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焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」の効果効能とは

焼き芋の栄養|昨今ブームの「冷やし焼き芋」の効果効能とは

子どもから大人までは幅広い年代に人気がある、焼き芋。おやつ代わりに食べることも多いので、「カロリーが多いのでは」「ダイエット中は避けるべき?」と感じている人も多いでしょう。実は焼き芋には栄養がたっぷり含まれており、少し工夫すればとてもヘルシーな食材として楽しむことができます。

そこで今回は、焼き芋の栄養やおすすめの食べ方について紹介したいと思います!

焼き芋の栄養とは?

焼き芋には、腸内の調子を整える働きが期待できる「食物繊維」が豊富に含まれています。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、さつまいもはどちらの食物繊維も含有しています。

また、抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できる「ビタミンC」もたっぷりと含まれています。さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強いとされており、焼き芋にしてもしっかり摂取することができます。

このほか、さつまいもに特徴的な成分として「ヤラピン」があります。この成分にはデトックス効果が期待でき、食物繊維と一緒に摂取することで効果が高まるといわれています。皮の近くに多く含まれているので、ぜひ皮ごと食べるようにしましょう。

昨今ブームの「冷やし焼き芋」の魅力

焼き芋は温かい状態で食べると「血糖値が急上昇しやすい」といわれています。血糖値の上昇率から算出される「GI値」によれば、生のさつまいものGI値は55であるのに対して、焼き芋にすると100前後まで上がります。もともと、さつまいもはイモ類などのなかではGI値の低い食材ですが、調理法によってGI値が大きく変化するということです。

ところが焼き芋を冷やすと、糖化したデンプンの一部が「レジスタントスターチ」と呼ばれる消化しづらいデンプンに変わります。この変化により血糖値の上昇が抑えられるだけでなく、少量でも満腹感を得ることができます。

ちなみに私自身も冷やし焼き芋をよく食べますが、おいしく体にやさしいことから、とても気に入っています。

冷やし焼き芋は、焼き芋を冷ますだけで手軽に作ることができます。焼き芋の新しい食べ方として、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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