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植物性チーズ(ヴィーガンチーズ)とは|ヴィーガンクリームチーズとチーズケーキのレシピ

プラントベースフードの需要拡大にあわせて、代替肉や植物性ミルクだけでなく、植物性チーズ(ヴィーガンチーズ)も次々と登場しています。そこで、この記事では植物性チーズのメリット・デメリットについて解説すると共に、ヴィーガンクリームチーズやヴィーガンチーズケーキの作り方、植物性チーズのおすすめ商品を紹介します。

植物性チーズ(ヴィーガンチーズ)とは|メリット・デメリット


話題の植物性チーズとは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、メリット・デメリットについて解説します。

植物性チーズの原材料と種類


通常の乳製品は動物由来の原料から作られますが、植物性チーズは、その名前の通り植物由来の原料から作られます。別名「ヴィーガンチーズ」と呼ばれることもあります。主な原材料として、大豆やココナッツなどのナッツ類、やし油などの植物油脂があり、どの原材料を使うかによって味や香りに違いが生まれます。

植物性チーズのメリット|乳製品アレルギーや乳糖不耐症の人も食べられる


植物性チーズのメリットは、動物由来の原料を使用していないため、ヴィーガンやベジタリアンの人はもちろん、乳製品アレルギーや乳糖不耐症の人も食べられることです。商品によって異なるものの、植物性チーズは乳由来のチーズに比べてカロリーや脂質が少ない傾向があり、ヘルシー志向の人からも支持されています。
また、植物性チーズは乳由来のチーズと比較して生産にかかる環境負荷が少ないとされています。乳牛を育てるためには広大な土地や大量の水、電力、飼料が必要です。さらに、乳牛のゲップやおならに含まれるメタンガスは、温室効果ガスの一種であり、地球温暖化につながっているといわれています。乳由来のチーズに比べて植物性チーズは多くの資源を必要としないため、サステナビリティ(持続可能性)においても注目を浴びています。

植物性チーズのデメリット|カルシウムが少なく価格が高め


植物性チーズのデメリットとして、乳由来のチーズに比べて「カルシウムが少ない」ことが挙げられます。添加植物性チーズを利用する際には、小魚や小松菜などカルシウムを豊富に含む食材と一緒に食べるようにするのがおすすめです。植物性チーズにカルシウムを添加した商品もあるので、こうしたものを選ぶという方法もあります。
また、現状では植物性チーズは価格が高いものが多いです。これは、植物性チーズは大量生産されたものが少ないことやオーガニック認証・ヴィーガン認証の取得に費用がかかることなどが関係しています。

ヴィーガンクリームチーズの作り方・レシピ


動物性の材料を使わないヴィーガンクリームチーズは、手作りすることも可能です。ここでは、ヴィーガンクリームチーズとは何かを解説すると共に、身近な材料で作るレシピを紹介します。

ヴィーガンクリームチーズとは


動物性の材料を使わずに、植物性の材料だけで作るヴィーガンクリームチーズ。ココナッツオイルや太白ごま油、酒粕を使ったものなどさまざまな作り方があります。原材料や作り方を工夫することで、ねっとりとした濃厚な風味を出すことができます。

材料(作りやすい分量)


・無調整豆乳 300ml
・レモン汁 大さじ1

作り方


1.鍋に豆乳を入れて加熱し、沸騰直前に火を止める。
2.レモン汁を加えて混ぜ、豆乳が固まるまで10~15分待つ。
3.ガーゼまたはキッチンペーパーを乗せたザルとその下に水切り用のボウルを用意し、2の豆乳を流し入れる。
4.キッチンペーパーの上部を結ぶかザルの上にラップをかけて、冷蔵庫に入れる。3時間~半日程度かけて水切りをする。

ポイント


・水切り後にまだ水分が残っている場合、ガーゼを絞るかキッチンペーパーを交換するようにします。
・完成したチーズは清潔な保存容器に入れて保管し、数日以内に食べ切るようにします。
・料理に使う場合は、お好みで塩少々を加えるのもおすすめです。

ヴィーガンチーズケーキの作り方・レシピ


スイーツの中でも人気が高いチーズケーキ。通常のチーズケーキは動物性の材料を使いますが、ヴィーガンチーズケーキは植物性の材料のみで作ることができます。ここでは、ヴィーガンチーズケーキとは何かを解説すると共に、ヴィーガンチーズケーキの作り方を紹介します。

ヴィーガンチーズケーキとは


チーズケーキは、レアチーズケーキやベイクドチーズケーキ、スフレチーズケーキなどいくつかの種類があります。一般的なチーズケーキの場合、クリームチーズや卵、生クリームを使ったものが多く、濃厚な味わいが特徴です。
それに対してヴィーガンチーズケーキは、クリームチーズや生クリームなどの乳製品や卵を使わないのが特徴です。独特の濃厚な風味を出すために、酒粕やナッツ、白みそを使う場合が多いです。植物性の材料だけで作ることができ、ヘルシーな味わいを楽しめます。

材料(丸型15㎝、1台分)


・豆腐 1/2丁(200g)
・カシューナッツ 60g
・てんさい糖 40g
・豆乳・ココナッツオイル・レモン汁 各大さじ2
・白味噌 大さじ1.5
・米粉 大さじ1

作り方


1.豆腐とカシュ―ナッツ、豆乳を入れて、ミキサーまたはブレンダーでなめらかになるまで攪拌する。
2.残りの材料を加えて、再び攪拌する。
3.2の生地を型に流し入れて、200℃のオーブンで20~30分程度焼く。

ポイント


・オーブンの種類によって、焼き時間は変化します。初めて焼く場合は、様子を見ながら調整するようにしてください。
 

おすすめ商品!Violife(ビオライフ)社の植物性チーズ



昨今人気が高まっている、植物性チーズ。今回の記事ではヴィーガンクリームチーズやヴィーガンチーズケーキのレシピを紹介しましたが、毎回手作りするのはなかなか大変な作業です。
プラントベースフードの需要拡大にあわせて、豆乳チーズなどさまざまなチーズが登場しています。その中で、おすすめしたいのがViolife(ビオライフ)社の「植物生まれのチーズ」です。Violifeは2013 年にギリシャで誕生したブランドで、同社の植物性チーズや植物性バターは世界50ヵ国以上で愛されています。
日本に初上陸したのは、2021年9月。日本での展開は株式会社J-オイルミルズが手掛けていて、そのおいしさから話題を集めています。Violife社の植物性チーズではココナッツオイルを使用し、乳由来のチーズのような味と香り、食感を実現しました。

「植物生まれのクリーミィ」も人気


Violife社の植物性チーズはスライスタイプやシュレッドタイプなど数種類があります。その中でも「植物生まれのクリーミィ」は、「クリームチーズのような感覚で使える」と人気を集めています。なめらかな口当たりが特徴で、スプレッドやディップなどに幅広く活用できます。
Violife社及び株式会社J-オイルミルズについてはこちら:おいしさで選ばれる植物性チーズを、欧州から日本へ【J-オイルミルズが示す新しい選択肢】

まとめ


プラントベースフードの需要拡大と共に、話題を集めている植物性チーズ。ヴィーガンやベジタリアンだけでなく、乳製品アレルギーや乳糖不耐症の人も食べられることから、人気が高まっています。
今回紹介したようにヴィーガンクリームチーズやヴィーガンチーズケーキは手作りできますが、植物性チーズの市販品が続々と登場しています。豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクなどの植物性ミルクの人気が上昇し定番化しつつあるように、植物性チーズが浸透する日もそう遠くないかもしれません。
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人気の国産原料、仕入れ先との連携で魅力を引き出す【京都グレインシステム】

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食品原料

ビタミンCの機能を強化|新発売「還元ビタミンC」を徹底解説【炭プラスラボ】

健康食品などの原料として安定した需要があるビタミンC。抗酸化作用をはじめとした多くの機能が知られていますが、このたび機能性に優れた食品原料を開発する「炭プラスラボ株式会社」より、ビタミンCの働きをより強化した「還元ビタミンC(TM)」が発売されました。ビタミンC食品に新たな価値を生む、その注目すべき特徴をご紹介します。50年以上の研究が生んだ原料開発力「炭」「水素」に特化した原料メーカー「炭プラスラボ」「還元ビタミンC(TM)」の製造元は、サプリメント原料などを多く開発・製造する食品原料メーカー「炭プラスラボ株式会社」。同社の創業者は、国内大手飲料メーカーの缶コーヒー商品の開発責任者を長年務め、食品の酸化を防ぐ「抗酸化」の技術開発に携わる過程で「炭」と「水素」の強い抗酸化作用に着目しました。その知見を生かして炭プラスラボ株式会社を設立し、以後同社では50年以上にわたって炭と水素の研究を続けています。炭プラスラボ株式会社の創業者・横山功夫氏。酸化が速いコーヒーを製品化する際に不可欠な「抗酸化」の研究を続け、「一番の抗酸化物質は炭と水素である」との結論に達したという。「食品の抗酸化」で世界5カ国の特許を取得炭プラスラボ株式会社は、長年の研究実績に基づいて炭や水素、また乳酸菌などに特化した食品原料を多く開発し、特に「水素を用いた食品の日持ち技術」に関しては、アメリカやヨーロッパ、中国、香港、日本の世界5カ国で特許を取得。現在は30種前後の食品原料をラインアップし、サプリメントを中心とした健康食品の原料供給やOEMに対応しています。“ビタミンC+水素”の新発想同社が得意とする「水素」を用いた独自技術を生かして2023年に発売されたのが、ビタミンC原料の「還元ビタミンC(TM)」。「体内への吸収力」を強調する一般的なビタミンC群とは一線を画し、ビタミンCが本来もつ「還元力」に着目した新タイプのビタミンC原料といえます。物質は空気中の酸素と結びつくと「酸化」し、鉄でいえばサビが浮いた状態になります。私たちの体を作る細胞もまた、酸化によって老化が進行します。一方で「還元」とは、物質に結びついた酸素を離し、元の状態に戻す働きをいいます。ビタミンCの機能でよく謳われる抗酸化作用とは、この「還元機能」に他なりません。【特徴1】ビタミンCの「還元力」が5倍にアップ「還元ビタミンC(TM)」最大の特徴は、炭プラスラボ株式会社が特許を取得した独自技術を生かしてビタミンCパウダーに水素を大量に担持(※1)させていること。この水素の働きによりビタミンCの還元機能、つまり還元力が既存の同種原料に比べて5倍以上も高くなっています(※2)。物質の還元力を表す「酸化還元電位」は、数値が低いほど還元力が強い。「還元ビタミンC」は、既存のビタミンC原料と比べて唯一マイナス数値を示すほど還元力に優れている。※1:担持:他の物質を固定化させる働き。※2:アスコルビン酸(100%品)やリポソーム型(タイムリリース)ビラミンCと比較した場合。水素がビタミンCの働きをサポートビタミンCの抗酸化作用を支える還元機能。ところが食事やサプリメントなどで体内に摂取されたビタミンCは、体内で老化の原因となる活性酸素を還元すると、その還元機能を失ってしまいます。「還元ビタミンC(TM)」の場合、水素の働きによってビタミンCの還元機能を復活(リサイクル)させることができます。水素とのコラボレーションによって高い還元力を維持できる「還元ビタミンC(TM)」は、抗酸化作用やコラーゲン合成の促進、メラニン生成の抑制、免疫力の向上といった美容と健康に役立つビタミンCの機能を長く持続できるとされています。まさに「ビタミンC+水素」の新発想で生まれた、新タイプのビタミンC原料といえます。悪玉活性酸素を効率よく無毒化ビタミンCが一般的な活性酸素を還元する過程で生じる悪玉活性酸素(ヒドロキシルラジカル)は、酸化作用が強く、生活習慣病や老化などを引き起こす物質といわれています。「還元ビタミンC(TM)」は、この悪玉活性酸素を水素の力で素早く還元し、無毒化させることができます。水素の働きを生かしたこの機能は、既存のビタミンC原料にはない特徴でもあります。【特徴2】80%以上のビタミンC含有率を実現ビタミンCは通常、pHアルカリ性の環境ではそれ自体が酸化し、構造が壊れてしまいます。「還元ビタミンC(TM)」は、ビタミンCの構造が壊れないpH酸性を維持。その結果、パウダー状の原料の中にビタミンCを80%以上という高い割合で含有しています(※3)。※3:一般的なタイムリリース型ビタミンCの場合、原料中のビタミンC含有率は20~30%。【特徴3】栄養機能食品に適した「第4のビタミンC」既存のビタミンC原料は、主に(1)アスコルビン酸、(2)レモンやアセロラ等由来の天然由来ビタミンC、(3)リポゾーム型などのタイムリリース型ビタミンCの3タイプに大別されていました。それぞれ機能面やコスト面で一長一短がありましたが、「還元ビタミンC(TM)」は、その双方でバランスがとれた「第4のビタミンC」といえるでしょう。ビタミンCに特化した商品開発に高い還元力をもつ「還元ビタミンC(TM)」は、栄養機能食品(ビタミンC)の原料としても優れています。「還元ビタミンC(TM)」37.5~1250mgの使用量で、消費者庁が定める栄養機能食品(ビタミンC)の1日摂取量(30~1000㎎)に換算できます。商品設計において「還元ビタミンC(TM)」の1日の摂取量を100mg以上にした際、商標表記(ロゴマーク)が使用可となる。他社と差別化されたビタミンC商品の開発をお考えの方は、ぜひお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。「還元ビタミンC(TM)」の詳細は商品ページよりご覧ください。

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プロテイン原料のご紹介〜タンパク質の重要性と拡大する市場

プロテインは、日本語で「タンパク質」を表す言葉です。タンパク質は、肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに多く含まれており、私たちの身体をつくる上で欠かせない栄養素の一つです。 この記事では、タンパク質の働きとプロテイン市場の広がりを解説するとともに、プロテイン製品の開発に役立つ原料商品をご紹介します。タンパク質の働きタンパク質は、炭水化物・脂質とともに3大栄養素と呼ばれるエネルギー源のひとつです。筋肉をはじめ、臓器、血液、皮膚、髪、爪など、身体のあらゆる組織をつくる材料となります。身体の機能を調整するホルモンや酵素、抗体、神経伝達物質にも関わり、免疫や代謝、血圧の調整、神経機能の維持など、健康な身体を維持するために重要な役割を果たしています。若者から高齢者まで、プロテイン市場の広がりタンパク質は食事から摂取することが大切ですが、近年は、さまざまな目的でプロテイン製品が活用されるようになってきました。理想的な身体づくり、美容やダイエット、子どもの発育のサポート、高齢者に不足しがちなタンパク質を補う栄養補給など、プロテイン製品の需要が幅広い世代に広がっています。タンパク補給食品の国内市場は、10年で約4倍に成長し、2023年に2,580億円(2013年比+1,957億円)に達しました。2022年以降、市場の急拡大はひと段落しているものの、ブームにより獲得したユーザーがリピーターに成長しているケースもあり、市場は今後も小幅ながら成長が続くと予想されています(※)。生活者の利用シーンやニーズを捉えた商品開発が、今後の新たな顧客開拓につながっていきそうです。※参考:富士経済「プロテインブームが一段落、今後の動きが注目されるタンパク補給食品の国内市場を調査」プロテイン原料のご紹介シェアシマでは、プロテイン製品の開発に役立つ原料情報を数多く取り揃えております。ここからは、「動物性」「植物性」「昆虫食」「コラーゲン」の素材別に、プロテイン原料をご紹介します。シェアシマ会員様は、商品の規格書をダウンロードしたり、企業の担当者様に直接問い合わせをすることができます。ぜひご活用ください。動物性プロテイン原料ヤギホエイプロテイン(WPC50)|株式会社ナチュラリンク牛ホエイプロテインよりも約4倍のスピードで消化される、ヤギホエイプロテインです。牛乳のプロテインが1時間で約17%消化されるのに対し、ヤギのホエイプロテインは、1時間で77%消化されます。スポーツニュートリション製品の開発に最適です。

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