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食品開発の最前線がわかる「食品開発展2025」の概要と注目ポイントを紹介

食品開発の最前線がわかる「食品開発展2025」の概要と注目ポイントを紹介

食品の開発・品質保証・製造技術に特化した専門展示会「食品開発展2025」が、10月15日(水)~17日(金)の3日間、東京ビッグサイト西ホール(1・2・4&アトリウム)他で開催されます。

今回で36回目を迎える本展示会には、656社が出展し、ブース数は合計1,070コマに拡大。さらに370件を超える企業プレゼンテーションが予定されており、過去最大規模での開催となります。

食品開発の最前線が一堂に集まる展示会、その注目ポイントをご紹介します。

食品の開発者担当者必見!食品開発展とは



「食品開発展」は1990年にスタートした、インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社(東京)が主催する専門展示会。食品の研究開発・品質保証・製造技術に関わる、食品分野の4大テーマ「健康・美味しさ・安全衛生・フードロングライフ」についての技術展です。アジア最大級の規模を誇り、国内外から大きな注目を集めています。

「食品開発展2025」の公式サイトはこちら

国内521社、海外135社の食品素材と製造技術が会場に集結

「食品開発展2025」は、歴代最高の出展社数を記録した2024年度の規模をさらに更新し、過去最大級の展示規模になる予定です。出展規模は昨年から65小間増えて1070小間となり、海外からも北米やヨーロッパ、アジアなど世界20地域から135社が出展します。それぞれの出展ブースでは、国内外の企業と直接商談ができる貴重な場になっています。

「食品開発展2025」の来場事前予約はこちら

食品分野の主要テーマに分かれた4つのゾーン



「食品開発展2025」は、食品分野の主要テーマに沿って4つのゾーンで構成されています。それぞれの特徴をご紹介します。

ヘルス イングリディエンツ ジャパン(Hi Japan)
展示会の中でも最大規模のゾーン。機能性表示食品や一般食品向けの新素材・注目素材が国内外から集結します。食品素材メーカーに加え、受託製造や機能性評価を行う企業など、多彩なプレーヤーが参加します。

フード・テイスト ジャパン(FiT Japan)
食品の「おいしさ」にフォーカスしたゾーン。新しい味や香り、食感や色合いを実現する風味素材・添加物から、品質保持のための技術まで、“おいしさ”を支える幅広い素材と技術が揃います。

セーフティ&テクノロジー ジャパン(S-tec Japan)
食品の「安全と品質」をテーマに掲げるゾーン。分析・計測、安全・衛生、環境対策、包装技術など、食の安全性と品質向上を支える最新技術が紹介されます。

フードロングライフ ジャパン(LL Japan)
食品の「おいしさを長く保つ」ためのソリューションを集めたゾーン。フードロングライフ化を実現する添加物や製造・包装技術など、フードロス削減にもつながる多様な技術が提案されます。

話題の「プリズマ 2020」への各社の対応と注目テーマ



機能性表示食品制度に大きな影響を与えている「プリズマ2020(PRISMA 2020)」。2025年4月からスタートした新基準で、ヘルスケア関連の研究における国際的な指針として生まれたものです。

新しい素材だけでなく、従来の素材もこの基準に対応しているかどうか。安全性への配慮がさらに厳しく求められる中、プリズマ2020への各社の対応の状況も着目したいポイントです。

また、今回の注目テーマとしては、脳機能改善に関わる「睡眠」「ストレス」「認知」や「腸内細菌(プレバイオティクス・プロバイオティクス)」に加えて、「オーラルケア」が挙げられます。

オーラルケアの研究は、人間だけでなくペット分野でも進んでいます。試験メーカーの中にはペットでの試験を行っている会社も登場するなど、新しい展開に期待が集まります。

プレゼン&セミナー、今年のイチ押しは?

数あるセミナーの中でも、今年おすすめは「GLP-1」に関するセミナーです。GLP-1は、アメリカで糖尿病改善の薬として研究が進んでいるものの、副作用があるため、利用がなかなか進まない現状があります。

今回の展示会では、GLP-1を介した肥満や血糖値を改善するセミナーが予定されています。食品として活用することで「身体への負担感を減らした上での利用ができるのでは」と関心を集めています。

また、昨今話題の「腸内細菌(プレバイオティクス・プロバイオティクス)」についての最新研究セミナーも、今回は見逃せません。最新の肥満抑制研究についてのセミナーも開催予定です。

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食品機能性の「最前線」が分かる貴重な場

食品評価技術を扱う企業が一堂に集まるのは、「食品開発展」ならではの大きな魅力です。拡大を続ける健康食品やサプリメント市場において、エビデンスにも関わる評価技術の重要性は年々高まっています。

「食品開発展2025」には、今年も食品CRO(食品開発業務受託機関)関連の企業が10社以上出展します。ほかの展示会では得がたい、食品評価技術の最前線に直接触れられる貴重な機会となっています。

長い歴史を持ち、これまでにシュガーレス、低カロリー、機能性食品といった新しい食のトレンドを生み出してきた「食品開発展」。第36回を迎える今回は、出展社数やブース数、企業プレゼンともに過去最大規模となり、これまで以上の盛り上がりが期待されます。食品開発に携わる皆さま、ぜひ会場でその熱気をご体感ください。

「食品開発展2025」の公式サイトはこちら
※来場には事前登録が必要です。登録はこちらから

 

執筆者プロフ シェアシマ編集部

食品業界に携わる方々に向けて、日々の業務に役立つ情報を発信しています。食品業界の今と未来を示唆する連載や、経営者へのインタビュー、展示会の取材、製品・外食トレンドなど話題のトピックが満載!さらに、食品開発のスキルアップや人材育成に寄与するコンテンツも定期的にお届けしています。

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