
卵はケージフリーが常識!?【食品企業のためのサステナブル経営(第7回)】
前回は、環境への配慮を理由にベジタリアンを志向する人々が増加していることをお話ししました。日本ではまだそれほど大きな傾向とは言えないかもしれませんが、海外、特に欧州や北米においては、若い世代を中心に確実に大きな流れとなっており、注意が必要です。
前回の記事を読む:環境を考えてベジタリアン!?【食品企業のためのサステナブル経営(第6回)】
一方で、自分たちは肉や肉を原料とする商品は取り扱ってないから、あるいは、ベジタリアンはターゲットではないので関係ない、と考える方も多いかもしれません。しかし、ベジタリアンではなく、肉を食べる方であっても、その肉がどのように作られたか、特に動物がどのように飼育されたかを気にする消費者が増加していることには注意が必要です。
動物福祉とサステナビリティの関係性

サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。