食品の企画開発をサポートする

滋養強壮には欠かせない「山芋」。その栄養と簡単料理レシピ

滋養強壮には欠かせない「山芋」。その栄養と簡単料理レシピ

昔からのスタミナ食材「山芋」

山芋は、別名「山のウナギ」と呼ばれるほどに栄養がたっぷり含まれています。夏の土用の時期などによく食べられる「麦とろご飯」は、麦の入ったごはんに山芋のすりおろしをかけたもの。疲れた身体を元気にする料理として、古くから人々に親しまれてきました。
また、山芋を乾燥させたものは、薬膳では「山薬」と呼ばれ、疲労回復のためのスープなどにもよく使われています。そんな滋養がたっぷり含まれた山芋の旬は、秋~冬にかけてです。スーパーなどでは一年中見かける山芋ですが、旬の時期には栄養価もアップします。
山芋の種類と栄養は?

山芋と一口に言っても、「ヤマイモ属」のなかにはいくつかの種類の芋があります。主なものとしては、長芋や大和芋、自然薯、イチョウ芋などです。限られた地域で栽培される「伊勢芋」や「丹波芋」などは、「大和芋」に含まれます。
気になる栄養についてですが、山芋は消化酵素のアミラーゼをたっぷりと含有しています。このアミラーゼは、お米などのでんぷんの消化を助ける働きがあると言われています。つまり「麦とろご飯」や「とろろご飯」は、食欲の低下や胃腸が弱っている時にもぴったりの料理ということですね。山芋の種類は違っても、栄養価はあまり変わらないとされています。
ちなみに、山芋にアレルギー反応を示す方もあります。代表的なものは「手のかゆみ」などの症状として現れます。気になる方は、手袋をして調理するなど気をつけてくださいね。
山芋のおすすめ簡単料理

すりおろして生でいただくことの多い山芋ですが、実は、加熱料理にもよく合います。熱を加えることで、ホクホクとした食感が生まれ、食べやすい味わいになります。
まずは、手軽にできる加熱料理「長芋のバター焼き」を作ってみましょう。長芋は、よく洗い、皮つきのまま厚さ1センチ程度の輪切りにします。フライパンにバターを乗せて熱し、バターが溶けたら、長芋を両面焼きます。香ばしく焼けたら、しょうゆをひと回し。酒の肴にもよく合う一品があっという間にできあがります!
その他、揚げものや炒めものにもよく合うので、ぜひ試してみてくださいね。旬の食材のパワーをいただいて健やかに過ごせますように。

同じカテゴリの記事

“国内産原料”が選ばれる理由|食品開発者が知っておきたい基礎知識とメリット

“国内産原料”が選ばれる理由|食品開発者が知っておきたい基礎知識とメリット

  • 国産
  • SDGsに貢献
おいしい減塩のコツ【番外編】|フードテックによる減塩方法

おいしい減塩のコツ【番外編】|フードテックによる減塩方法

  • 減塩
  • 味覚
【2025年4月度】注目の原料商品 月間閲覧ランキング|シェアシマ編集部まとめ

【2025年4月度】注目の原料商品 月間閲覧ランキング|シェアシマ編集部まとめ

おいしい減塩のコツ【後編】|塩味を強く感じさせるための工夫~商品開発に役立つポイント6つ

おいしい減塩のコツ【後編】|塩味を強く感じさせるための工夫~商品開発に役立つポイント6つ

  • 減塩
  • 味覚
  • ヘルスケア
冷凍食品の開発者必見!市場の動向と人気商品、メリット・デメリットについて解説

冷凍食品の開発者必見!市場の動向と人気商品、メリット・デメリットについて解説

  • ロングライフ
  • コストダウン
  • 味覚
  • SDGsに貢献
  • 冷凍食品
おいしい減塩のコツ【前編】|味を感じる仕組みと日本人の塩分摂取量の現状

おいしい減塩のコツ【前編】|味を感じる仕組みと日本人の塩分摂取量の現状

  • 減塩