
「3010(さんまるいちまる)運動」で食べ残しを減らそう
国内で発生している食品ロスは年間約640万トンを超えますが、そのうち約5分の1を外食産業が占めています。大きく分けると食堂・レストラン、結婚披露宴、宴会の3つですが、中でも宴会の割合が高く、2015年度の調査ではおよそ7皿に1皿が食べ残しされているという結果になりました。こうした宴会での食べ残しを減らそうと、各地の自治体で行われているのが「3010(さんまるいちまる)運動」です。
食べ残しを減らす「3010(さんまるいちまる)運動」
2011年に長野県松本市で始まった運動で、以下の項目が提唱されています。
- 「乾杯後30分間」は、席を立たずに料理を楽しむ
- 「お開き10分前」になったら、自分の席に戻り、再度料理を楽しむ
環境省では「3010運動」を推進するため、飲食店向けの卓上三角柱POPを作成し、無料ダウンロードできるようにするなど、認知の拡大に取り組んでいます。
また、「3010運動」をはじめ、食品ロス削減に取り組む自治体間のネットワークとして2016年に設立されたのが「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」。2019年5月の時点で389自治体が参加しており、「3010運動」も各自治体に合わせてアレンジされています。例えば北海道札幌市の「2510(にこっと)スマイル宴(うたげ)」。終了前10分間は「3010運動」と同じですが、開始後の食事時間を25分間としています。他にも、千葉県館山市では終了前15分間とした「30・15(さんまる・いちご)運動」、長野県駒ヶ根市では開始後20分間とした「駒ヶ根2010(にーまるいちまる)運動」をそれぞれ推進しています。
消費者と事業者、双方の意識が「食べ残し」を防ぐ
宴会や会食、結婚披露宴など一度に大量の料理が提供される場では、消費者と事業者の双方が食べ残しを防ぐために意識する必要があります。消費者側は予約の際に料理内容や注文する量を店側に相談したり、料理を食べきるように参加者同士で声掛けするといいでしょう。他方、事業者側にとっては、食べ残しが発生することは損失です。食べきってもらえるように提供する量を調整したり、小盛りや小分けの商品を採用するなどの工夫が求められます。
食べ物を無駄にしない意識がみんなに広がるよう、「3010運動」のさらなる広がりに期待したいところです。