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ターメリック(ウコン)の効果効能|二日酔いだけにあらず!使い方とレシピを紹介

カレー粉に使われている黄色のスパイス「ターメリック」(和名はウコン)。美と健康に役立つ食材として注目されていて、さまざまな研究が行われています。では具体的に、ターメリックにはどのような効能が期待でき、いかにして利用できるのでしょうか。

今回は、ターメリックの効果効能とともに、簡単な使い方とレシピをお伝えします。

ターメリックとは

ターメリックは生姜の仲間の植物です。主な原産地はインドで、インド料理には欠かせないスパイスです。

インドの伝統医学でもよく使われるスパイス

ターメリックは、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でよく使われています。飲食物として摂取するだけでなく、染料や防虫剤、化粧品、皮膚病の治療などにも幅広く活用されています。

ターメリックとウコンは同じもの?

ターメリックの和名は「ウコン」です。ウコンの種類はとても多いとされています。代表的なものとして「春ウコン」「秋ウコン」「紫ウコン」という3種類があり、期待できる効能がそれぞれ異なります。ターメリックに最も近いのは「秋ウコン」。肝臓機能を改善する作用が高いといわれています。


ターメリックの効果効能

美と健康に欠かせないスパイス・ターメリック。ここでは、ターメリックの効果効能について詳しく解説します。

二日酔いや若返り効果が期待できる

アーユルヴェーダや中国の伝統医学によれば、ターメリックには、肝臓の機能を改善する効果が期待できます。お酒を飲む機会が多い人や二日酔いになりやすい人、アンチエイジングを意識している人におすすめのスパイスです。このほか、消化促進や殺菌作用、解毒作用なども期待されています。

ターメリックの成分「クルクミン」とは

ターメリックの主成分「クルクミン」は、酸化を予防するポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用・抗炎症作用があります。昨今さまざまな研究が行われていて、糖尿病やアルツハイマーなどの治療などに使われるケースもあります。

ターメリックの一日の摂取量

どんなに身体に良いものであっても、食べ過ぎは禁物です。ターメリックの1日の摂取量の目安は1.5~3グラム程度。ターメリックには胃を刺激する働きがあり、大量に摂取すると胃の調子が悪くなる場合があります。また、肝臓に障害がある人や妊娠中の人は、注意して摂取するようにしましょう。

ターメリックの使い方|おすすめレシピを紹介



ターメリックはカレーやスープに加えるだけでなく、幅広い料理に利用できます。ここでは、手軽にできるレシピとして「ターメリックライス」と「ゴールデンラテ」の2つを紹介します。

ターメリックライス

鮮やかな黄色のターメリックライスは、材料を入れて普通に炊くだけで作れます。カレーに添えるのもよく合います。

分量米2合に対して、ターメリック小さじ1、塩(コンソメでも可)小さじ1、好みのオイル大さじ1です。基本のレシピでは無縁バターを使いますが、オリーブオイルなど植物性のオイルで代用できます。

ゴールデンラテ

ターメリックに水とミルクを加えて温めた、ラテのような飲みものです。手軽に作れて健康効果が期待できることから、世界中でブームになりました。

分量はミルク1カップに対して、ターメリック小さじ1/2~1が目安です。ミルクは牛乳を使うのが基本ですが、豆乳やアーモンドミルクで代用可能です。好みではちみつなどの甘味料や、生姜やシナモンパウダーなどのスパイスを加えるのもおすすめです。

ターメリックを食生活に取り入れてみませんか

今回は、ターメリックの効果効能や使い方について詳しくご紹介しました。美味しくて身体によいとされるスパイスのターメリックを食生活に取り入れて、健康維持に役立ててみてください。

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食品原料

練りゴマペースト「タヒニ」とは?味や栄養と共に本場トルコのレシピを紹介

タヒニとは、主に中東地域で利用されている調味料です。本場トルコでは、「フムス」などの料理に使用されます。ゴマを練り、ペースト状に加工したものですが、日本では食べたことがない人が多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、タヒニがどういうものなのかを詳しく解説し、味や栄養、健康効果、本場トルコの定番料理「フムス」などの作り方・レシピを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。タヒニとは、ゴマを練りペースト状にした調味料タヒニとは、生の白ゴマをすり潰し、練ってペースト状にした食品です。日本の「練りゴマ」とは異なり、加熱はしません。トルコなどの中東諸国やギリシャでは、伝統的な調味料としてタヒニが利用されています。なお、近年では欧米諸国や日本などにおいても、健康志向の人を中心にタヒニが注目されるようになってきました。タヒニの原料タヒニの原料は、生の白ゴマです。皮付きのまま使用するケースもあれば、外皮を除去してから使用するケースもあります。皮付きのまま練った場合、少し苦みを感じるかもしれません。舌触りは、皮を除去したほうが滑らかになります。ただし、皮にも栄養が含まれているので、「より多くの栄養を摂取したい」という人は、皮付きのゴマで作ったタヒニを選ぶのがおすすめです。気になるタヒニの味は?タヒニは生の白ゴマを練っただけのシンプルな製品です。ゴマそのものの味が濃厚に感じられます。タヒニは煎っていないゴマを使用するため、その香りは、煎ったゴマを使用する練りゴマよりも控えめです。タヒニの栄養成分と効果以下は、タヒニ100gに含まれる主な栄養成分です(※1)。エネルギー:595kcalタンパク質:17g脂質:53.8g炭水化物:21.2g食物繊維:9.3g糖質:0.49gカルシウム:426mg鉄:8.95mgマグネシウム:95mgリン:732mgカリウム:414mgナトリウム:115mg亜鉛:4.62mgチアミン(ビタミンB1):1.22mgナイアシン:5.45mgビタミンE:0.25mg葉酸:98μgタヒニには「ビタミンE」「ポリフェノール」「ゴマリグナン類(セサミン、セサミノールなど)」といった抗酸化物質が含まれていて、肌のたるみやシワ・シミなどへのアンチエイジング効果が期待できます。また、日本人に不足しがちな「オメガ3脂肪酸」も豊富です。このようにさまざまな栄養素が含まれていて、コレステロールの吸収の抑制や、動脈硬化の予防に役立つという報告もあります。(※2)。※1参考:"Tahini" - FoodData Central(U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE)※2参考:勝崎裕隆(2018年)「ゴマリグナン類の機能性」農業および園芸、93巻、5号、pp.396-402タヒニの作り方タヒニは、市販品を購入するだけでなく白ゴマを購入して自分で作ることもできます。<材料>作りやすい分量白ゴマ(皮付きまたは皮なし)サラダ油(お好みで)<作り方>フードプロセッサーに白ゴマを入れる。スイッチをONにし、ペースト状になったらスイッチをOFFにして取り出す。<ポイント>ペースト状にする際に、サラダ油を少量加えると、滑らかな仕上がりになります。本場トルコにおけるタヒニの食べ方・レシピここからは、本場トルコにおけるタヒニの食べ方(タヒニを使用した料理のレシピ)を紹介します。フムストルコの前菜料理の中で定番となっているのが「フムス」です。材料をペースト状にするだけで、簡単に作れます。<材料>作りやすい分量ひよこ豆の水煮 200gオリーブオイル 大さじ2杯タヒニ 大さじ1.5杯レモンしぼり汁 1/4個分ニンニクすりおろし 少々塩 少々パプリカパウダー(お好みで)パセリ(お好みで)<作り方>パプリカパウダーおよびパセリ以外の材料をフードプロセッサーに投入する。スイッチをONにし、滑らかになるまで待つ。スイッチをOFFにし、皿に盛り付け、スプーンで中央をへこませる。へこんだところに、お好みでパプリカパウダーやパセリを振りかける。ファラフェル揚げ物料理の「ファラフェル」も、トルコなどの中東諸国における定番料理です。ファラフェルには、フムスよりも粗めに潰したひよこ豆が使用され、タヒニソース(タヒニに少量の水とレモン汁を加えたもの)をかけて食されます。<材料>作りやすい分量乾燥ひよこ豆 300g玉ねぎ 75gパセリ 30gニンニク 1~2片クミンパウダー小さじ3/4コリアンダーパウダー 小さじ3/4塩 小さじ3/4サラダ油・タヒニ 適量水・レモン汁・コショウ 少々<作り方>乾燥ひよこ豆を1晩水に浸す。ひよこ豆、玉ねぎ、ニンニクをフードプロセッサーに入れて攪拌する。刻んだパセリ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、塩、コショウを加えて、少し粒が残る程度になるまで攪拌する。ボウルに移し、冷蔵庫で30分程度冷やして馴染ませる。4のタネをボール状(2.5cm程度)に丸めて、たっぷりの油で香ばしく揚げる。タヒニに水とレモン汁を加えてタヒニソースを作り、揚げたファラフェルに添える。ババガヌーシュババガヌーシュは、ナスとタヒニを使用したペースト状の前菜料理です。トルコなどの中東諸国では定番料理となっていて、パンや白ワインとの相性抜群です。<材料>作りやすい分量ナス 3本タヒニ 大さじ3レモン汁 小さじ3オリーブオイル 小さじ1.5塩 小さじ3/4パプリカパウダー・パセリ(お好みで)適量<作り方>ナスはヘタを取り、包丁で切り込みを数ヵ所入れる。オーブンや魚焼きグリルなどで強火で10~15分程度焼く(中がしっとりするまで)。ナスの粗熱が取れたら、皮を剥き、適度な大きさに切る。ナスとタヒニ、レモン汁、オリーブオイル、塩をフードプロセッサーに入れ、ペースト状にする。皿に盛り、お好みで適量のパプリカパウダーや刻んだパセリを添える。まとめタヒニは、トルコなどの中東地域で利用されている調味料で、ゴマそのものの味を濃厚に感じられるのが特徴です。さまざまな栄養素が豊富で、健康に良い効果も期待されています。今回紹介したように、タヒニを使用した料理の代表例としては「フムス」「ファラフェル」「ババガヌーシュ」があります。レシピを参考にして、タヒニ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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食品原料

原料紹介|柑橘由来機能性ペーストMaCSIEとは

柑橘由来機能性ペースト「MaCSIE(マクシー)」とは、柑橘由来のセルロースナノファイバーで、柑橘の搾汁残渣を原料としたアップサイクル原料です。高粘性・チクソ性・乳化能力に優れ、柑橘由来の有効成分も含む機能性ペーストとして、食品や化粧品の原料として活用の幅が広がっています。環境に優しい素材として、今後のさらなる需要拡大が期待されています。柑橘セルロースナノファイバーMaCSIEは、愛媛県の製紙メーカーである愛媛製紙株式会社(本社:愛媛県四国中央市)と、愛媛県、愛媛大学、化粧品メーカーとの共同研究によって生まれた柑橘由来のアップサイクル原料です。柑橘類の栽培が盛んな愛媛県では、ジュースの製造過程で発生する搾汁残渣が、年間5000トン以上も廃棄されているという現状があり、その有効利用が課題となっていました。そこで、製紙における叩解技術の応用により、搾汁残渣の果皮の主成分であるセルロース繊維をナノサイズまで細かくした、柑橘由来セルロースナノファイバーのMaCSIEが誕生しました。セルロースナノファイバーとは、特殊な技術によりナノ化されたセルロース繊維のことです。一般的には、木材を原料としたバイオマス資源として工業製品を中心に様々な分野において活用されています。MaCSIEの効果、利点MaCSIEは、無添加無変性の天然材料で、製造過程で薬品は一切使わず水と機械処理のみで作られています。柑橘の特徴を色濃く残しており、柑橘特有の爽やかな香りと色彩を生かした商品づくりに適しています。栄養素としては、柑橘類に多く含まれるポリフェノールの一種であるヘスペリジンや、抗アレルギー成分であるナリルチンなどを含みます。美肌効果や抗酸化作用のほか、シトラス系の爽やかな香りで、気分のリフレッシュ効果も期待できます。また、柑橘由来のセルロースナノファイバーは、乳化能力に優れ、食品添加物や界面活性剤の代替品としても活躍してくれます。昨今の環境配慮への意識の高まりから、持続可能性の高い商品開発に貢献してくれるでしょう。利用上の注意点MaCSIEは、柑橘を原料としているため、柑橘アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。また、木材由来の場合は、主に工業用途に使用され、樹脂と混合することで軽量・高強度樹脂としての用途が見込まれています。一方、柑橘由来のセルロースナノファイバーは、樹脂と混錬する際に高温になると果汁由来の糖分が焦げを発生させるなど、工業用途から見ると不純物が多い原料といえます。そのため、これらの物質を不純物ではなく有効成分として生かすことができる化粧品や食品原料としての利用が最適であると考えられています。MaCSIEの活用例柑橘由来効能性ペーストMaCSIEは、食品や化粧品の新素材として活用が始まっています。食品では、柑橘の色と香りを活かした飲み物や、保形性を活かしたパンなどの食感改良に利用されるほか、添加することでアイスリームやチョコレートが溶けづらくなる例も報告されています。化粧品では、高粘性・チクソ性を活かして、伸びの良いクリームやスプレーできるゲルなどとして商品開発が進められています。

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食品原料

牛乳に含まれるカゼインとは?含まれる食品とカゼインプロテインについても解説

カゼインは牛乳や乳製品に含まれるタンパク質の一種ですが、どのような物質なのか、よく知らない人も多いでしょう。そこで今回は、カゼインとは何かと共に、カゼインの栄養や健康効果、牛乳アレルギーとカゼインの関係や腸に対する影響、乳製品などカゼインが含まれる食品、話題のカゼインプロテインについても詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。カゼインとはカゼインがどのような物質かを説明した上で、栄養や健康効果について紹介します。カゼインは牛乳や乳製品に含まれるタンパク質の一種カゼインとは、牛乳や乳製品に含まれるタンパク質の一種です。牛乳には直径30nm~300nm程度のカゼインミセルが存在していて、牛乳に含まれる全タンパク質の約80%をカゼインが占めています。なお、カゼインミセルとは、数百個~数万個程度のカゼイン分子のほか、カルシウム、リン酸などから構成される球状の粒子のことです(※1)。※1:石井哲也(2005年)「総説 カゼインミセルの構造および性質に関する最近の研究動向」ミルクサイエンス、54巻、1号、pp.1-8カゼインの栄養と健康効果牛乳に含まれるタンパク質の8割程度は「カゼイン」で、残りの2割程度は「ホエイ」です。ホエイは、体内に素早く吸収されるため、「ファストプロテイン」と呼ばれているほか、「乳清タンパク質」と呼ばれる場合もあります。一方で、カゼインは酸性となる胃内で凝集し、腸内でゆっくりと吸収されることから「スロープロテイン」と呼ばれています。血中アミノ酸濃度を長時間維持できることが特徴です。そのほか、カルシウムの吸収を促進する働きや、血圧を降下させる作用、抗血栓作用を有することが知られています(※2)。このようにカゼインには高い栄養的価値があり、さまざまな健康効果を期待できるので、カルシウム不足や血圧が気になっている人は、摂取してみてはいかがでしょうか。※2:神田淳ほか(2020年)「吸収性に優れ,カラダ作りに最適な革新的乳タンパク質飲料の開発研究 」化学と生物、58巻、1号、pp.54-58/梅谷かおりほか(2018年)「カゼイン由来ペプチド-ペクチン複合体の調製」三重県工業研究所研究報告、42号、pp.62-67牛乳アレルギーとカゼインの関係カゼインは一般的に健康に良い効果があるとされています。その一方で、牛乳アレルギーとの関係も指摘されています。腸のバリア機能を低下させる場合がある牛乳に含まれるカゼインは分解されにくいアミノ酸配列をしています。未消化のまま腸に入ると粘膜が傷つき、炎症が起こる場合があります。炎症が繰り返し発生すると次第に粘膜の目が粗くなって、腸のバリア機能が低下します。本来であれば取り込まれることのない異物が体内に侵入する状態になります。これにより、アレルギー反応を引き起こす「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」になる可能性があるとされているので、気を付けるようにしましょう(※3)。※3:宮澤医院「カゼインフリーの重要性と知っておくべき牛乳の弊害」/岩田明(2021年)「分子栄養補充およびグルテン・カゼイン除去による認知症・発達障害治療」認知症治療研究会誌、8巻、1号、pp.11-16カゼインが含まれる食品カゼインを含む食品について紹介します。牛乳生の牛乳には、カゼインが大量に含まれています。牛乳は、世界のさまざまな地域で大量に生産されている食品で、日本においてもスーパーなどで簡単に入手可能です。「そのまま飲む」というシンプルな摂取方法もおすすめですが、毎日続けていると飽きてしまうかもしれません。そこで、スープやシチュー、デザートなどの材料として使うと摂取しやすくなるでしょう。ちなみに、シチューなどの形に調理すれば、牛乳が温められ、ほかの食品と一緒に腸管に入るため、乳糖不耐症の人であっても、お腹がゴロゴロしにくくなります。チーズやヨーグルトなどの乳製品牛乳を加工して製造される「チーズ」や「ヨーグルト」といった乳製品も、カゼインが豊富です。ちなみに、チーズの主成分は、カゼインと脂質であり、製造プロセスにおいてホエイが除去されています。また、ヨーグルトは、乳酸菌が生産した乳酸によって牛乳が酸性となり、等電点でカゼインが沈殿する性質を利用して生産されています。なお、等電点とは、最も溶解度が低くなり、タンパク質が沈殿しやすくなるpHのことです。プロテインパウダーやサプリメントカゼインは、「プロテインパウダー」や「サプリメント」という形で摂取することも可能です。タンパク質が不足している場合や運動後すぐに食事がとれない場合に、補食として利用してはいかがでしょうか。睡眠中の筋タンパク質の回復のために、就寝前に摂取するのも良いでしょう。なお、製品によっては、カゼインのほかにビタミンやミネラル、糖質などが含まれている場合もあります。話題の「カゼインプロテイン」とは市販の「プロテイン」という名称の商品は、ホエイプロテインを主成分とするものが多数です。しかし、以下に示す特長があることからカゼインを主成分とする商品が話題になっています。吸収されるまでに要する時間がホエイプロテインの3~4倍程度(おおよそ7~8時間)満腹感が持続するため、ダイエット中の栄養補給源に適している「筋トレ後に、速やかにタンパク質を補給したい」という場合はホエイプロテインを、ダイエットをしている場合はカゼインプロテインを選ぶのがおすすめです。まとめ牛乳に含まれるタンパク質の8割を占める「カゼイン」は、体内でゆっくりと吸収されます。「スロープロテイン」と呼ばれていて、ダイエットに適しています。また、カルシウムの吸収を促進する働きや、血圧を降下させる作用、抗血栓作用を有することも知られています。カルシウム不足の人や血圧が高めの人は、カゼインを摂取すると良いでしょう。ただし、アレルギーを引き起こす可能性があるので、心配な方は事前に医師にご相談ください。カゼインは、牛乳のほか、チーズやヨーグルトなどの乳製品にも含まれています。気になる方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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食品原料

原料紹介|アサイーとは

スーパーフードとして、近年注目を集めているアサイー。ポリフェノールなど高い栄養価を誇り、抗酸化作用やメタボ予防などさまざまな効能が期待されています。この記事では、アサイーの特徴、栄養価、効果と利点のほか、流通しているアサイー原料の種類と美味しい食べ方についてご紹介します。アサイーについて知りたい方、アサイーの豊富な栄養素を、日頃の食生活に取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてください。アサイーの味と特徴アサイーとは、アマゾン地方の、主にブラジルを原産とするヤシ科の植物です。熱帯雨林に自生するアサイーは、成長すると高さ25mにもなる細長い木にたくさんの実をつけます。アサイーは1年中収穫することができますが、主な収穫時期は乾季の8月〜12月です。アサイーは、直径1.5cmほどの黒紫色の果実で、外見はブルーベリーによく似ています。しかし、可食部分(果皮と果肉)は全体のわずか5%ほどしかなく、実のほとんどは種です。ブルーベリーのような見た目から甘酸っぱい味を想像する人もいますが、意外にも、甘みや酸味はほとんどなく、ポリフェノール特有の渋みとオリーブのような風味が特徴です。アサイーの栄養価と期待される効果アサイーがスーパーフードと呼ばれる理由は、その栄養価の高さにあります。特にポリフェノール(アントシアニン)の含有量が多く、アサイーの果肉100g中に含まれるポリフェノール量は、ブルーベリーの約18倍と言われています。他にも、鉄分はほうれんそうの約2倍、食物繊維はごぼうの約2倍、カルシウムは牛乳の約3倍、アミノ酸は18種類も含まれていることがわかっています。ビタミン類や良質な脂質もバランス良く含まれており、まさにスーパーフードです。アサイーに特に多く含まれるポリフェノールには、体に悪影響を及ぼす活性酸素を抑える働きがあります。この高い抗酸化作用により、アンチエイジングや美肌効果、アレルギーの抑制や花粉症予防、メタボ予防など多くの効果が期待されています。また、アサイーの持つ高い栄養素には、疲労回復作用、造血作用、抗炎症作用があるとの研究も進められています。アサイーの食味は、クセが強くなく他の食材とも合わせやすいため、さまざまな料理や飲み物と一緒に摂取することができます。いつもの食事にプラスして、手軽に栄養を補えるのもアサイーの利点と言えるでしょう。アサイーの活用例と食べ方アマゾン地方原産のアサイーですが、生の果肉は傷みやすいため、日本には冷凍品やピューレなどに加工された状態で輸入されています。また、ピューレ状のアサイーを二次加工して、フリーズドライパウダーや、濃縮エキス、アサイーオイル、クラリファイなどにしたものも流通しています。海外では、アサイーの豊富な栄養成分に着目し、食用だけでなく化粧品の原料としても活用の幅が広がっており、さらなる需要拡大が期待されています。海外で親しまれているアサイーの食べ方には、以下のようなものがあります。アサイーボウルアサイーボウルは、ブラジル発祥の食べ物ですが、ハワイで火がつき、その後日本にも上陸しました。シャーベット状のアサイーにバナナやイチゴ、シリアル、ハチミツなどをトッピングしたアサイーボウルは、おしゃれなカフェなどで提供され人気を集めています。スムージースムージーは、アサイーの栄養素を丸ごといただくのに適しています。パウダーを他の食材と合わせて、手軽にアレンジできるのも利点です。大手コンビニやコーヒーチェーン店等からも新商品が続々と販売されており、身近な場所で手に取れるのも魅力です。他にも、アサイージュースやヨーグルトのトッピング、ドレッシング、ソース、パンやお菓子の素材として重宝されています。ちなみに現地では、肉の付け合わせなど定食スタイルで食すことが多いそうです。アサイーの2次原料のラインナップ栄養成分が豊富でかつ飲みやすいアサイーはこの数年間で認知度は上がり、免疫力が必要な時代となり、あらためて重要性が高まり、現在各流通チェーンにおいてもアサイーコーナーや企画が設けられるなど、流通市場においてもアサイーは広がりを見せています。株式会社フルッタフルッタでは、冷凍パルプアサイーの形態で輸入し、そのまま自社商品(ジュース、アイスクリームなど)で利用し、日本国内でフリーズドライパウダー、エキスパウダー、5倍濃縮エキスを製造しています。また、アサイーオイルは化粧品の原料や食用油として広く使用されています。 ブラジル産濃縮クラリファイアサイーは、アントシアニンを豊富に含んでいて、飲料市場でのニーズを満たしています。活用法としては、各種ドリンク形態から、ヨーグルト、アイス、デザート、さらにパンやクッキー、グミなどと、バリエーションが豊富です。また、さまざまなレストランやカフェのメニューにも利用されています。まとめアサイーは、アマゾン地方を原産とするヤシ科の植物。栄養価が高く、ポリフェノールをはじめ、ビタミン、鉄分、食物繊維、カルシウム、アミノ酸、脂質などがバランス良く含まれる、まさにスーパーフードです。特に抗酸化作用が高く、アンチエイジングや花粉症予防、メタボ予防に効果が期待できます。日本では、冷凍品やピューレ、パウダーなどに加工されて流通しています。他の食材と合わせやすく、豊富な栄養素をバランスよく摂取できるアサイーを、日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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食品原料

サイリウムハスク(サイリウム)の効果|栄養成分や健康効果、副作用、食べ方をご紹介!

低糖質ダイエットなどで注目を集めている「サイリウムハスク(サイリウム)」。通販サイトなどで見かけた経験をお持ちの人もいるかもしれません。サイリウムハスクはオオバコ科の植物の種皮です。食物繊維が豊富で、血糖値の改善やコレステロール値の低下といった効果が期待されています。この記事では、「サイリウムハスクについて詳しく知りたい」という人に向けて、栄養成分や健康効果、副作用、注意点、食べ方を詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。サイリウムハスク(サイリウム)とは|オオバコ科の植物の種皮サイリウムハスク(psyllium husk)とは、オオバコ科の植物「サイリウム(psyllium)」(学名:プランタゴ・オバタ(Plantago ovata))の種皮(husk)です。「ハスク」を付けず、単に「サイリウム」と呼称される場合もあります。なお、プランタゴ・オバタはインド原産の植物であり、日本で見られるオオバコとは種類が異なります。サイリウムハスクの栄養成分サイリウムハスクの栄養成分は、90%以上が食物繊維で占められています。食物繊維以外の栄養成分としては、タンパク質や脂質などが挙げられますが、ごく微量です。食物繊維が豊富食物繊維とは「食物中に含まれている物質で、人の消化酵素で消化できないもの」を指します。「水に溶けるかどうか」によって、水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維(不溶性食物繊維)に分類されます。サイリウムハスクは、水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維の両方をバランス良く、かつ、豊富に含みます。このうち、水溶性食物繊維は、高い保水能(吸水作用・膨潤作用)を有することが特徴です。サイリウムハスクを加えると粘凋性のあるゲルを形成する(※)ことから、質感を改善する目的で、さまざまな食品に添加されています。※参考:日本栄養・食糧学会誌第52巻第6号365-372(1999)「サイリウムはハイアミロースコーンスターチのラット大腸内発酵を制御し遠位結腸および糞便中の酪酸濃度を高める」、Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 46, No. 11, 704~709(1999)〔報文〕「成人女性に対するサイリウム粉末飲料の摂取によ る便への影響」サイリウムハスクの健康効果以下、サイリウムハスクの効果として「便秘解消」「血糖値の改善」「コレステロールの低下」が期待されています。便秘解消サイリウムハスクには食物繊維が大量に含まれています。「便量の増加」「便の水分保持」「腸内通過時間の短縮」といった作用があるので、便秘解消を期待できるでしょう。なお、1日にサイリウムハスクを4g以上摂取すると排便量が増加し、8g以上摂取すると排便回数が増加することが報告されています(※)。※参考:Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 46, No. 11, 704~709(1999)〔報文〕「成人女性に対するサイリウム粉末飲料の摂取によ る便への影響」血糖値の改善2016年10月に公表された論文において、「2型糖尿病患者に対してサイリウムハスクを摂取させたところ、血糖値が改善された」という主旨の結果が報告されています(※)。サイリウムハスクには血糖値の改善効果も期待されています。ただし、糖尿病の人は摂取する前に医師に相談するようにしてください。。※参考:National Library of Medicine(アメリカ国立衛生研究所)"Soluble fibers from psyllium improve glycemic response and body weight among diabetes type 2 patients (randomized control trial)"コレステロール値の低下1966年から1996年の30年間に発表された論文をチェックし、信頼度の高い報告を69報選び出して検証する「メタアナリシス」の結果、「サイリウムハスクには、血清総コレステロール(LDL-コレステロール)を低下させる効果がある」と結論付けられています(※)。高コレステロール血症の人は、摂取する前に医師に相談するようにしてください。※参考:日本食物繊維研究会誌Vol.4 No.1(2000)総説「食物繊維と脂質代謝」サイリウムハスクの副作用、注意点ここからは、サイリウムハスクの副作用や、摂取する際に注意するべき点をご紹介します。鉄の吸収障害が懸念されるサイリウムハスクには、「フィチン酸」が含まれています。フィチン酸には、鉄分の吸収を妨げる作用があるのでご注意ください。実際に、過去にボランティアにサイリウムハスクを摂取してもらった実験の結果、貧血が認められた事例が報告されています(※)。※参考:日本補完代替医療学会誌第5巻第1号、2008年2月、総説「機能性食品の安全性と有効性の評価」リチウムの血中濃度を低下させる可能性も国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)安全情報部は、「リチウムの血中濃度を低下させる可能性のある食品」として、サイリウムハスクを挙げています。リチウムを含む薬剤の投与を受けている人は、血中濃度のわずかな変化が重大な臨床結果をもたらす場合があります。サイリウムハスクの摂取を避けるほうが良いかもしれません。参考:国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)安全情報部「NIHS 医薬品安全性情報 Vol.15 No.23(2017/11/15)」水分を補給しながら食べることが大切水分なしでサイリウムハスクを摂取すると、消化管内の水分を吸収して膨張し、お腹が張ってしまう可能性があります。充分な量の水分(1回あたりコップ1~2杯分程度)を補給しながら、サイリウムハスクを食べましょう。サイリウムハスクが使われている食品以下は、サイリウムハスクが添加されている場合がある食品などの例です。シリアルグラノーラバーパンクッキーパンケーキミックス健康食品サプリメントサイリウムは、水分を吸収して膨張する性質があるため、食品に添加されると「もっちりとした食感」が得られるでしょう。また、多くの食物繊維を摂ることが可能になります。サイリウムハスクの食べ方以下、サイリウムハスクの食べ方を2つご紹介します。水に浸してから飲む粉末状に加工されたサイリウムハスクの食べ方として、「水に溶かして飲む」という方法があります。なお、1日に摂取する量は、5g~10g程度が目安です。手軽に作れますが、おいしいといえる食べ方ではなく長続きしないかもしれません。お菓子の材料として使用お菓子の材料としてサイリウムハスクを使用すると、もちもちした食感になります。例えば、ホットケーキの生地に粉末状のサイリウムハスクを混ぜて焼き上げてみてはいかがでしょうか。まとめサイリウムハスクには、大量の食物繊維が含まれています。便秘解消や血糖値の改善、コレステロール値の低下につながります。また、食物繊維は熱量が低く、カロリーを抑えることができるため、ダイエットにも役立つでしょう。お菓子の材料として使うなどして、いつもと異なるもちもちした食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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需要拡大中の機能性食品素材とは|中高年向けの「カツオエラスチン」の活用方法【林兼産業】

近年、機能性食品の需要が拡大しています。そのなかで、中高年を対象にした機能性食品の原料となる素材「カツオエラスチン」で注目を集めているのが、林兼産業株式会社です。こうした素材には具体的にどんな魅力があり、どのような活用方法があるのでしょうか。この記事では、時代のニーズに合わせた商品開発を進めるための、機能性食品の原料となる素材の活用についてお伝えします。総合食品メーカーならではの時代のニーズを捉えた事業展開林兼産業は1941年1月に設立し、飼料の生産から食品の販売までを一貫して行う企業として、良質な製品を提供することで豊かな食文化の実現を支えてきました。多様な事業で「おいしさ」を根本から支える林兼産業では、飼料事業(養魚要・畜産用)や霧島黒豚、魚肉ねり製品、食肉加工品、機能性食品などの多様な事業を行っています。食品の「おいしさ」は、楽しい生活と愉快な人生を実現する上で大切です。多様な事業を通して永年培ってきた技術力により、高品質な商品づくりや「おいしさ」を追求しています。機能性素材を通して社会に貢献する現代を生きる人々だけでなく、未来の社会にも貢献できることを目指しています。具体的には、水産・畜産資源を有効活用することを軸に、機能性素材の研究開発にも積極的に取り組んでいます。自然から生まれた機能性素材は、美容や健康を保つ上でとても重要です。高品質な商品を作るために、大学との共同研究も進めています。機能性素材の商品ラインナップ林兼産業は健康食品の原料メーカーとして、機能性素材の研究開発・製造・販売を一貫して行っています。現在の取り扱い商品としては、機能性表示対応素材の「カツオエラスチン」のほかに、「アスコフィランHS」や「ヒシエキス」があります。カツオエラスチンカツオエラスチンは、中高年の方の加齢に伴うお悩みに寄り添う素材です。エラスチンは全身の臓器・組織に広く分布する「弾力性の高いタンパク質」のこと。体構成タンパク質としてはコラーゲンの次に多いタンパク質です。エラスチンは血管・肌・膝などの弾力性が必要な組織には不可欠です。さまざまな研究結果から、カツオエラスチンはひとつの素材で血管・肌・膝の悩みに対応できることが証明されていています。すなわち「ダブル・トリプルヘルスクレーム」が可能な素材として注目されています。林兼産業では約20年前からエラスチンの研究を行っていて、国内のエラスチンシェア率は50%~60%を占め、業界トップシェアです。アプリケーション事例のご紹介カツオエラスチンは、サプリメントやドリンク、パウダー、ゼリーなどの機能性表示食品にも利用されています。機能性表示情報として、「血管状態改善」「肌状態改善作用」「膝関節痛軽減」などがあります。林兼産業では、こうした機能性表示食品の届出サポート実績も多数あります。また、カツオエラスチンの推奨摂取量はすべての訴求で「75㎎/日」とされています。低用量なので、味や匂いに影響を与えにくく、さまざまな剤形で利用できるという特徴があります。会社概要商号:林兼産業株式会社(Hayashikane Sangyo Co., Ltd.)本社:山口県下関市代表者:取締役社長 中部 哲二設立年月日:1941年1月15日会社ホームページ:https://www.hayashikane.co.jp/

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