
吉野家、お米でできたバイオマスプラスチックをレジ袋の原料に採用
牛丼を主力商品とする老舗チェーン・吉野家(本社=東京都中央区)は2023年2月、全国の店舗で使用しているテイクアウト用レジ袋の一部の原料を、バイオマスレジンホールディングスグループ(本社=東京都千代田区)が製造するバイオマスプラスチック「ライスレジン」へ切り替えたことを発表しました。「ライスレジン」は、国産米(非食用)をアップサイクルしたエコフレンドリーな素材。吉野家は、「フードロスの削減やコストダウンを伴う環境負荷軽減施策を継続的に実施する」として、地球環境の保全への前向きな姿勢を示しています。
米農家の支援&食ロス削減に貢献する注目のバイオプラ
「ライスレジン」は、お米と石油系樹脂を混ぜて作られる100%国産のバイオマスプラスチックです。食用に適さない古米や米菓メーカーで発生する破砕米など、これまでは廃棄されてきたお米のほか、休耕田、耕作放棄地を活用して生産した資源米が原料として使われています。お米は最大7割まで配合することができ、従来100%石油系プラスチックに比べ、石油系樹脂の含有量を大幅に削減できるエコフレンドリーな素材です。
吉野家は、数あるプラスチック環境負荷低減方法の中から「ライスレジン」を選んだ理由について、「『牛丼』を主力商品とする吉野家と米は不可分な関係にあり、国産米のフードロス削減や循環型社会の実現、そして国内農業の支援ともなる『ライスレジン』を選択した」としています。
バイオマスプラスチックの多くは、サトウキビやトウモロコシなど海外産の原料に依存していますが、「ライスレジン」は、100%国産米を使用するため、石油相場や海外情勢に影響されない安定的な供給を実現できます。食品ロスや耕作放棄地などの社会課題に向き合いながら、環境にも配慮したサステナブルな素材として注目度が高まっています。
全レジ袋をバイオプラへ、2020年から段階的に切り替え
「ライスレジン」を原料にしたレジ袋の特徴は、お米由来の生成り色をベースとした柔らかな色合いと肌触り。見た目の品質もさることながら、石油由来のものと同等の強度があります。再生可能なバイオマス資源を原料とするバイオマスプラスチックは、焼却処分した場合も大気中の二酸化炭素濃度を上昇させないカーボンニュートラルな性質があります。
吉野家は、2020年7月からテイクアウト用レジ袋3種類全てにおいて、植物由来原料を25%配合したバイオマスプラスチックへと切り替え、石油由来プラスチック使用量を年間約30トン、累計で約75トン削減したとしています。今回は、3種類あるレジ袋のうち1種類の原料を「ライスレジン」へ切り替えました。当該レジ袋のバイオマス率は25%と、植物由来原料の配合量と同様です。
吉野家は、「レジ袋全てに穀物や植物由来原料を使用することで、今後も継続して石油由来プラスチック使用量を削減し、環境負荷の低減に努めてまいります」と意欲を新たにしています。こうした大手チェーンの取り組みから、国産米のバイオマスプラスチックは私たちの暮らしにより身近なものになっていくことでしょう。
【情報提供元:PR TIMES】