おにぎりから海苔を消さないために【食品企業のためのサステナブル経営(第43回)】
前回の記事を読む:藻類は、もっと使える【食品企業のためのサステナブル経営(第42回)】
前回、藻類という素材が持つ可能性についてお伝えしました。寒天やカラギーナン、アルギン酸といった身近な原料から、腸内細菌への働きかけ、機能性成分、陸上養殖まで、藻類はすでに私たちの食卓と深く結びついています。ただし、素材としての可能性と、それを「つくり続けられるかどうか」は別の問題です。特に日本の海では、藻類を育てる環境そのものが変わりつつあります。今回は、その生産の現場で何が起きているのかを見ていきたいと思います。
増える世界、縮む日本
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足立直樹
サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。