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オーストラリア発のポップ&ナチュラルな「ブルーフード」とは?

自然由来の、真っ青フード。


渋谷の「スーパーアイスクレマリー」でビビットな青色のアイスが発売されました。今までの食の常識では考えられないような鮮烈なブルーですが、他の店舗でも飲み物やデザートに次々と登場しています。
この「スーパーアイスクレマリー」で使われているビビットなブルーは主に湖に自生する単細胞微藻類の「スピルリナ」を着色料として使用したものになります。スピルリナは以前から健康食品として認知されていましたが、着色料として使用され始めたのはここ最近からになります。他の素材もオーガニックかつ残留農薬量が少ない素材を使用していて非常にヘルシーです。
他にも原宿のポップアップショップの「モルフォン」ではタイ原産でマメ科の多年草バタフライビー(チョウマメ)専門店ができて、このバタフライビーで着色したフードやドリンクを楽しむことができます。店内も可愛く装飾されていて食べると舌が青くなるドーナツは今後どんどん流行っていく可能性を秘めています。バタフライビーもスピルリナ同様に植物由来のもので、アントシアニンを豊富に含んでいて抗酸化作用があり、眼精疲労をやわらげるなどとも言われています。妊娠中の方や生理中の方には適さないとも言われているので摂取しすぎには注意してください。
これらの「ブルーフード」の発祥はオーストラリアのメルボリンと言われています。ベジタリアンやビーガンの方にも人気となっていて、今後日本でもトレンドの波に乗れるのか注目していきたいところですね。インスタ映えも期待できること合わせて、化学合成の着色料ではなく、植物由来の着色料といった点も評価されやすいポイントになるかと思います。
メインのご飯が「ブルー」といのは少し食欲を減少させられてしまいそうですが、エンタメ性あるデザートや飲み物であれば抵抗感もあまりなく一度はチャレンジしたいという若い人は多いでしょう。これまでの食の固定観念を打ち崩す「ブルーフード」に今後も注目していきたいです。
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業界用語

食品添加物のセルロースとは?用途や特徴、使われている食品・商品を紹介

セルロースは食物繊維の一種です。現代においては、食品添加物として多種多様な加工食品にセルロースが使われていますが、「よく分からない」という人も多いかもしれません。そこで、この記事では、セルロースの用途や特徴、効果、注意点について解説した上で、セルロースが使われている食品・商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。食品添加物のセルロースとは?セルロースとは、D-グルコピラノースが β(1→4)グリコシド結合した「ホモ多糖類」のことです。さまざまな加工食品に添加されているので、気が付かないうちに口にしている人も多いかもしれません。なお、食品添加物としては、「微結晶セルロース」や「ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)」という形で使用されています。セルロースは食物繊維の一種セルロースは消化酵素で分解されず、直接吸収もされないため、食物繊維の一種です。食物繊維とは、人の消化酵素によって分解されたり、直接吸収されたりしない成分を指し、さまざまな健康効果があります。セルロースは、デンプンと同様にグルコースからなる多糖です。ただし、人の消化酵素では加水分解反応が起こらず、腸内の微生物による資化性も低いため、ほぼ全量が糞便として排泄されます。なお、セルロースは、水や油に溶けません。そのため、「不溶性食物繊維」に分類されています。摂食後に単独または他成分と一緒にまとまった状態で塊(かたまり)になります。セルロースの用途|食物繊維を補うために食品に添加セルロース食物繊維を補う目的で食品に添加されています。現在の日本では、食物繊維の摂取量が少ない人が増えています。セルロースが添加された強化食品を食べることで、食物繊維不足の解消の一助となるかもしれません。セルロースの特徴|効果と注意点ここでは、セルロースの健康効果や注意点について紹介します。セルロースの効果食物繊維の一種であるセルロースを摂取すると、腸内環境が整い、便秘解消や大腸ガンの発症リスク低減といった効果が期待できます。また、血糖値・コレステロール値の抑制や、糖尿病・動脈硬化といった生活習慣病の予防にも役立つとされています(※)。※参考:厚生労働省「食物繊維の必要性と健康」セルロースの注意点さまざまな実験の結果、セルロースは「極めて毒性の低い物質」と見なされています。大量摂取した場合は、セルロース以外の難消化性の食物繊維と同様に、消化管への軽度な影響(「軟便」など)がありますが、基本的には安全と考えて良いでしょう。ちなみに、公益財団法人日本食品化学研究振興財団は、7種類の加工セルロースについて「安全性に懸念がない」として、ADI (1日摂取許容量)を設定していません(※)。※参考:食品安全委員会「添加物評価書 ヒドロキシプロピルメチルセルロース」セルロースが使われている食品・商品以下、セルロースが使われている代表的な食品・商品をご紹介します。チーズチーズなどの乳製品にセルロースが添加される場合があります。セルロースを含むことで、互いにくっつかず、適度に離れやすくなるため、特に「粉チーズ」や「ピザ用のチーズ」などに添加されるケースが多いです。アイスクリームやゼリーアイスクリームやゼリーにも、粘性を高めて食品成分を均一に安定させるために、「安定剤」としてセルロースが添加されることがあります。この場合、セルロースをそのまま添加するわけではなく、「カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)」などの形にしたうえで使用するケースが一般的です。なお、CMCは、セルロースを水酸化ナトリウムなどで処理して製造され、水に容易に溶け、粘性や安定性、保護コロイド性といった特性があります。パン食物繊維の量を増やすことを目的として、パンやカステラなどを製造する際に、小麦粉の何割かをセルロース粉末(微結晶セルロース)で置き換えるケースがあります。小麦粉と置換することで含水率・気孔数などに差が生じるため、「完全に同じ食感」にはならない場合もあります。ただし、セルロース粉末を配合したカステラの場合、20%くらいまでの置換率であれば、食べた人の多くから「高評価」を得られたという結果が報告されています(※)。※参考:日本食品保蔵科学会誌 VOL.45 NO. 1(2019)「食用セルロースのカステラ素材への適用性に関する研究」調味料調味料(ドレッシングなど)にも、セルロースが添加されているケースがあります。この場合、セルロースの三次元的な網目構造により、コショウ、バジル、タマネギ、ニンニクといった具材の沈殿や油脂の分離を抑制することを目的として使用されます。セルロースは食品以外にも利用されているここまで、セルロースが添加される場合がある食品の例をご紹介してきました。しかし、セルロースが活用されているのは、食品分野だけにとどまりません。以下に示すような商品・領域においても使用されています。紙(板紙、段ボールなど)建材繊維製品セルロースナノファイバーなお、セルロースナノファイバーは、微細なセルロースを利用した新素材です。今後、医療やエレクトロニクスの分野で活用が進んでいくことが期待されています。まとめセルロースは、チーズ、アイスクリーム、ゼリー、パン、調味料などのさまざまな加工食品に添加されています。大量に摂取すると「軟便になる」など、消化管への軽度の影響が及ぶことがありますが、極めて安全な物質といわれています。重大な副作用は報告されておらず、1日の摂取量の上限も定められていません。セルロースを摂取すると、腸内環境が整い、便秘解消や大腸ガンの発症リスク低減といった効果が期待できます。血糖値・コレステロール値の抑制や、糖尿病・動脈硬化といった生活習慣病の予防にも役立つとされているので、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

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【解説】ラクトースフリーとは【食品業界用語】

ラクトースフリーとは、食品や飲料がラクトース(乳糖)を含まない状態を指します。いわゆるラクトース不耐症の人は、ラクトースを分解する酵素を十分に生産することができません。そのため、ラクトースフリーの食品を選択することで、消化不良の症状を避けることにつながります。ラクトースフリーの食品には、特殊な処理を経てラクトースを分解または除去した乳製品などがあります。ラクトース不耐症とはラクトース(乳糖)は、牛乳や乳製品に含まれる糖分のことです。しかし、すべての人々がラクトースを消化するための酵素(ラクターゼ)を十分に生産できるわけではありません。このため、ラクターゼの量が不足することにより、ラクトースをうまく消化できない人は、牛乳や乳製品を食べたり飲んだりすると、腹痛、下痢、膨満感などの症状を引き起こすことがあります。これがラクトース不耐症です。ラクトースフリーの食事ラクトースフリーの乳製品は、特殊な処理を経てラクトースを分解または除去したものです。これらの製品には、ラクトースフリーの牛乳、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルトなどがあります。また、ラクトースフリーの食事を心掛けるには、ラクトースを含まない食品、例えば大豆製品、ナッツ製品、野菜、果物などを選択することが重要です。ラクトースフリーの食事の効果ラクトースフリーの食事をすることで、ラクトース不耐症による症状を軽減することができます。また、ラクトースフリーの乳製品は、消化が容易であるため、消化不良や胃腸のトラブルを引き起こすことが少なく、ラクトースが分解されているだけであれば、カルシウム、タンパク質、ビタミンDなど、体に必要な栄養素を含んでいます。しかし、全てのラクトースフリー食品がこれらの栄養素を含んでいるわけではないため、栄養バランスを考慮した食事の選択が必要です。まとめ多くの人がラクトース不耐症に悩まされていますが、ラクトースフリーの食事を選ぶことで症状を緩和することができます。ラクトースフリーの食品は、ラクトース不耐症だけでなく、アレルギーを持っている人にとっても適しています。

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【解説】クルミミルクとは【食品業界用語】

クルミミルクは、その名の通りクルミを主成分とし、水と混ぜ合わせて作られる植物性ミルクです。クルミ自体がビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、これらの栄養成分もしっかりとクルミミルクに取り込まれます。植物性のたんぱく質も含まれているため、肉や乳製品を避けたいヴィーガンやベジタリアンの方々にとっても適した飲み物と言えます。クルミミルクの作り方・摂り方クルミミルクの作り方は簡単です。まず、クルミを水に浸し、一晩置いてから、ミキサーやジューサーで撹拌し、濾してから飲むことができます。クルミミルクはスムージーやコーヒーに入れて飲むこともできますし、グラノーラや、オートミールにかけて食べるのもおすすめです。クルミミルクの健康効果クルミミルクには、さまざまな健康効果があります。例えば、クルミに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、老化や病気の予防に役立つ可能性があります。また、クルミには、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が、ナッツ類の中でもダントツに高い比率で含まれています。オメガ3脂肪酸のリノール酸やαリノレン酸は、血中総コレステロール値を低下させ動脈硬化を予防する効果が期待されています。さらに、クルミミルクは、血糖値を上げずにエネルギーを補給できるため、スポーツ選手やアスリートにもおすすめです。クルミミルクを摂取する際の注意点クルミアレルギーのある人は、注意が必要です。クルミミルクを飲む前に医師に相談することをおすすめします。また、クルミミルクは栄養価が高いため、適切な摂取量を守ることが重要です。まとめクルミミルクは、クルミを主成分とする植物性ミルクで、家庭でも手軽に作ることができます。ポリフェノールやオメガ3脂肪酸など、健康や美容に良いとされる栄養を豊富に含んでいます。老化防止やダイエットに効果が期待されるほか、乳製品に敏感な人にもおすすめです。適切な摂取量を守り、健康的な食生活を送りましょう。

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【解説】ヘンプミルクとは【食品業界用語】

ヘンプミルクとは、ヘンプシード(麻の実)から作られた植物性ミルクで、豊富な栄養素を含んでいます。特にオメガ3脂肪酸、必須アミノ酸、たんぱく質、ビタミン、鉄分、食物繊維などが含まれています。ヘンプミルクは、牛乳や豆乳に比べてアレルギーのリスクが低く、乳アレルギーやソイアレルギー、ナッツアレルギーなどの人にも適しています。ヘンプミルクの健康効果ヘンプミルクには、様々な健康効果があります。例えば、ヘンプミルクに含まれる9つの必須アミノ酸は、筋肉や髪の毛の生成のサポートをしてくれるほか、コラーゲンを生成する材料となり健康的な肌作りに貢献してくれます。他にも、エゴマ油や魚類にも含まれるオメガ3脂肪酸は体内では作り出すことができない「必須脂肪酸」と呼ばれ、血栓予防などの働きがあるとされています。さらに、ヘンプミルクには、食物繊維も豊富に含まれており腸内環境の改善にも役立ちます。ヘンプミルクの使い方ヘンプミルクは、麻特有の風味と少しのとろみが特徴です。スムージーやシリアル、コーヒー、紅茶などの飲み物に加えることができます。また、ヘンプミルクを使ったパンケーキやマフィンなどのレシピもあります。ヘンプミルクは、そのまま飲むこともできますが、個々の味の好みにより、他の飲み物と混ぜると摂取しやすいでしょう。ヘンプミルクを摂取する際の注意点ヘンプミルクは、非常にまれですがヘンプ(麻)アレルギーを持っている人には適していません。また、食物繊維を豊富に含んでいるため、過剰に摂取すると下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。ヘンプミルクは、製品によってはカロリーが高いことがあり肥満の原因となります。栄養成分表を確認し、適切な摂取量を守ることを推奨します。まとめヘンプミルクは、ヘンプシード(麻の実)から作られた植物性ミルクです。アレルギーのリスクが低く、健康的な代替品として注目を集めています。オメガ3脂肪酸、必須アミノ酸など豊富な栄養素による健康効果が期待できます。ヘンプミルクを使ったレシピもたくさんありますので、ぜひ試してみてください。

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【解説】ライスプロテインとは【食品業界用語】

ライスプロテインとは、米から抽出されたプロテインです。動物性プロテインと比較すると、ライスプロテインはアレルギー反応が起こりにくいと一般的に認識されています。消化も容易であり、身体に負担をかけずに効率的に栄養補給を行うことが可能です。ヴィーガンやベジタリアンの人々、動物性プロテインを避けたい人に適しています。ライスプロテインの効果ライスプロテインには、筋肉の合成を促進するアミノ酸が豊富に含まれています。消化吸収が良好であるため、トレーニング前後に摂取することで筋肉の回復を促し、トレーニング効果を高めることが期待できます。また、低カロリーで満腹感を得やすいため、ダイエット中の人にも適しています。ライスプロテインの種類ライスプロテインには、コンセントレートタイプとアイソレートタイプの2種類が存在します。コンセントレートタイプはタンパク質の含有量がやや低いものの、他の栄養素(繊維、炭水化物、脂質など)も含まれているため、栄養バランスが豊かであり、食物繊維などが豊富に含まれている場合があります。一方、アイソレートタイプは、タンパク質の含有量が高く、低脂肪、低炭水化物で、消化吸収がより良いのが特長です。それぞれの利点を活かし、自分のニーズと目標に基づいて適切な種類を選ぶことが重要です。ライスプロテインを摂取する際の注意点ライスプロテインには、必須アミノ酸のうち、一部の要素(例えばリジン、バリン)が、動物性プロテインに比べてやや少ない傾向にあります。そのため、他の植物性プロテインとの組み合わせが推奨されます。また、ライスプロテインはあくまで健康的な食事の一部であり、栄養バランス全体を考慮した上で摂取することが必要です。

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【解説】ムードフードとは【食品業界用語】

ムードフードとは、 雰囲気の「ムード(Mood)」と食べ物の「フード(Food)」を掛け合わせた造語で、その消費が気分を向上させたり、リラックス効果や睡眠の質を高める効果が期待できる食べ物のことを指します。本記事では、ムードフードの種類と働き、効果、摂取における注意点について詳しく解説します。ムードフードの種類とその働きムードフードには、さまざまな種類があります。その代表的なものとしては、チョコレート、バナナ、アーモンド、魚介類、緑茶、ハーブティーなどが挙げられます。チョコレートの原料となるカカオや発芽玄米に多く含まれるGABA(ギャバ)には、血糖値の上昇を抑えたりストレスを軽減する働きがあります。緑茶に含まれるテアニンには精神安定の効果があるほか、カモミール、ラベンダーなどのハーブは、緊張を和らげ安眠作用をもたらす成分を含有しています。また、大豆製品や乳製品、魚、ナッツ類などから摂取できるトリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料になり、抗うつ作用などが期待されています。これらの食品を、日々の食事やおやつに上手に取り入れることで、一般的に気分が上がり、自律神経が整い、心と体に良い影響をもたらすと考えられているのがムードフードです。ムードフードの効果ムードフードは、気分を上げるだけでなく、健康に対してもプラスの効果が期待できます。例えば、バナナはビタミンB6を含んでおり、これは疲労回復や免疫機能のサポートに寄与するとされています。また、魚介類はオメガ3脂肪酸を含んでおり、これは脳の働きを活性化させ、ストレスや不安感を軽減する効果が期待されています。ムードフードの摂取における注意点ムードフードは気分を上げるために摂取されますが、その量には注意が必要です。例えば、チョコレートには気分を上げる効果がありますが、カフェインや糖分が含まれているため、過剰に摂取すると身体的な疲労や不安感を増加させる可能性があります。さらに、偏った品目の過度な摂取は肥満の原因にもなります。ムードフードを摂取する際は、適量を心掛けることが重要です。まとめムードフードは、気分を上げたり、リラックスしたりする助けとなる食べ物です。これらを適量摂取することで、健康的なライフスタイルにも寄与すると考えられます。しかしながら、過剰に摂取すると逆効果になることもあるため、適度な量の摂取を心掛ける必要があります。ムードフードをバランスよく摂取することで、ストレスや不安と上手に向き合い、より健康的な日々を送りましょう。

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