」シェアシマ掲載の「イミダゾールジペプチド」をチェックする >6.GABAGABA(ギャバ)とは、正式名称は「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」で、そのアルファベットの頭文字をとった略称で呼ばれています。アミノ酸の一種であり、植物性食品を中心に幅広く含まれる成分です。人間の脳にも存在し、交感神経の働きを抑え、脳の興奮を鎮める、睡眠の質を高める、高めの血圧を下げるなどの効果が知られています。医薬品としても利用され、脳血流量や脳酸素供給量などを増加させる脳代謝促進作用を持っています。食品例:菓子(チョコレート、キャンディーなど)、ヨーグルト、サプリメント※参考:ヤクルト中央研究所「GABA(γ-アミノ酪酸)」※参考:KEGG MEDICUS「医療用医薬品 : ガンマロン」シェアシマ掲載の「GABA」をチェックする >シェアシマ掲載の「ヌートロピック」素材をチェックする効率重視、ストレス過多、高齢化といった社会的背景から、今後も世界的にヌートロピックの需要は高まっていくと思われます。それに伴い、次々と研究開発が進められ、今まであまり注目されていなかった食品や成分も登場していくようになるでしょう。ご紹介した内容を参考に、ヌートロピックを使った商品開発を考えている人や商材をお探しの方に役立ててもらえれば幸いです。さっそくシェアシマで「脳機能」関連商品を調べるこちらからシェアシマサイトへ > (初めてのご利用の場合、こちらから会員登録をお願いします)ご希望の商品が見つからない方は、シェアシマ事務局までお問い合わせください。皆さまの原料探しを全力でサポートをさせていただきます。

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アップサイクルで新たな販促! 食品残渣物を活かした新発想のノベルティグッズ製作【YSC】

企業の販促活動などで使われる各種のノベルティグッズ。その原料に、食品メーカーで生じた食品残渣物を活用する取り組みがあることをご存じですか? 今回は、食品のアップサイクルから生まれる新しい企業ブランディングのかたちをご紹介します。※こちらの記事は同社の提供で、シェアシマ編集部が制作しています。食品残渣物を、価値あるノベルティグッズに変える食品メーカーで日々廃棄される食品残渣物を、ノベルティグッズの原料に活かす。日本初ともいえる画期的な取り組みを始めたのは、東京都文京区湯島に拠点を置く株式会社YSCです。原点は廃棄米を再利用したグッズ製作株式会社YSCが手がけた、廃棄米を原料とするバイオマスプラスチック「ライスレジン(R)」製品。もともと一般的なノベルティ・キャラクターグッズ製作を幅広く手がけてきた株式会社YSCが、食品アップサイクルによるノベルティ事業を始めたのは2020年のこと。廃棄米を原料としたバイオマスプラスチック「ライスレジン(R)」を、文房具などのノベルティグッズの原料として活用したことに始まります。この時に、SDGsに取り組む企業のノベルティとして大きな反響を得たことから、同社ではサステナブルな視点を取り入れたノベルティグッズ事業を拡大させていきました。満を持して始めた「循環型ノベルティ」「ライスレジン(R)」によるグッズ製作のノウハウを活かして2024年11月より同社が本格化させたのが、食品残渣物を活かした「循環型ノベルティ」の製作。食品メーカーの製造工程や調理過程でやむを得ず生じる残渣物や調理くずを回収し、ノベルティグッズの原料にアップサイクルさせる試みです。企業から回収した食品残渣物を加工同社では、まずメーカーから回収した食品残渣物(回収量は別途相談)とノベルティ原料の相性を精査した上で、残渣物の加工を進めます。たとえばプラスチック製品の場合、食品残渣物を10~70%配合したプラスチックペレットを作成します。石油由来のプラスチックと強度はほぼ同等。CO2排出抑制、石油資源の節約、フードロス削減などを期待できる製品です。カカオハスク残渣を用いたアップサイクル例他にも、粉砕・抽出・灰釉など、各製品に合わせた加工を経て、さまざまな食品残渣物をノベルティグッズの原料としてアップサイクルさせています。食品残渣物の加工例アップサイクル可能な食品残渣物の一例