
考える Vol.1|マーケットの状況、顧客の動向(稲葉編)〜事実を積み重ね、アイデアを生み出すマーケティング思考〜【想いを形にする商品開発】
全国には、特別な想いを持ってユニークな活動をしている企業が数多く存在します。しかし、その想いや活動が、お客様や社会にうまく伝わっているかというと、残念ながらそうではないケースがほとんどです。
そこで今回、100社を超える企業のブランディング支援を行う株式会社ビスポークが、支援の現場で企業にお伝えしている「想いを形にする商品開発」の方法を連載することにいたしました。ビスポークが企業とともに実際に行っている商品・ブランド開発の流れに沿って、事例も交えてお伝えしていきます。
広告会社を経て、ビスポークを設立。クライアントとの丁寧なヒアリング(対話)を重視しながら、組織の理念作成からBI(ブランド・アイデンティティ)開発、内外に向けたクリエイティブ開発まで、クライアントが対面している状況、市場環境を加味し、企業に合わせた隅々までフィットするコンサルティングを提供。世界三大広告賞のカンヌライオンズ、The One Showをはじめ、D&AD、NY ADC、iF デザイン賞、グッドデザイン賞、毎日広告デザイン賞など国内外の受賞多数。著書に『ブレイクスルーブランディング』(クロスメディア・パブリッシング)、『うまいを上手く伝えて売れるを作る』(ダイヤモンド社)がある。
前職:ローソン・マーケティング本部デジタルプラットフォーム 部長歴任 ナチュラルローソン商品部 部長を歴任
【代表的な商品】
◎Lチキバンズ、カヌレ、もち麦入り枝豆と塩昆布おにぎり、黒崎茶豆のレトルト枝豆、吉本牛乳モナカアイス、コラーゲンつみれスープ(販路回復事業)、しまどうふのゴーヤチャンプル丼(離島マーケティング事業)等
◎水産庁復興水産販路回復アドバイザー、復興庁主宰の世界にも通用する究極のお土産の最終審査員を歴任
今回は、ブランディングフローの1つ目「考える」に至るまでの「マーケットの状況、顧客の動向」について、弊社の長田が稲葉と対談いたしました。
ビスポークの商品ブランディングフロー
「考える」とは?
新商品開発の第一歩は「考える」、つまり入念な計画を立てることです。まず、市場調査を行い、ターゲットとなる顧客のニーズや不満、市場の動向を深く理解します。
そして、どのような価値を提供するのか、価格帯やターゲット層は誰なのか、といった方向性を定めます。こうして練り上げたコンセプトは開発の土台となり、次の「つくる」工程ではブレない軸となります。
前段階として、稲葉が現在の考え方に至った背景を探り、マーケティングの基本的な考え方と実践方法についてお伝えします。
若手時代の苦悩が切り開いた
学びへの道

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