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安全で美味!アメリカ発祥の〝Farm to table(ファーム・トゥー・テーブル)〟とは

〝Farm to table〟という言葉を聞いたことはありますか?アメリカで生まれた食に対する考え方で、農場(生産者)から食卓(消費者)まで安全で新鮮な食材を届けるというものです。レストランなどでは少し前から話題を集めており、「地産地消」や「サステナブル(持続可能)」な食のあり方にもつながるものです。では具体的にどんなものなのか、その実践例を見ていきましょう!
まずご紹介するのは、温暖な気候に恵まれたアメリカのカルフォルニア州にあるレストラン「Central Market」。こちらのオーナーシェフのトニーさんは、自宅を農場の敷地内に建設し、そこで野菜や家畜を育てています。大切にしているのは、野菜などは遺伝子組み換えをしていない種を厳選し、家畜の飼料にはオーガニックのものを使い、安心安全な食材をつくるということ。レストランで使用するソーセージやサラミは、自身の農場で育った家畜の肉を使い手作りするなど、細かい部分にまで気を配っています。
農場とレストランが近いということは「安心安全で美味しい食材が提供できる」だけでなく、「環境にやさしい」というメリットもあります。例えば、食材を箱詰めするための容器や包装紙は不要になりますし、運搬することで発生する温室効果ガスの削減にもつながります。
もともとトニーさんは、ニューヨークやサンフランシスコで活躍していたシェフでした。都会で仕事をする中で「オーガニックの畑があり、その近くでレストランを開きたい」という想いを長年抱いていたのだそう。その想いに当てはまる場所を探していたところ、ちょうどよいタイミングで見つかったのが、今の場所というわけです。
いろいろなこだわりが詰まっているということもあり、このレストランで提供される食材は安心して食べられる新鮮なものばかりで、もちろん料理が美味しい!夕方のオープン時間になると、地元の客が次々に店内に入り始めて、トニーさんと親しげに会話を始めるのだとか。こうしたレストランの在り方から、地元の人たちにとても愛されている存在になっています。
この〝Farm to table〟の考え方は、日本にも広がりつつあります。次にご紹介するのは、東京のレストラン「navarre Tokyo」。オレゴン州ポートランドで人気を集めるレストランが、日本に出店したものです。有機農業を実践している農家から食材を仕入れ、その日ごとに変化する「スペシャル」として、料理が提供されています。現地のスタイルのように、週末限定でブランチも食べられるのだとか。ポートランドにも通じる「ゆったりとした空気」を楽しみながら、オリジナルの料理を味わってみてはいかがでしょうか。
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