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値上げの時代に、食品メーカーが進むべき道【食品企業のためのサステナブル経営(第32回)】

値上げの時代に、食品メーカーが進むべき道【食品企業のためのサステナブル経営(第32回)】

前回の記事を読む:食の現場に「人権と安全」を【食品企業のためのサステナブル経営(第31回)】

10月を迎え、多くの食品メーカーが相次いで値上げに踏み切っています。原材料費や物流費、エネルギーコストの上昇など、その要因は複合的です。同じタイミングで、10月1日から全国の都道府県では最低賃金の引き上げが順次実施されます。今回の引き上げ幅は全国平均約5%で史上最大規模といわれており、食品メーカーにとってはコストをさらに圧迫する要因となります。しかし一方で、低所得層を中心に消費者の購買力を押し上げる側面もあります。

財布の紐は固くなるでしょうが、まったく希望がないわけではありません。この環境の中でどう差別化するのか。今回はその戦略について考えたいと思います。

コスト削減は悪手

執筆者プロフ 足立直樹

サステナブル経営アドバイザー。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役。東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。植物生態学の研究者としてマレーシアの熱帯林で研究をし、帰国後、国立環境研究所を辞して独立。その後は、企業と生物多様性およびサステナブル調達の日本の第一人者として、日本の食品会社、飲料会社、流通会社、総合商社等の調達を持続可能にするプロジェクトに数多く参画されています。2018年に拠点を東京から京都に移し、地域企業の価値創造や海外発信の支援にも力を入れていて、環境省を筆頭に、農水省、消費者庁等の委員を数多く歴任されています。

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