
カメリナオイルとは|オメガ3が豊富なスーパーオイルの栄養や効果、使い方を解説
現代の日本人は、オメガ3脂肪酸の摂取量が不足気味といわれています。オメガ3脂肪酸を手軽に摂取できる食品としてえごま油やアマニ油が人気を博しているものの、酸化しやすく、過熱に弱いという欠点があります。
そこでおすすめなのが、オメガ3脂肪酸が豊富で、これらの欠点を補ったカメリナオイルです。今回は、別名「スーパーオイル」とも呼ばれるカメリナオイルとはどのようなオイルなのかを徹底解説します。栄養・効果効能に加えて、デメリットや商品例、使い方・食べ方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
カメリナオイルとは
カメリナオイルとは、北欧や中央アジアで自生するアブラナ科の植物カメリナ・サティバ(Camelina sativa)の種子から抽出されるオイルです(※)。ヨーロッパでは昔から親しまれてきましたが、近年、日本国内でもカメリナオイルが生産され、通販サイトなどを通じて手軽に入手できるようになりました。
なお、必須脂肪酸のオメガ3・6・9をバランス良く含み、ビタミンEやベータカロテンなどの栄養も豊富なことから、「次世代のスーパーオイル」として注目されています。
※参考:カナダ政府公式サイト - Completed safety assessments of novel foods including genetically modified (GM) foods「Camelina Oil」
カメリナオイルの栄養と効果効能
以下は、カメリナオイルに含まれる主な栄養成分です。
- オメガ3脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
- オメガ9脂肪酸
- ビタミンE
- ベータカロテン
- ポリフェノール
オメガ3脂肪酸には動脈硬化の抑制や中性脂肪の減少、血栓生成の抑制、血圧降下などの効果が期待されていて、欠乏すると皮膚炎などが発症する可能性があります。体内で合成できない必須脂肪酸であり、食品から摂取しなければなりません。オメガ6脂肪酸も必須脂肪酸で、コレステロール値や血圧を下げる効果が期待されています(※)。
※参考:北里大学病院栄養部「脂質について知りましょう」
オメガ3脂肪酸が豊富で加熱に強い|えごま油やアマニ油との違い
えごま油やアマニ油もオメガ3脂肪酸の一種であるα-リノレン酸が豊富ですが、酸化しやすく、加熱に弱いという問題があります(※1)。
その点、カメリナオイルは、ビタミンEやベータカロテン、ポリフェノールといった抗酸化成分が含まれているため、酸化しにくく、加熱調理後もあまり栄養素が壊れません。発煙点(煙が発生する温度)が高く、高温で調理できることや、常温で保管できることも魅力です。
なお、現代の日本人はオメガ6脂肪酸を過剰に摂取している傾向が見受けられますが、カメリナオイルには、必須脂肪酸のオメガ3・6・9が「2:1:2」というバランスの良い比率で含まれています(※2)。
※1参考:北里大学病院栄養部「脂質について知りましょう」
※2参考:日本放送協会「健康には必須脂肪酸「オメガ3」「オメガ6」が重要!油選びのコツ」
カメリナオイルにはデメリットもある
カメリナオイルには、「ナッツやアスパラガスのような香り」あるいは「青みがかった香り」と表現される独特の香りがあります。
人によって感じ方は異なりますが、どうしても気になる場合は生で使用するのではなく、加熱料理に使うと良いでしょう。
カメリナオイルの商品例
カメリナオイルの生産地は、カナダやスウェーデンなど多種多様です。原材料の種子をカナダから輸入した上で、日本国内で製造されるケースもあります。
容量は1本あたり100ml程度~数百ml程度の商品が多く、価格帯は一般的なオイル(オリーブオイルなど)と比べて高めです。ただし、千円程度から数千円程度までと幅が広く、容量や贈答用の箱の有無・種類などによっても変わるので、各業者のECサイトで詳細をご確認ください。
カメリナオイルの国産品が登場して話題に
近年、国内の契約農家が無農薬で栽培したカメリナ・サティバの種子を、国内工場でコールドプレス製法してオイルを抽出した「完全国産品」も流通するようになりました。
なお、業者によっては、海外から種子を輸入した上で、国内工場でオイルを抽出しているケースもあります。
カメリナオイルの使い方・食べ方
以下、カメリナオイルの摂取量の目安について説明した上で、使い方・食べ方を紹介します。
カメリナオイルの摂取量の目安
カメリナオイルは、不足しがちなオメガ3脂肪酸の量を考慮して摂取しましょう。下表に、オメガ3脂肪酸の1日あたりの摂取目安量を年齢別にまとめました(※)。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
18~29歳 | 1.92g | 1.62g |
30~49歳 | 2.03g | 1.59g |
50~64歳 | 2.16g | 1.85g |
65~74歳 | 2.23g | 1.99g |
75歳以上 | 2.09g | 1.83g |
ちなみに、カメリナオイルには30%程度のオメガ3脂肪酸が含まれています。このことを踏まえると、たとえば18~49歳の女性の場合、小さじ2杯程度で目安量である約1.6gのオメガ3脂肪酸を摂取することが可能です。
※参考:「日本人の食事摂取基準」策定検討会「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
炒めものや揚げものに
カメリナオイルは、炒めものや揚げものに使うことで美味しく摂取できます。素材の味を邪魔することはありません。
いつもサラダ油などで炒めている場合は、使用する油をカメリナオイルに代えれば、簡単に目安量のオメガ3脂肪酸を摂取できるでしょう。
ドレッシングやマヨネーズに
ドレッシングやマヨネーズを作る際に、サラダ油の代わりにカメリナオイルを使うのも良いでしょう。
カメリナオイル入りのドレッシングやマヨネーズをかけてサラダを食べれば、不足しがちなオメガ3脂肪酸を手軽に摂取できます。
まとめ
現状では国内におけるカメリナオイルの認知度は高くはありません。しかし、最近は通販サイトなどで手軽に入手できるようになりつつあり、オイルの完全国内生産を実施する業者も登場し始めています。
カメリナオイルには必須脂肪酸のオメガ3・6・9がバランス良く含まれていて、加熱や酸化に強いことから話題になっています。スーパーオイルとしても注目されているカメリナオイルを、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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