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人気の国産原料、仕入れ先との連携で魅力を引き出す【京都グレインシステム】

人気の国産原料、仕入れ先との連携で魅力を引き出す【京都グレインシステム】

近年、安全性の高さから国産原料が消費者の間で人気を博しています。こうした期待に応えるべく、食品加工企業は国産原料を積極的に仕入れるようになりました。

ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で、小麦など外国産原料の輸入価格が高騰していることも、代替原料として国産品を求める企業が増加している原因です。

今回は、国産原料を独自の方法で加工している京都グレインシステム株式会社(京都府京都市)がどのような企業かを紹介した上で、同社独自の加工例・使用例について詳しく解説します。食品開発に関わっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

原料調達から加工、製品販売までを行う中間加工業者

京都グレインシステムは、農産物の製造加工・受託加工業を営む「中間加工業者」です。創業は1990年、会社を設立したのは1991年で、京都市に本社を置いています。

以下は、主な事業分野です。

  • 飲料原料事業(玄米茶、麦茶、穀物茶など)
  • 食品原料事業(発芽玄米、きな粉、雑穀パフなど)
  • 健康食品(ヘルスケア)原料(α化発芽玄米など)および生薬原料の刻み加工事業
  • 海外輸出入事業(中国茶など)


同社では、安心・安全な原料加工プロセスを実現するために、奈良工場と長浜工場でFSSC22000認証を取得。国内大手飲料メーカーや食品メーカー、商社などのニーズに応えて、主に穀物素材を飲料原料や食品原料メーカーに加工・納入しています。

スーパーやコンビニの棚に陳列されている飲料や食品(パン・お菓子・ふりかけなど)には、同社が加工した穀物原料が多数使用されています。

同社は、生産地付近に加工工場を建設し、生産者との継続的な関係を重視しつつ、原料の調達に励んでいます。ただし、2024年5月時点では、加工用の国産原料に関しては品薄で、新規に提供可能な原料は「はと麦」に限定されている状況です。

国産原料を使った加工例・使用例

京都グレインシステム株式会社では、国産原料を独自の加工して商品づくりを行っています。以下、ここでは加工例・使用例を紹介します。

荒茶×「焙煎加工/パウダー加工」で飲料原料へ



荒茶(生の茶葉を蒸したり揉んだりしてから熱風で乾かしたもの)を調達した上で、焙煎(高温で炒る加工)を実施しています。なお、焙煎すると雑味が減少し、香ばしさが引き立ちます。その際に、温度や加熱時間で香味が変化するため、顧客の要望を踏まえて焙煎方法を選択しています。

さらに、粉末茶やラテ用途を希望する企業に対しては、気流式粉砕機を用いたパウダー加工にも対応し、加工後はバルク包装して出荷しています。供給先では各種飲料の原料として活用されています。

「国産はと麦」×「焙煎加工」で飲料原料へ

北海道で生産された国産はと麦を仕入れて焙煎し、丸粒の形態でまたは粉砕品に加工した上で、飲料原料として提供しています。これまでに、ペットボトル飲料やブレンド茶の原料、ティーバッグ原料として採用されてきました。

なお、はと麦茶は、焙煎大麦で作った麦茶よりも抽出液が薄く、すっきりとした甘みが特長です。むくみ解消や整腸作用・便秘解消、美肌・美容効果が期待できます。

「国産はと麦(精麦品)」×「蒸し乾燥+微粉砕加工」で食品原料へ



国産はと麦の精麦品(外皮を除去したり粒を磨いたりしたもの)に対し、蒸し乾燥加工や微粉砕加工をして、食品原料として供給しています。

加熱処理によって微生物コントロールが可能なため、植物性ミルクの原料として使うことも可能です。ほのかな甘みがあり、製菓・製パン材料として生地に混ぜると、もっちり感やしっとり感が加わります。

また、スムージーや栄養補助食品に添加する使い方もあります。そのほか、粘り気や保水性があるため、小麦粉の代替品としてカスタードクリームなどを製造する際に、増粘剤用途で添加するのも良いでしょう。

「α化米粉」もあわせてチェック!




生の穀物は硬く、消化しにくいという欠点がありますが、蒸す(水を加えて加熱する)とデンプンがα(アルファ)化して消化が容易になります。α化とは、デンプンの結晶構造が崩れ、水を取り込んで網目状に広がることです。

なお、α化した穀物を低温で保管すると、一部が離水して、結晶構造が元の状態に戻ります。これは「老化」と呼ばれ、ボソボソとした食感になります。

京都グレインシステム株式会社では、「α化米粉パウダー(蒸し乾燥米粉)」を提供しています。α化米粉パウダーは、北海道産の精白米を蒸した上で乾燥させ、気流式粉砕機でパウダー化したものです。米粉パンの原料として使用できるほか、加熱によって微生物コントロールが可能なため、ライスミルクの原料としても使用できます。


国産玄米×「発芽処理+パフ加工」で食品原料へ




北海道産の国産玄米に対して発芽処理やパフ加工をしたものも、食品原料として供給しています。これは、玄米に対して浸漬・発芽処理をした上で蒸し乾燥を実施し、熱風焙煎機で膨化(パフ化)させたものです。

いわゆる「ポン菓子」とは異なり、原料である玄米の形状が保たれていて、添加物は含まれません。これまでに、お茶漬けの素やふりかけの具として使用されたり、チョコクランチに使用されたりした実績があります。

アレルゲンフリーかつオイルフリーで、米の甘み・香ばしさ・歯ごたえのあるサクッとした食感が特徴です。なお、発芽玄米(わずかに芽が出た玄米)は、ビタミンB群やミネラルが豊富で、通常の玄米よりも消化吸収しやすいとされています。

「発芽玄米パフ」もあわせてチェック!

京都グレインシステム株式会社では、北海道産玄米を使用し、栄養価の高い発芽玄米へと加工処理した「発芽玄米パフ」が14kg入ったものを販売しています。賞味期限は製造から180日で、常温保存可能です(高温多湿は厳禁)。

なお、飲料原料としても、食品原料としても使用できます。受注生産となっているため、購入を希望する場合はご相談ください。参考リードタイムは、1~2ヶ月以上です。


まとめ

海外産穀物価格の上昇が続く昨今、国産原料が注目されています。価格面だけではなく、消費者にとっての安心感という点でも、国産原料は有利といえそうです。

京都グレインシステム株式会社では、国産の穀物などを加工し、飲料・食品メーカーに供給しています。加工食品を開発・製造する場合は、京都グレインシステム株式会社が提供する原料の活用も選択肢になるでしょう。

なお、国産原料に関してご質問・ご相談がある場合は、お気軽に京都グレインシステム株式会社までお問い合わせください。



提供

京都グレインシステム株式会社


<会社説明>
穀物素材を飲料原料や食品原料に加工し、各メーカー様に納める中間加工会社です。主な取引先である国内大手飲料メーカーや食品メーカー、商社などからの飲料・食品の原料に関する様々なニーズに応えています。弊社で加工した穀物が、ペットボトル飲料やチョコクランチ、菓子パン等に使われており、スーパーやコンビニの棚に並ぶ無糖茶飲料ペットボトルのほとんどに弊社の商品が使用されています。日本国内だけではなく、海外にも販路を展開するなど、日本のお茶文化や食文化の発展に寄与しています。

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